【マーキュリーカップ2022予想】軸に選びたい有力馬3頭を紹介！

2022年7月17日

sakaida

マーキュリーカップ2022の注目馬3頭、穴馬2頭を公開しています。
コースの特徴や競走馬の血統、過去10年のデータから予想していきます！

マーキュリーカップ2022予想の最終買い目を更新しました。

目次（読みたい項目をタップ）

マーキュリーカップ2022の概要

マーキュリーカップは盛岡競馬場で開催される交流重賞です。

毎年海の日の週に開催されることが多く、夏休み前を盛り上げるダート競走として位置づけられています。

1997年に設立された交流重賞で、古馬の中距離ダートホースが多数集まりますよ。

交流重賞はどうしても中央勢のほうが能力が高いため、中央所属馬の方が好走率が高いです。

しかし、かつては水沢に所属していたメイセイオペラがここを制したのち、フェブラリーステークスを制したことで、JRA競馬史上ただ一頭、地方から中央を制した馬として名を残しました。

マーキュリーカップ2022の開催内容

開催日	7月18日(月曜・祝)　18:15発走
格付け	Jpn3
開催競馬場	盛岡競馬場　盛岡12R
コース	ダート2,000m
性齢	3歳以上
斤量	別定
1着賞金	2800万円

マーキュリーカップ2022が開催される盛岡のダート2,000mの特徴

盛岡競馬場は左回りのコースです。

日本の競馬場では唯一、内側に芝コースが設けられていて、その外にダートコースが設置されています。

盛岡競馬場のダート2,000mのスタート地点は4コーナーの左端。奥ポケットです。

最初のコーナーまでは500mあり、その間は終始上り坂です。

勾配を上り切った後もしばらく上り坂が続いていて、1.2コーナーから向こう正面にかけて、なだらかな坂を駆け上がります。

コーナーは地方競馬にしては珍しく大回りとなっていて、中央のローカル競馬場よりも幅広いです。

そのため、コーナーワークが器用ではない馬でもきれいにカーブを回ることができます。

向こう正面も相変わらず上り坂が続いていて非常にタフなコース形態となっています。

直線も400m近くあるのでゆったりとした流れでレースが進行することが多いです。

レースが加速するのは3コーナーに入ってから。

これまで終始上り坂を駆け上がっていましたが、3コーナーのはじめから4コーナーの終わりにかけて、高低差4.4mもある下り坂を一気に下ります。

レース終盤ということと下り坂で慣性が働くことから、各馬一気に動き出すことが多いです。

ちなみに、3コーナーからゴールまでは600m～700mもあるので上がり3F勝負もしくはロングスパートになりやすいです。

急こう配を一気に下ったら最後は300mの直線を駆けぬけます。

直線の間には序盤に駆け上がった上り坂も待ち受けていて、栄光のゴールはその先にあります。

このように、盛岡のダート2,000mは高低差4.4mもあって、全国の競馬場のなかでもトップクラスに起伏が激しいです。

ただし、上り坂と下り坂が極端なので盛岡で走り慣れている騎手であればペース配分を行いやすいです。

3コーナーと4コーナーが下り坂のため、中距離ダートにしてはスピード能力が試されますが、最後の直線に立ちふさがる上り坂の関係上、スタミナも問われやすく、能力値が試されやすい舞台となっています。

マーキュリーカップ2022の出走馬

馬番	馬名	性齢	斤量	騎手
1	ヴァケーション	牡5	54.0	村上忍
2	テリオスベル	牝5	52.0	江田照男
3	ギガキング	牡4	54.0	和田譲治
4	ノーヴァレンダ	牡6	57.0	森泰斗
5	サンレイファイト	牡6	54.0	高松亮
6	メイショウカズサ	牡5	58.0	川田将雅
7	ユアマイラブ	牡9	54.0	菅原辰
8	バーデンヴァイラー	牡4	54.0	福永祐一
9	ケイアイパープル	牡6	55.0	藤岡康太
10	メイショウフンジン	牡4	54.0	坂井瑠星
11	マイネルアストリア	牡5	54.0	山本聡
12	エルデュクラージュ	セ8	54.0	本田正重
13	レールガン	牡5	54.0	高橋悠
14	サトノディード	セ7	54.0	藤本現暉

