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【安田記念2024予想】本命におすすめしたい日本馬3頭+香港馬2頭の評価はこちら!

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安田記念2024予想の最終買い目を更新しました!

安田記念2024のおすすめの日本馬3頭、香港馬2頭を紹介しています。
過去10年のデータ分析と傾向、コースの特徴や競走馬の血統、追い切りから予想していきます!

安田記念2024の予想ポイント

  • マイルG1を勝利している馬がこのレースで9年連対している
  • 差しや追込み馬が活躍
  • 前走上がり1位~2位の馬は評価を上げたい
  • 1番人気【2-3-3-2】の複勝率は80%
  • 5枠~8枠有利、1枠~2枠は過去10年勝ち馬なし
  • 前走マイラーズC組と京王杯SC組は苦戦
目次(読みたい項目をタップ)

安田記念2024予想の最終買い目

安田記念が開催される日曜日の東京競馬場界隈の天気を見てみると、午前10時ごろから1時間当たり1mmの雨が降るようです。

前日土曜日の東京競馬場は晴れで、4Rの3歳未勝利(芝2,000m)における勝ち馬イージーブリージーが1分59秒6の時計で勝利していたので良馬場ならまだまだ時計は出そうです。

ただし、東京開催も後半に差し掛かるため、雨が降ったらある程度はかかってもおかしくありません。

どれだけの雨が降るか、前日の段階では読みづらいところではありますが、うましるでは雨の稍重~重馬場、標準~時計のかかる馬場条件を想定しながらレース予想をまとめました。

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◎本命 13 ステラヴェローチェ

バゴ
オーマイベイビー
母父ディープインパクト
主な勝ち鞍神戸新聞杯(G2) 2021年
前走大阪杯(G1) 4着

本命はステラヴェローチェにしました。

雨で評価を大きく上げた1頭です。

これまでの戦績を振り返ってみると、稍重馬場以下の舞台になると【3-0-1-0】と非常に安定しています。

特に、3年前の神戸新聞杯は不良馬場でしたが中団から鮮やかに突きぬけて勝利しているように、タフな舞台におけるパフォーマンスも非常に高いです。

また、稍重で行われた皐月賞においても差しの競馬で2着のタイトルホルダーにクビ差でした。

このように、時計がかかるほど出し切れている馬なので、日曜日の雨はステラヴェローチェにとって恵みの雨となるでしょう。

マイル実績もありますし、追い切りでも楽な手ごたえで自己ベストを更新しており、軌道に乗っていたのでここは思い切って本命候補にします。

〇対抗  7 ロマンチックウォリアー

Acclamation
Folk Melody
母父Street Cry
主な勝ち鞍クイーンエリザベス2世C(G1) 2024年
前走クイーンエリザベス2世C(G1) 1着

対抗はロマンチックウォリアーにしました。

ステラヴェローチェ同様、雨で評価を上げた馬です。

もともと中距離をメインに使っていたので本質的には今月末に開催される宝塚記念のほうがかみ合いそうでしたが、陣営はマイルを選択しました。

週の初めの段階では高速馬場のマイルがフィットするか疑問でしたが、雨で時計がかかるようでしたら話は変わります。

消耗戦に近い内容となって中距離色が問われるようでしたら、中距離G1を7勝しているロマンチックウォリアーが台頭してもおかしくありません。

また、追い切りを見たところ、同じく東京芝コースで最終調整を行ったエルトンバローズやヴォイッジバブルと比較してもかなりの高時計を出していました。

追い切りだけでもこのレースに対する意欲が感じられましたし、加えて日曜日の雨でロマンチックウォリアーが出し切れる条件になれば日本でのG1制覇にも期待できるでしょう。

