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【安田記念2024追い切り評価/全頭診断】ソウルラッシュを上回る最高評価「S」はこの3頭!

安田記念2024追い切り評価記事のサムネイル画像

安田記念2024追い切り評価/全頭診断になります。
当記事では安田記念の追い切り映像や調教タイムから評価、コメントしています。

5月29日の馬場状態

美浦
この日の美浦は坂路、ウッドともに良馬場でした。
坂路の1番時計はモーニングヤマトの4F51秒8ですが、51秒台を記録したのは1頭のみで標準くらいの馬場です。
ウッドは1番時計がシュバルツカイザーの6F80秒8でした。それ以外の馬も80秒台で走破している馬が多く、いつも通り時計が出ています。

栗東
この日の栗東は坂路、ウッドともに稍重でした。
坂路の1番時計はイツモニコニコとカラテの4F50秒8でした。その他の馬は51秒台を出している馬が多く、時計は出ています。
ウッドは1番時計がリッケンバッカーの6F78秒2です。全体的に時計を出す馬が多く、高速馬場でした。

目次(読みたい項目をタップ)

安田記念2024追い切り評価/全頭診断コメント

安田記念2024の出走馬全頭の追い切り評価や調教タイムをまとめましたで予想の参考にお役立てください。

評価は上からS→A→B→C→D(測定不能)の5段階になります。

(調教欄の〇数字はスタートからゴールまでのハロンを表しています。)

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ウインカーネリアン

ウインカーネリアン 5月29日(水) 評価S
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(稍重)85.368.753.037.911.7馬なり
1週前美浦南W(良)78.864.650.836.411.2馬なり
前走最終美浦南W(良)84.768.553.238.411.5馬なり

昨年の東京新聞杯(G3)の勝ち馬ウインカーネリアンは美浦のウッドチップコースで単走を行いました。

レース当日も騎乗する三浦騎手が騎乗し、外ラチ沿いから馬なりで追われて6F85秒3-上がり1F11秒7の時計で軽くならしています。

1週前の22日にも美浦ウッドで三浦騎手騎乗の元、追い切りを行いました。

このときは馬場の外目から馬なりで追い切りを行い、6F78秒8-上がり1F11秒2の自己ベストで走破しています。

22日の追い切りは馬なりでしたが、前脚を全面的に押し出しながら活気のある動きができています。

休み明けですが馬体も締まっていますし、手前を替えてからも終い2F12秒1-1F11秒2の好時計で駆け抜けました。

全体時計・終い時計ともに秀逸ですし、加速ラップも刻んでいて時計面は文句ありません。

動きも良いですし、文句なしの出来です。

1週前に時計を出したため、最終追い切りはソフトな仕上げとなっています。

時計は全く出していませんが、コーナー、直線でも機敏な動きを見せています。

最終追い切りも馬なりでしたがしっかりとした脚取りで動くことができています。

2週続けて三浦騎手が騎乗している点も好感が持てますし、初G1に対する意欲も感じられました。大変よい仕上がりでした。

ヴォイッジバブル

ヴォイッジバブル 5月30日(木) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切東京芝(良) 71.054.839.612.4馬なり
前走最終不明

香港から参戦するヴォイッジバブルは30日に東京競馬場の芝コースで単走を行いました。

助手が騎乗して馬場の3分どころから馬なりを行い、5F71秒0-上がり1F12秒4の時計でまとめています。

映像はありませんが、26日には東京ダートコースで馬場の3分どころから馬なりで5F71秒9-上がり1F12秒6の時計を記録していました。

今回の最終調整は木曜日に、舞台となる東京芝コースで行っています。

全体的に落ち着いた走りを見せており、長い四肢を巧みに利かせたピッチある動きが印象的です。

少しうつむき加減で追っていましたが、慣れない日本の馬場の感触を確かめているようにも見えました。

派手さはありませんでしたが、軟らかい動きを見せていて状態面もよさそうです。

異国の地でどのような走りを見せてくれるか、注目したいです。

エアロロノア

エアロロノア 5月29日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  53.038.212.1強め
1週前栗東坂路(良)  51.337.912.3一杯
前走最終栗東坂路(良)  51.337.412.2一杯