過去10年のマーキュリーカップのデータと傾向

年馬場	着順	馬番	馬名	人気	前走	前走着順
2012	1	14	シビルウォー	1	帝王賞(Jpn1)	4
不	2	9	グランドシチー	2	大沼S(OP)	2
	3	4	フリソ	4	大沼S(OP)	4
2013	1	3	ソリタリーキング	4	平安S(G3)	9
重	2	9	シビルウォー	2	JCダート(G1)	9
	3	2	グランドシチー	1	マーチS(G3)	1
2014	1	9	ナイスミーチュー	4	平安S(G3)	6
良	2	11	クリソライト	3	大沼S(OP)	11
	3	5	シビルウォー	6	帝王賞(Jpn1)	5
2015	1	14	ユーロビート	6	帝王賞(Jpn1)	4
良	2	7	ソリタリーキング	3	平安S(G3)	12
	3	12	トウショウフリーク	5	アンタレスS(G3)	12
2016	1	1	ストロングサウザー	2	平安S(G3)	9
良	2	10	タイムズアロー	9	京成盃GM(重賞)	4
	3	14	マイネルバイカ	5	ダイオライト記念(Jpn2)	5
2017	1	2	ミツバ	1	ブリリアントS(OP)	1
稍重	2	3	ピオネロ	2	平安S(G3)	4
	3	5	クロノスターオー	3	平安S(G3)	14
2018	1	10	ミツバ	2	平安S(G3)	4
良	2	8	ヨシオ	4	マリーンS(OP)	4
	3	14	フェニックスマーク	1	ブリリアントS(OP)	1
2019	1	1	グリム	1	アンタレスS(G3)	2
良	2	3	ノーブルサターン	4	アハルテケS(OP)	3
	3	9	テルペリオン	3	スレイプニルS(OP)	1
2020	1	3	マスターフェンサー	1	スレイプニルS(OP)	2
良	2	9	デルマルーヴル	3	フェブラリーS(G1)	15
	3	1	ランガディア	6	一条記念(重賞)	1
2021	1	2	マスターフェンサー	4	平安S(G3)	11
良	2	3	バンクオブクラウズ	1	スレイプニルS(OP)	2
	3	9	ヒストリーメイカー	2	アンタレスS(G3)	2

【年齢】若い馬優勢

年齢	成績	単勝率	連対率	複勝率
3歳	【0-0-0-2】	0.0%	0.0%	0.0%
4歳	【2-3-1-14】	10.0%	25.0%	30.0%
5歳	【3-3-1-10】	17.6%	35.3%	41.2%
6歳	【3-1-3-21】	10.7%	14.3%	25.0%
7歳	【2-0-3-32】	5.4%	5.4%	13.5%
8歳以上	【0-3-2-27】	0.0%	9.4%	15.6%

過去10年のマーキュリーカップで馬券に絡んだ馬を年齢別に見ると、もっとも好走しているのが5歳馬でした。

3頭の馬が勝利を手にし、複勝率は4割を超えています。

4歳馬と6歳馬の成績も良くて、4～6歳馬で20頭の馬が馬券に絡みました。

対して、7歳以上の馬は調子を落としています。

とくに8歳以上の馬はここ5年間で馬券に絡めていません。

4～6歳馬が狙い目です。

【脚質】前残り決着になりやすい

過去10開催のマーキュリーカップの勝ち馬はいずれも4コーナーから直線に入る段階で5番手以内で競馬を行っています。

盛岡のダート2,000mはほかの地方競馬と比較すると最後の直線が長いので、いっけん差しや追い込み馬にチャンスがあってもおかしくありません。

ところが、序盤から中盤にかけて終始上り坂なので必然的にスローペースになりやすいことが間接的に前の馬有利の流れになるのでしょう。

勝ち馬を探すのであれば逃げもしくは先行馬から選択したいですね。

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過去10年のマーキュリーカップの人気別成績

人気	成績	単勝率	連対率	複勝率
1番人気	【4-1-2-3】	40.0%	50.0%	70.0%
2番人気	【2-3-1-4】	20.0%	50.0%	60.0%
3番人気	【0-3-2-5】	0.0%	30.0%	50.0%
4番人気	【3-2-1-4】	30.0%	50.0%	60.0%
5番人気	【0-0-2-8】	0.0%	0.0%	20.0%
6番人気以下	【1-1-2-82】	1.2%	2.3%	4.7%