▲単穴 10 ソウルラッシュ

ルーラーシップ
エターナルブーケ
母父マンハッタンカフェ
主な勝ち鞍マイラーズカップ(G2) 2024年
前走マイラーズカップ(G2) 1着

単穴はソウルラッシュにしました。

今年の有力日本馬の中では数少ないタフ馬場で実績のある馬です。

なんといっても稍重以下の馬場では【4-0-0-0】と負けなしです。

禅僧のマイラーズカップは開幕週で時計が出やすかったとはいえ、稍重の中で1頭だけ出し切って勝利しました。

2着のセリフォスに1と3/4馬身差つけていることからも、稍重以下におけるパフォーマンスは抜けています。

ソウルラッシュは昨年秋ごろから本格化していますが、年齢的にもいまがもっとも脂の乗っている時期なので、陣営の意気込みもこれまで以上です。

日曜日の雨が恵みの雨になればここでも激走はずです。

△連下  9 パラレルヴィジョン

キズナ
アールブリュット
母父Makfi
主な勝ち鞍ダービー卿CT(G3) 2024年
前走ダービー卿CT(G3) 1着

パラレルヴィジョンは連下にしました。

今回がキャリア初のG1競走となりますが、過去のレースを振り返ると稍重以下の馬場で【1-0-1-0】と崩れていません。

タフな馬場における実績もあるので高速馬場よりはチャンスがありそうです。

また、前走のダービー卿CTにおいては最後の直線で2番手の位置から1頭だけ抜けたパフォーマンスで勝ち切っているように、地力の高さもうかがえました。

今回はキャリア初のG1ということで相手は手ごわいものの、6年連続で馬券に絡んでいるルメール騎手が騎乗するのも追い風です。

相手は強いですが、騎手相性は非常に良いので、テクニックで実力をカバーしてほしいです。

△連下 15 ヴォイッジバブル

Deep Field
Raheights
母父Rahy
主な勝ち鞍香港スチュワーズカップ(G1) 2024年
前走香港チャンピオンズマイル(G1) 3着

香港のヴォイッジバブルも抑えます。

もう一頭の香港場であるロマンチックウォリアーがどうしても注目を集めていますが、マイルにおける実績はヴォイッジバブルのほうが上です。

昨年の香港マイルでは現役最強香港マイラーであるゴールデンシックスティの2着でした。

ゴールデンシックスティには1馬身半差ありましたが、今回出走しているナミュールやソウルラッシュ、セリフォスには先着しており、日本馬相手には先着しています。

前走の香港チャンピオンズマイルにおいても3着入りしており、高いレベルで安定していました。

稍重以下の馬場も【1-0-1-0】と安定していますし、実績は十分あるのでここでの激走にも期待して良いでしょう。

△連下  8 エアロロノア

キングカメハメハ
エアワンピース
母父ロックオブジブラルタル
主な勝ち鞍六甲ステークス(L) 2022年
前走マイラーズカップ(G2) 4着

大穴でエアロロノアも抑えることにしました。

重賞タイトルを手にしていない馬ですが、一昨年の安田記念は7着とはいえ勝ち馬ソングラインとの差は0.2秒、同じく一昨年のマイルチャンピオンシップも7着でしたが勝ち馬セリフォスとの差は0.4秒と、着順以上にやれています。

また、前々走のエプソムカップも稍重馬場の中で5着でしたが勝ち馬ジャスティンカフェとの差は0.3秒でした。

ジャスティンカフェはこのレースで重賞タイトルを手にし、2着のルージュエヴァイユはのちにエリザベス女王杯で2着、3着のマテンロウスカイは今年の中山記念を勝利していることから、強い相手に善戦できたといえるでしょう。

前走のマイラーズカップも稍重条件の中で4着、先着した馬がソウルラッシュやセリフォスだったことを考えると健闘したといえます。

近走は強敵相手に善戦しているのは面白いです。

今回も当然相手は強いですが、意外とやれるかもしれないので相手に抑えることにしました。

単勝

13 ステラヴェローチェ

馬連流し

軸馬:13
相手:7、8、9、10、15

三連複フォーメーション

1頭目:13
2頭目:7、8、9、10、15
3頭目:7、8、9、10、15

安田記念2024の有力日本馬3頭

今年の安田記念は昨年まで活躍していたソングラインやソダシ、シュネルマイスターが引退したためいささか小粒です。

しかしながら、セリフォスやナミュールといったG1馬が参戦し、例年ほど豪華ではないものの、G1としての面目は保つことができたでしょう。

今年は海外馬も2頭参戦していますが、出走登録馬の中から有力候補に挙げたい日本馬を3頭紹介します。

出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。

セリフォス

主な勝ち鞍
  • マイルチャンピオンS (G1) 2022年
  • 富士ステークス    (G2) 2022年
  • デイリー杯2歳S   (G2) 2021年
  • 新潟2歳ステークス  (G3) 2021年

一昨年のマイルチャンピオンシップを勝利したセリフォスが3年連続で安田記念に参戦します。

3歳の時に挑んだ安田記念では勝ち馬ソングラインからタイム差0.1秒の4着、NHKマイルカップからの使い詰めでしたが結果を残しました。

そして、昨年の安田記念ではソングラインの2着に入線しています。

1分31秒6の超速決着でしたが、高速馬場にも見事対応して結果を残したのが印象深かったです。

脚質的には先行~差しの競馬を得意としていますが、2年前の安田記念では差しの競馬、そして昨年は先行しながら上位争いしているのでどのような展開でも出し切れるのは強みです。