安定した走りを見せているエアロロノアは栗東坂路でカッコヨカ(牡5、2勝クラス)と併せ馬を行いました。

助手が騎乗して僚馬を4馬身追走する形で強めに追い、全体時計53秒0-上がり1F12秒1の時計で1馬身先着しています。
※僚馬:りょうば(同じ厩舎に所属する馬のこと)

1週前の22日も栗東坂路でカッコヨカと併せています。

この時も助手が騎乗し、僚馬を3馬身追走する形で一杯に追い、4F51秒3-上がり1F12秒3の時計で2馬身先着しています。

1週前は思いっきり一杯に追って負荷をかけました。

少しクビの使い方は甘い感じがしますが、四肢の回転は速いですしウッドの蹴り上げを見ても力強さが感じられます。

また、終い1Fでは僚馬を突き放して先着しているように、差し馬としても動きも健在でした。

最終追い切りは強めに追っています。

1週前と比較すると幾分か軽快な脚取りとなっており、頭の使い方も良くなっていました。

手前を替えてからは四肢の回転が速くなったのもよいですね。

他馬と比較すると抜けて良化しているわけではありませんが、この馬なりに調子を上げているのは間違いないでしょう。

エルトンバローズ

エルトンバローズ 5月30日(木) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切東京芝(良)84.067.552.237.011.7馬なり
前走最終海外出走

昨年のラジオNIKKEI賞(G3)と毎日王冠(G2)の勝ち馬であるエルトンバローズは5月30日に東京競馬場の芝コースで単走を行いました。

主戦の西村騎手が追い切りにまたがり、馬場の真ん中から馬なりで6F84秒0-上がり1F11秒7の時計で駆け抜けています。

前走の香港遠征から中4週となりますが、帰国後は栗東トレセンに戻らずに東京競馬場に入って調整されています。

映像はありませんが、22日には東京ダートコースで馬場の真ん中から強めに追って6F84秒2-ラスト1F11秒8、26日も東京ダートコースで馬なり4F54秒7-上がり1F12秒2の時計を出していました。この2日は西村騎手が追い切りに騎乗しています。

最終追い切りは舞台を芝コースに移して感触を確かめています。

コーナーから直線に入ってしばらくはキャンターでしたが、残り1Fあたりから徐々に末脚を引き出し、差し切り態勢に入ってゴールインしています。

香港のロマンチックウォリアー比較でみると時計は出していませんが、末脚重視という意味では悪くありませんし、好走した昨年のマイルチャンピオンシップ(G1)や毎日王冠の時と同じくらいのシルエットです。

前走から中4週、しかも海外帰りということでここ一カ月は忙しかったと思いますが、この馬なりに走れる状態に整っていました。

ガイアフォース

ガイアフォース 5月29日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  53.038.312.5馬なり
1週前栗東坂路(良)  52.438.311.8一杯
前走最終栗東坂路(良)  52.937.611.7馬なり

前走のフェブラリーステークス(G1)で2着入線したガイアフォースは栗東坂路で単走を行いました。

レースで騎乗する長岡騎手が騎乗し、馬なりで4F53秒0-上がり1F12秒5の時計で登坂しています。

1週前の22日には栗東坂路でイクスプロージョン(牡6、オープン)と併せました。

この時も長岡騎手が騎乗し、僚馬を4~5馬身追走する形で一杯に追われ、4F52秒4-上がり1F11秒8の時計で3馬身先着しました。

1週前の追い切りでは僚馬の外から追走を行いましたが、休み明けの影響もあってか前脚に固さが見られます。

首から上の部分を見てもどこかよそよそしくてあまり集中しているように見えませんでした。

ただし、ガイアフォースは昨年の安田記念でも今回と同じような動きで坂路追い切りを行っていたので、この馬の走りができているという意味では問題なさそうです。

欲を言えば、もう少しきびきびと動くことができればなお良かったですが…。

最終追い切りの良化に期待したいです。

最終追い切りでは坂路で単走、馬なりで調整されました。

1週間前と比較するとある程度身体がほぐれたのか、四肢の使い方は良くなりました。

頭の使い方はあまり変化がないものの、最後までしっかり脚を引き延ばして登坂できており、1週前に負荷をかけた影響がよい方向に向いたと思います。

特別追い切り映えしたわけではありませんが、この馬自身の走りはできていますし、2週続けて長岡騎手が騎乗し、感触を確かめられたのも良いでしょう。

派手さはありませんが、いつものガイアフォースの動きができていました。

カテドラル

カテドラル 5月29日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  53.738.812.1馬なり
1週前栗東坂路(良)  53.338.312.3末強め
前走最終栗東坂路(不良)  53.338.512.3馬なり