過去10年のマーキュリーカップの枠番別成績

枠番	成績	単勝率	連対率	複勝率
1枠	【1-1-1-7】	10.0%	20.0%	30.0%
2枠	【2-0-1-7】	20.0%	20.0%	30.0%
3枠	【2-3-1-12】	11.1%	27.8%	33.3%
4枠	【0-0-2-18】	0.0%	0.0%	10.0%
5枠	【0-2-0-18】	0.0%	10.0%	10.0%
6枠	【2-3-3-12】	10.0%	25.0%	40.0%
7枠	【0-1-1-18】	0.0%	5.0%	10.0%
8枠	【3-0-1-16】	15.0%	15.0%	20.0%

中枠がやや不利か

過去10年のマーキュリーカップの好走馬を枠順別にまとめると、4枠と5枠、そして7枠からは勝ち馬がでていません。

そして、4.5.7枠共に複勝率は10%でほかの枠と比較しても少ないですね。

7枠に関しては隣の6枠と8枠が好走馬を多数輩出しているのでたまたま弱い馬しか7枠に入らなかった可能性があります。

しかし、4枠と5枠は14年のサミットストーン(2番人気)や15年のメイショウコロンボ(1番人気)が飛んでいるように中枠は割と苦しいです。

過去10年のマーキュリーカップの前走別成績

前走	成績	単勝率	連対率	複勝率
G1/Jpn1	【2-2-1-9】	14.3%	28.6%	35.7%
G2.3/Jpn2.3	【6-2-5-13】	23.1%	30.8%	50.0%
OP/L	【2-5-3-10】	10.0%	35.0%	50.0%

前走に差はない

過去10開催のマーキュリーカップの好走馬を前走別にまとめました。

絶対数の少ない前走G1組はそのポテンシャルから、5頭の馬が馬券に絡んでいます。

ところが、前走がG2やG3、はたまた前走オープン組も好走率は高く、複勝率はそれぞれ50%をキープしています。

マーキュリーカップにおいては前走のグレードは全く気にしなくてもよさそうです。

マーキュリーカップ2022の注目馬3頭

夏の東北を盛り上げるマーキュリーカップは順当決着になる傾向が多いです。

今年のマーキュリーカップから本命に挙げたい馬を3頭紹介します。

ケイアイパープル

今年の佐賀記念を制したケイアイパープルはこのレースの中心となるでしょう。

前走の平安ステークスは7番人気と低評価でしたが、先行からの粘りのある競馬で2着に入線しました。

勝ち馬のテーオーケインズからは2馬身半差突き放されていましたが、3着に入線したメイショウハリオにも2馬身半差つけて先着しています。

このメイショウハリオが続く帝王賞において、テーオーケインズを出し抜いて勝ち切ったことからも、ケイアイパープルは平安ステークスで着順以上に強い競馬ができていました。