また、今回見出しで扱っていませんが、安田記念はリピーターが好走する傾向が強いため、近2開催で結果を残しているのも評価したいです。

近2開催と比較すると、ソングラインやシュネルマイスターといった強豪が不在ではあるものの、今年に入って本格化しつつあるソウルラッシュや香港の2頭など、新たな強敵も参戦しました。

相手関係は以前手ごわいと思いますが、これまでの経験を生かした走りで、今度こそ安田記念のタイトルを手にしたいです。

★評価点
・過去2年の安田記念で好走している
・先行も差しも可能
・高速馬場で出し切れる
・上がりの末脚も速い
・データと相性のいいマイルG1勝ち馬&前走2番人気馬&前走上がり2位の末脚を使った

▼課題
・昨年は勝利がなかった
・少し下火の可能性もあるかもしれない
・データと相性の悪い前走マイラーズカップ組

ソウルラッシュ

主な勝ち鞍
  • マイラーズカップ (G2) 2024年
  • マイラーズカップ (G2) 2022年
  • 京成杯オータムH (G3) 2023年

今年に入っていよいよ本格化しつつあるソウルラッシュが満を持してG1タイトルを狙います。

2022年のマイラーズカップの勝利を皮切りに、重賞路線に挑み続けていますが、現在のところG1の勝利はありません。

しかし、昨年のマイルチャンピオンシップでは好位から末脚を引き延ばしてナミュールの2着でした。

ナミュールの追込には敗れたものの、3着のジャスティンカフェには半馬身差ですし非常に惜しい競馬でした。

そして、続く香港マイルでも4着、今年のマイラーズカップでは有力馬のセリフォスに1と3/4馬身差で完勝しています。

セリフォスを完全に下しているのでいまがもっとも脂の乗っている時期といっても過言ではありません。

今年で安田記念の参戦は3度目となります。

これまでの安田記念はいずれも掲示板外に沈みましたが、今年のソウルラッシュは一味違います。

もっとも調子を上げている現在のソウルラッシュがどのような走りを見せてくれるか注目したいです。

★評価点
・今年に入って本格化している
・前走マイラーズカップではセリフォスを完全に下した
・差しの競馬が得意だが、先行も可能
・データと相性のいい前走1番人気に支持された馬&前走上がり最速を出した

▼課題
・データと相性の悪い前走マイラーズカップ組
・安田記念は2年連続で凡走

ナミュール

主な勝ち鞍
  • マイルチャンピオンS (G1) 2023年
  • 富士ステークス    (G2) 2023年
  • チューリップ賞    (G2) 2022年

牝馬のナミュールも有力候補です。

もともとクラシックでも善戦していた馬でしたが、古馬になってからは専らマイルに専念してレース調整されました。

昨年のヴィクトリアマイルは7着、安田記念は16着と結果を残せていませんが、どちらもレース中の不利を受けていて出し切れていません。

出し切れれば昨年の富士ステークスやマイルチャンピオンシップのようにキレのある末脚を使えますし、牡馬相手にも太刀打ちできます。

特に、昨年のマイルチャンピオンシップではほとんど最後方の位置から直線一気の競馬で上がり最速33秒0の末脚を使って優勝しました。

シンプルな直線一気でしたが有力牡馬をごぼう抜きして勝ち切っており、ポテンシャルの高さを発揮したのです。

今年のドバイターフにおいても勝ち馬ファクトゥールシュヴァルと差のない2着と健闘していましたが、前走のヴィクトリアマイルは好位を付けながらも8着に沈んでいました。

海外帰り緒戦が影響したのか、流れるレースが原因か分かりませんが、思うように力を引き出せなかったのは気になるところです。

今回は中2週となりますが、状態面さえよければ上位争いできるだけに、前走から立て直すことができているかが大きな課題となるでしょう。

★評価点
・昨年のマイルチャンピオンシップの勝ち馬
・差し~追い込み競馬が得意
・末脚勝負なら牡馬にも負けない
・データと相性のいいマイルG1馬&前走2番人気の馬&前走上がり2位の末脚を使った

▼課題
・前走のヴィクトリアマイルは見せ場なく沈んだ
・前走からの立て直しが急務

安田記念2024の香港馬2頭

今年の安田記念は香港から2頭も有力馬が参戦します。

ジャパンカップを除けばひとつのレースで2頭以上の外国馬が参戦するケースは非常に珍しく、例年とはまた違った意味で面白い安田記念となりそうです。

ここからは、香港から参戦する2頭の有力馬について、解説します。

出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。

ロマンチックウォリアー

主な勝ち鞍
  • クイーンエリザベス2世C (G1) 2024年
  • クイーンエリザベス2世C (G1) 2023年
  • クイーンエリザベス2世C (G1) 2022年
  • 香港ゴールドカップ    (G1) 2024年
  • 香港カップ        (G1) 2023年
  • 香港カップ        (G1) 2022年
  • コックスプレート     (G1) 2023年
  • ジョッキークラブカップ  (G2) 2022年