8歳馬のカテドラルは栗東坂路で単走を行いました。

助手が騎乗して馬なりで4F53秒7-上がり1F12秒1で走破しています。

1週前の22日も栗東坂路で単走を行いました。

このときはレースで騎乗する斎藤騎手が騎乗し、末強めに追って4F53秒3-上がり1F12秒3でまとめています。

1週前の追い切りでは本線に入った段階から前向きな動きができています。

前脚の動きは固く見えましたが、終始脚の回転を維持しながら登坂しており、気持ちの乗った動きができていたのは評価したいです。

末強めにしてはタイムが出していませんが、8歳馬なので仕方ないかもしれません。

強めに追ったことで最終追い切りの良化にも注目したいです。

そして、最終追い切りは栗東坂路で単走を行いました。

馬なりで追い切りを行いましたが、1週前に強く追った影響が響いているのか、1週前の追い切り以上に力強い脚色、そして気持ちの乗った動きができています。

頭はやや下を向いていましたし、途中からは軸がやや不安定になってもたれる場面もありましたが、四肢の動きは良かったです。

年齢的に上位争いは楽ではありませんが、現在のカテドラルがG1の舞台でどこまでやれるか注目したいです。

コレペティトール

コレペティトール 5月29日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  53.238.412.7一杯
1週前栗東坂路(良)  52.638.012.3強め
前走最終栗東坂路(良)  52.237.912.7一杯

今年の京都金杯(G3)を制したコレペティトールは栗東坂路で単走を行いました。

助手が騎乗して一杯に追い、4F53秒2-上がり1F12秒7の時計で走破しています。

1週前の23日にも栗東坂路で単走を行いました。

この時も助手が騎乗し、強めに追って4F52秒6-上がり1F12秒3の時計でゴールしています。

1週前は馬場の真ん中やや外目から追い切りを行いましたが、ゴール手前でややもたれる箇所がありました。

頭の使い方もややオーバー気味でしたし、強めに追った割に時計もそこまで目立たずで、あまりよい動きとは言い難いです。

勝利した京都金杯の時も坂路では一杯に追われてそこまで時計を出していませんでしたが、良い時期は坂路で4F51秒台を何度か出しているので、少し物足りなかったです。

1週前に強めに追いましたが最終追い切りは一杯に追ってワンランク強く負荷をかけました。

1週前と比較すると四肢の回転は速くなりましたが、首の使い方は依然無駄があります。

負荷をかけたことである程度の良化は見られましたが、最良の仕上がりとは言い難いです。

この一追いでレース当日にさらなる変貌があればよいですが、最終追い切りの時点ではまずまずの仕上がりでした。

ジオグリフ

ジオグリフ 5月29日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(稍重)84.167.452.537.911.6馬なり
1週前美浦南W(良)⑦98.166.852.037.411.1馬なり
前走最終栗東CW(不良)82.066.552.537.911.5引張ぎみ

一昨年の皐月賞馬であるジオグリフは美浦のウッドチップコースでアトリウムチャペル(牝3、1勝クラス)ともう一頭の馬(名称不明)併せ馬を行いました。

助手が騎乗して馬場の真ん中から馬なりでアトリウムチャペルを2馬身追走し、6F84秒1-上がり1F11秒6の時計で同時併入しています。

1週前の22日には美浦のウッドチップコースでガルサブランカ(牝3、1勝クラス)と併せています。

このときはレースでの騎乗が確定した北村宏司騎手が追い切りに騎乗し、馬場の真ん中から馬なりで僚馬を1馬身追走し、7F98秒1-上がり1F11秒1の時計で同時併入しました。