タフな2,000mの舞台ですが、昨年の名古屋グランプリ(ダート2,500m)で2着に入線していることからも距離不安はありません。

数多くの競馬場で好成績を収めているので初めての初の盛岡も問題ないと思います。

★評価点
・前走の平安ステークスが強い相手に健闘した
・スタミナとパワーがある
・先行馬

▼課題
・鞍上の藤岡康太騎手が下手しなければ上位争いは必至

テリオスベル

牝馬のテリオスベルは前走のスレイプニルステークスを逃げて勝利した馬です。

そのまえの下総ステークスも逃げて勝っていることから、終始前目で競馬をしたほうが力を発揮します。

前走のスレイプニルステークスがコーナーの大きい東京、そしてその前の下総ステークスが右回りでトリッキーな中山でした。

全く違う舞台で勝ち切っていることから、どんな舞台にも順応に対応できる力を備えています。

さらに、今回は52キロで出走できるそうなので、より逃げやすい条件は整ったでしょう。

盛岡はスピード勝負になりやすいですが、近2戦の力ある走りをここでも見せてほしいです。

※8月に開催される門別競馬のブリーダーズゴールドカップにも登録しているのでもしかしたら出走取りやめする可能性もあります。

★評価点
・どんな舞台でも逃げたら結果を残せる
・ハンデ52キロ

▼課題
・ハナを切らなければ崩れやすい

バーデンヴァーラー

遅れてきた大物であるバーデンヴァーラーは未勝利戦で初勝利を手にしたのち、骨折のために半年ほど休養を余儀なくされました。

しかしながら、復帰戦となった1勝クラスで9馬身差の圧勝劇を見せると、その後も昇級戦でコンスタントに賞金を積み重ね、あっという間にオープン入りしてしまいます。

勢いままに挑んだ前走のアンタレスステークスはキャリア初の重賞戦にもかかわらず、3番人気に支持されました。

ところが、騎乗した幸騎手曰く、勝負所で外からかぶされてしまって15着に敗れてしまいました。

高いポテンシャルを秘めているだけに、悪い展開さえ回避すれば激走の可能性は十分あります。

骨折明けに騎乗した福永騎手が再度手綱を握るのもプラス評価したいですし、仕切り直しの一戦として注目したいです。

★評価点
・ポテンシャルが高い
・前走の敗因はそこまで気にしなくてもいい

▼課題
・馬込が苦手

マーキュリーカップ2022の穴馬2頭

マーキュリーカップは荒れることはほとんどありません。

しかしながら2016年には馬連万馬券が飛び出ているように必ずしも荒れない保証はありません。

今年の出走馬の中から好走しそうな穴馬を2頭ピックアップします。

ノーヴァレンダ

前走のダイオライト記念ではエブリワンブラックやダノンファラオといった中央の刺客を退け見事勝利を手にしました。

過去の戦績から見たら分かるように長い距離を得意としているので今回の2,000mの舞台は非常に出し切りやすいでしょう。

前走ダイオライト記念とはまた違った中央勢が参戦しますが、ノーヴァレンダも3連勝と勢いに乗っているので勢いままに4連勝目をつかみたいところです。

★評価点
・ダイオライト記念が強い競馬
・盛岡ダート2,000mと相性のいい逃げ馬

▼課題
・同型のテリオスベルとハナ争いが起こるかもしれない

ギガキング

デビューから地方競馬でコンスタントに勝ち星をつかんだギガキングが盛岡の舞台にやってきます。

昨年10月に開催されたダービーグランプリが今回と全く同じ盛岡ダート2,000mで開催されました。

このレースでは3コーナー付近からおおまくりを決めて8番人気の低評価を覆す勝ちっぷりを見せています。

この一戦からも舞台適性における不安要素はそこまでありません。

骨のある中央勢が多数揃うので人気落ちの可能性がありますが、昨年のダービーグランプリのようなマクリが決まればチャンスはありそうです。

★評価点
・盛岡ダート2,000mの勝利実績がある

▼課題
・相手関係が手ごわいか

マーキュリーカップ2022予想の最終買い目

マーキュリーカップの予想(曇り・重馬場想定)

マーキュリーカップが開催されるのは岩手の盛岡競馬場です。

盛岡ではマーキュリーカップが開催される前日にもレースが開催されていて、日曜日の段階でダートは不良馬場と表記されています。

日曜日は日中も雨が降っていて夜に収まるようです。

そして、マーキュリーカップが開催される月曜日は久々に晴れ間がでるようです。

しかしながら、日曜日の正午の段階で不良馬場なので一日晴れただけでは馬場水分は抜けないのではないでしょうか。

気温は幸いにも高いので快復傾向にはあるかもしれませんが、重馬場くらいで開催されると予想します。

◎本命 8 バーデンヴァイラー

父	ドゥラメンテ
母	ヴィートマルシェ
母父	フレンチデピュティ
主な勝ち鞍	総武S(OP)　2022年
前走	アンタレスS(G3)　15着

混戦模様ですが、バーデンヴァイラーを本命にしました。

前走のアンタレスステークスは大きく敗れはしましたが、番手で競馬をしていて砂をかぶってしまい、走る意欲を失ってしまったようです。

精神的には未熟なところがあるかもしれませんが、それ以上にポテンシャルの高さが魅力で、骨折明けからの9馬身差の圧勝はよほど能力がなければできない芸当です。

直線で起伏のある中山や阪神でも勝ち星を上げているので力のある馬ですし、若くて前目で競馬する点も長所です。

ハナさえ立ってしまえば砂を被る心配もあるので力を発揮できるでしょう。

〇対抗 6 メイショウカズサ

父	カジノドライヴ
母	プレシャスエルフ
母父	コロナドズクエスト
主な勝ち鞍	浦和記念(Jpn2)　2021年
前走	ダイオライト記念(Jpn2)　9着