僚馬の内から立ち回りましたが、ならしたあとの馬場で走りやすかったとはいえ、きびきびとした動きを見せています。

特に終い1F11秒1の伸びはさすがG1馬といったところでした。

トモの筋肉量も豊富ですし、ドレフォン産駒らしくパワーに溢れた動きができています。

最終追い切りもウッドで馬なり、併せ馬を置いて調整されています。

ここは3頭併せの真ん中で調整されていますが、コーナーではやや気性が高ぶっているのか、そわそわした動きを見せました。

しかし、直線に入ってからは2頭の間で挟まれながらもしっかりとした脚取りで動くことができており、両隣に他馬がいても落ち着いて追走できています。

時計自体は目立っていませんが、安定した動きができているのでマイルの舞台がかみ合うようでしたら力は発揮できそうでした。

ステラヴェローチェ

ステラヴェローチェ 5月29日(水) 評価S
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  53.738.512.3馬なり
1週前栗東CW(良)⑦93.063.550.336.712.0馬なり一杯
前走最終栗東坂路(不良)  55.238.712.3末強め

久々のマイルG1挑戦となるステラヴェローチェは栗東坂路で単走を行いました。

助手が騎乗して馬なりで4F53秒7-上がり1F12秒3で軽めの調整となっています。

1週前の22日にはレースで騎乗する横山典弘騎手が栗東に駆け付け、栗東のウッドチップコースで調整されました。

馬場の外目から単走で馬なり一杯(馬なりと認識していただいてよいです)に追われ、7F93秒0-上がり1F12秒0の時計でまとめています。

1週前の追い切りはウッドで行いましたが、頭をやや前に突き出しながらもリズムよく走破しています。

前走の大阪杯(G1)から約2か月ぶりのレースとなりますが、横から見た馬体は引き締まっており、調子のよかった3歳のころと比較しても遜色ない仕上がりです。

馬なり一杯で派手に追っていませんが、7F93秒0-6F77秒8はステラヴェローチェの自己ベストでした。

終い時計は2F11秒4-1F12秒0で減速していますが、全体時計は素晴らしいので好時計を出したという意味でまだまだ成長曲線にありそうです。

最終追い切りは坂路で馬なり調整を行っています。

軽め調整でしたがきびきびと動くことができており、1週前同様いい動きができています。

時計は出していませんが追えばいつでも追えそうな状態に仕上がっていました。

最終追い切りは軽めの調整だったのでそこまで目立つ内容ではありませんでしたが、1週前が時計・馬体・動き、いずれも良く、久々のマイルG1でもチャンスはありそうでした。

枠次第では、上位争いにも期待できるかもしれません。

セリフォス

セリフォス 5月29日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  56.940.412.7馬なり
1週前栗東CW(良)⑦95.164.650.735.911.2馬なり
前走最終栗東坂路(良)  52.737.412.2馬なり

一昨年のマイルチャンピオンシップ(G1)の勝ち馬であるセリフォスは栗東坂路で単走を行いました。

中内田調教師自ら手綱を握って馬なりで4F56秒9-上がり1F12秒7でほとんどキャンターです。

1週前の23日には栗東のウッドチップコースで土曜日の鳴尾記念(G3)に出走するエスコーラ(牡6、オープン)と併せ馬を行いました。

レース当日も騎乗する川田騎手が追い切りに騎乗し、馬場の外目から馬なりで僚馬を2~3馬身追走し、7F95秒1-6F78秒9-1F11秒2の自己ベストで同時併入しています。

1週前の追い切りでは頭を下に下げながらもストライドの利いた走法で僚馬を追い込みました。

直線に入ってからは先に抜け出しましたが最終的にはエスコーラに迫られて併入まで持ち込まれています。

馬なりで馬場の外目からの追走を行い、好時計を記録したのは評価したいです。

低い姿勢の追い切りに関しても前走マイラーズカップ(G2)でも見られた動きで、セリフォスらしい競馬スタイルといえるでしょう。

僚馬エスコーラに最後は併入まで持ち込まれましたが、エスコーラも良血馬を兄姉に持つ馬で素質の高い馬だったので、そこまで気にしなくてよいでしょう。

1週前と違って最終追い切りは坂路で軽めとなっています。

最終追い切り下を向きながらの追走で道中舌を出しながらの追い切りとなっています。

状態面がよくなかったのか、決して綺麗な走りとは言い難かったです。

最後はある程度脚を引き延ばしていますが、それでも時計は目立っていません。

たまたま状態が悪かっただけで、レース前までで持ち直すようでしたら問題はありませんが、最終追い切りはあまりよく見えませんでした。

1週前追い切りの動きがよかったのでB評価にしましたが、レースまでに立て直してほしいです。

セリフォスに関しては当日のパドックや返し馬で最新の状態を判断しながら印を検討したほうがよいかもしれません。

ソウルラッシュ

ソウルラッシュ 5月29日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  53.138.412.1馬なり
1週前栗東CW(良)81.565.650.335.910.9一杯
前走最終栗東CW(良)82.666.151.036.410.9一杯

前走マイラーズカップ(G2)を制したソウルラッシュは栗東坂路で単走を行いました。

助手が騎乗して馬なりで4F53秒1-上がり1F12秒1の時計で走破しています。

1週前の22日には栗東のウッドチップコースでスペクトログラム(牡5、2勝クラス)と併せ馬を行っています。

水口騎手が騎乗(レース当日はモレイラ騎手が騎乗)し、馬場の真ん中から僚馬を2~3馬身追走する形で一杯に追い、6F81秒5-上がり1F10秒9の時計を記録し、僚馬を4馬身引き離して先着しています。

1週前追い切りでは僚馬を追走する形で行われましたが、コーナーの段階からきびきびとした走りができています。

直線でもじりじりと脚を引き延ばし、残り1F前後で一気にかわして着差を広げました。

自慢の末脚を活かした走りができていましたし、終い1F10秒9で終いの伸びも見せており、中身のある追い切りができています。

1週前に負荷をかけたため、最終追い切りは馬なりでサクッと行われました。

負荷をかけた影響もあってか四肢の回転は速いですし、ピッチの利いた動きができています。

首の使い方を見てもリズムよく登坂することができていますし、シャープな脚さばきを見せていました。

前走最終時と違って坂路で軽めの追い切りを行った影響がどのような結果になるか未知数ですが、追い切りを見る限りは追えばいつでも動ける状態に仕上がっており、しかも、終いの時計も出していたので状態は良好といえるでしょう。

ダノンスコーピオン

ダノンスコーピオン 5月30日(木) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良)85.169.153.638.410.8馬なり
前走最終栗東坂路(稍重)  52.137.612.2馬なり

前走の京王杯スプリングカップ(G2)でにわかに調子を上げてきたダノンスコーピオンは5月30日に美浦のウッドチップコースで最終追い切りが確認できました。

福永祐一調教師自ら美浦入りして追い切りに騎乗し、外ラチ沿いから馬なりで追って6F85秒1-上がり1F10秒8の好時計でまとめました。

最初に、ダノンスコーピオンは29日(水)が最終追い切りだと思っていましたが、30日に追い切りが確認できたため、文章・評価ともに29日から変更しています。

今回の調整に当たって、前走の京王杯スプリングカップから中2週ですが、前走終了後、栗東に帰らず美浦滞在を選択しています。

中間は坂路が5本、ウッド4本、いずれも軽めの調整でしたがほぼ毎日追い切りを行っていることから京王杯スプリングカップの時同様、限られた時間の中で行えるだけ本数を重ねました。

最終追い切りはウッドで現状の動きを確かめています。

四肢の長い馬で道中は軽快なリズムで楽に走っていましたが、直線に入って手前を替えてからはギャロップに移行し、馬なりながらも終い2F12秒9-1F10秒8で鋭く脚を伸ばしました。

終い1Fの時計はこれまでのダノンスコーピオンの追い切りの中で最速となっています。

前走京王杯スプリングカップの中間追い切りでは栗東ウッドで2F21秒9を出し、今回は23秒7でまとめているので時計面では前走時のほうが優れていますが、依然調子はよさそうでした。

馬体も無駄がありませんし、ダノンスコーピオン自ら追えているように気持ちも乗っています。

これは、昨年13着からの巻き返しにも期待できそうです。

ドーブネ

ドーブネ 5月29日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東CW(稍重)81.666.251.837.212.0強め
前走最終栗東CW(稍重)83.267.252.337.411.8強め

逃げ候補のドーブネは栗東のウッドチップコースで単走を行いました。

助手が騎乗し、馬場の真ん中から強めに追って6F81秒6-上がり1F12秒0でまとめています。

前走から約3か月ぶりのレースとなります。

中間追い切りは5月中旬ごろから再開し、坂路が4本(すべてキャンター)、ウッドが12本でどちらかというとウッドメインに調整されていました。

なお、映像はありませんが、1週前の22日には栗東ウッドで初コンビを組む菱田騎手が騎乗し、馬場の真ん中から末強めに追って6F77秒9-上がり1F12秒0の自己ベスト記録しています。

1週前に末強めに追いましたが、最終追い切りも引き続き強めに負荷をかけています。

コーナーの段階では少し前脚が高いようにも見えましたが、直線に入ってからは頭を前方に出して追走の姿勢を見せています。

横から見た馬体も引き締まっていますし毛ヅヤも良く、状態面はとてもよさそうですね。

迫力はそこまでありませんでしたが、1週前には自己ベストを記録しているように調子は上げています。

今年の出走登録馬の中では数少ない逃げ馬で、展開の鍵を握るといっても過言ではない馬なので、どのような走りを見せてくれるか注目したいです。

ナミュール

ナミュール 5月29日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(稍重)  56.040.711.9馬なり
前走最終栗東坂路(稍重)  54.039.112.0末強め

昨年のマイルチャンピオンシップ(G1)を制したナミュールは栗東坂路で単走を行いました。

助手が騎乗して馬なりで4F56秒0-上がり1F11秒9の時計でまとめています。

前走のヴィクトリアマイル(G1)から中2週ということもあり、中間はウッドが4本、坂路が2本、すべて軽めの調整となっており、場数を踏んで現状維持を行っています。

最終追い切りも引き続き坂路で馬なりでした。

外ラチ沿いから追い切りを行いましたが、軽快な脚さばきを見せていますし、軸の安定した追い切りができています。

全体時計は平凡ですが、終い2F13秒6から1F11秒9でしっかり脚を引き上げることができました。

ナミュールは坂路で時計を出すタイプではありませんが、軽めの調整ながらも終い1F11秒9はこの馬からしたらよい時計です。

前走のヴィクトリアマイルは8着に敗れてしまいましたが、1回使ったことで良化している感じがしましたし、直線の長いコースで昨年のマイルチャンピオンシップのように長く脚を活かせるようでしたら上位争いもできることでしょう。

パラレルヴィジョン

パラレルヴィジョン 5月29日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(稍重) 68.352.437.411.4馬なり
1週前美浦南W(良) 66.851.837.611.8馬なり
前走最終美浦南W(稍重) 65.950.936.511.4馬なり

前走のダービー卿CT(G3)を制したパラレルヴィジョンは美浦のウッドチップコースでエリカリーシャン(牝3、1勝クラス)ともう一頭(名称不明)と併せました。

助手が騎乗して馬場の真ん中から馬なりでエリカリーシャンを1馬身追走し、5F68秒3-上がり1F11秒4の時計で1馬身先着しています。

1週前の22日にも美浦ウッドでリーゼノアール(牡4、1勝クラス)と併せています。

この時も助手が騎乗し、馬場の真ん中から馬なりで僚馬を1馬身半追走し、66秒8-上がり1F11秒8の時計で1馬身先着しました。

直線の映像しかありませんが、跳びのある動きを見せていますし追い切りのフォームもとてもよいです。

僚馬をあっさりかわして先着しており、加速ラップを刻むことができているのもよく、前走ダービー卿チャレンジトロフィーで見せたようなキレのある動きは健在でした。

最終追い切りは1週前同様美浦ウッドで馬なりを行っています。

3頭併せの最内から立ち回りましたが、頭を前方にやや突き出しながらもシャドーロールの効果もあって前に集中しています。

直線でもスムーズに手前を切り替え、そこからは僚馬を突き放して最先着しました。

前走最終時より全体時計は出ていませんが、前走最終時は馬場の2分どころを回ったのに対し、今回は馬場の真ん中で追い切りを行ったのでその差はあるでしょう。

終い時計は前走最終時と同じで鋭く追走できており、追えばもっと時計は出ていたことでしょう。

2週続けて加速ラップを刻めていることから状態はよさそうですし、初のG1でもベストは尽くせそうです。

フィアスプライド

フィアスプライド 5月29日(水) 評価C
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(稍重)83.967.752.938.011.8馬なり
前走最終美浦南W(稍重) 66.951.636.811.1馬なり

前走のヴィクトリアマイル(G1)で2着入りしたフィアスプライドは美浦のウッドチップコースでシャンドゥレール(セ4、1勝クラス)と併せました。

助手が騎乗し、馬場の真ん中から僚馬を1馬身半追走し、6F83秒9-上がり1F11秒8の時計で併入しています。

前走から中2週と間隔は短いですが、中間は坂路で8本時計を記録し、現状維持を行っていました。

なお、映像はありませんが26日には美浦坂路で末強めに追われて4F55秒6-上がり1F13秒1の時計を残しています。

26日に強めに追ったため、最終追い切りは馬なりで軽めでした。

コーナーの動きを見る限り、少し頭は舌を向いていますし時折口を開く場面がありました。

少し窮屈だったかもしれません。

直線に入ってからは末脚を伸ばしていましたが、前走ヴィクトリアマイルのときほど終い時計は速くありませんでした。

馬体は引き締まっていましたが、時計面、精神面ともに少し物足りないようにみえました。

レッドモンレーヴ

レッドモンレーヴ 5月29日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦坂路(稍重)  55.339.712.4馬なり
1週前美浦坂路(良)  53.839.313.0馬なり
前走最終美浦南W(稍重) 69.353.638.011.0G前仕掛け

昨年の京王杯スプリングカップ(G2)の勝ち馬レッドモンレーヴは美浦の坂路コースでオールアイズオン(セ4、1勝クラス)と併せました。

野中騎手が騎乗(レース当日は横山和生騎手が騎乗)し、僚馬より2馬身先行する形で馬なり追いを行い、4F55秒3-上がり1F12秒4の時計で半馬身先着しています。

1週前の22日にも美浦坂路で併せ馬を行いました。併せたのはオールアイズオンと名称不明の馬です。

この時は助手が騎乗し、馬なりでオールアイズオンより1馬身半先行し、4F53秒8-上がり1F13秒0の時計で併入しました。

2頭の真ん中から追い切りを行いましたが一歩一歩丁寧な走りができている印象です。

ただし、追込馬ですが終い1F13秒0と終いの伸びは欠いています。

また、僚馬オールアイズオンより先行したにも関わらず、最終的に併入まで持ち込まれているのも気になるところでした。

最終追い切りは1週前同様美浦坂路で馬なりでした。

ここでもオールアイズオンともう一頭の馬(名称不明)に挟まれて追い切りを行っています。

1週前に比べたら終いの時計は少しよくなりましたが全体時計は劣っています。

ただ、後半は僚馬オールアイズオンを突き放して先着しているので1週前よりはレッドモンレーヴらしい動きができていました。

それでも、前走最終時と比較すると見劣りする内容で、仕上がり具合はまずまずといったところです。

ロマンチックウォリアー

ロマンチックウォリアー 5月28日(火) 評価S
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切東京芝(良)75.760.847.334.311.5馬なり
前走最終不明

香港から参戦するロマンチックウォリアーは東京競馬の芝コースでロマンチックチャーム(セ5、帯同馬)と併せ馬を行いました。

レース当日も騎乗するマクドナルド騎手が手綱を握り、馬場の外目から僚馬を2馬身追走する形で馬なり追いを行い、6F75秒7-上がり1F11秒5の時計で僚馬を4馬身突き放し、走破しています。

いきなり話は脱線しますが、うましるは昨年の日本ダービーから追い切り考察を行いました。

この安田記念で追い切りを開始してからちょうど1年が経ちますが、これまで東京芝コースで追い切りを行った馬はいません。

(ローカル競馬場(札幌や函館、小倉など)の追い切りはたまに見られますが、4大馬場(東京・中山・京都・阪神)における追い切りは有馬記念のシャフリヤールや大阪杯のキラーアビリティくらいしか見たことがありません。)

そのため、ロマンチックウォリアーが記録した時計がどれほどすごいものなのか、正直分からないので時計面を度外視して考察します。

追い切り映像では帯同馬の後ろから勇ましく動くことができています。

直線では差し切り態勢に入り、余裕のある動きで僚馬をかわし、楽に先着しました。

キレのある動きというよりもトップスピードを長く活かす持続性ある動きができています。

僚馬をかわしてからもペースを殺すことなく走破していることから、異国の地でも力は発揮できそうでした。

馬体も引き締まっていますし、キャリア初の日本競馬にも順応できるでしょう。

実績はG1タイトル7勝と怪物級(ディープインパクトやジェンティルドンナと同じ!)なので、マイルがかみ合えば上位争いにも期待できそうです。

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評価馬名
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エルトンバローズ
カテドラル
コレペティトール
セリフォス
ドーブネ
レッドモンレーヴ
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