現役最強の香港馬といっても名高いロマンチックウォリアーがまさかの安田記念に参戦します。

これまで手にしたG1の数は7つと輝かしい実績を残している馬で、クイーンエリザベス2世カップは3連覇、香港カップも2連覇しておりその勢いはとどまることを知りません。

戦績は素晴らしいものを持っていますが、昨年のクイーンエリザベス2世カップはプログノーシスとクビ差、そのまえの香港ゴールドカップも2着のヴォイッジバブルとクビ差なので大差を付けて勝っているというわけではなく、どちらかというと辛勝でした。

また、マイルG1における成績は昨年の香港スチュワーズカップの2着が最高となっています。

その戦績から、ケタ違いの強さに感じるかもしれませんが、近走はいずれも接戦の中の勝利であることや、マイルよりも中距離色の強い馬なので、その辺りを突くことができれば日本馬にもチャンスはあるかもしれません。

★評価点
・G1タイトルを7勝
・中距離では抜群の強さを見せている
・データと相性のいい前走海外G1馬&前走1番人気に支持された馬

▼課題
・マイルG1タイトルは手にしていない
・近走は2着馬との差が小さい

ヴォイッジバブル

主な勝ち鞍
  • 香港スチュワーズカップ (G1) 2024年

ヴォイッジバブルは今年の香港スチュワーズカップを制した馬です。

先に紹介したロマンチックウォリアーと比較するとマイル色の強い馬ですが、3走前の香港ゴールドカップではロマンチックウォリアーのクビ差2着に入線しました。

そして、昨年の香港マイルでは11番人気の低評価ながらも2着入りし、ナミュールやソウルラッシュに先着しました。

そして、前走のチャンピオンズマイルにおいても3着入りしました。

マイルにおける安定感は随一ですし、香港マイルで今回出走するセリフォス・ソウルラッシュ・ナミュールに先着しているのも大きなポイントでしょう。

ロマンチックウォリアーと比較すると輝かしい戦績というわけではありませんが、マイルの安定感は勝っているので、東京コースがフィットするようでしたら不気味な1頭となりそうです。

★評価点
・マイルで安定
・先行競馬が得意
・データと相性のいい前走海外G1組&前走3番人気に支持された馬

▼課題
・差しの競馬はそこまで得意ではない

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ここからは安田記念の過去10年の傾向やデータ分析を見ていきましょう!

安田記念2024の概要

安田記念は東京競馬場で開催される春季最強マイラーを決めるG1競走です。

レース名の【安田】とは、日本中央競馬界初代理事長を務めた安田伊左衛門氏の名字から来ており、暮れの有馬記念と並んで人名がレース名となっています。

長く続いた東京競馬G1開催のトリを務める安田記念は、上半期最強マイラーを決める位置づけがされています。

生粋のマイラーだけではなく、宝塚記念の舞台を敬遠してマイルを選択した中距離馬や、高松宮記念を最後、特に出走するレースがない短距離馬が参戦することもあります。

それだけではなく、5月に開催されたヴィクトリアマイルから挑む牝馬や、NHKマイルカップから挑む3歳馬の参戦など、各路線から有力馬が集うため、例年豪華メンバーが揃うのも安田記念の特徴といえるでしょう。

ただし、今年の安田記念は昨年までマイルG1の常連だったソングラインやシュネルマイスター、ソダシといった名馬が揃って引退しました。

その代わり、香港の地からG1タイトルを7つ制覇しているロマンチックウォリアー、そして今年の香港スチュワーズカップを制したヴォイッジバブルの2頭が参戦します。

海外勢が2頭も参戦するケースはジャパンカップを除けば非常に珍しく、今年の安田記念は例年とはまた違った意味で楽しみが増えました。

日本馬が勝ち切るのか、それとも香港の刺客がレースを制するのか。

上半期最後の東京G1も盛り上がりを見せること間違いないでしょう!

【過去5年】安田記念 2019~2023|JRA公式

安田記念2024の開催内容

開催日6月2日(日曜) 15:40発走
格付けG1
開催競馬場東京競馬場 11R
コース芝1,600m
性齢3歳以上
斤量定量
1着賞金1億8000万円

安田記念2024が開催される東京の芝1,600mの特徴

東京競馬場 芝1600mのコースで特徴を解説
スタート地点向こう正面2コーナーの出口付近
コース左回り
Cコース使用
1周の距離2,120.8m
直線距離525.9m
高低差2.7m
フルゲート18頭
平均タイム
(過去5年)
1.35.5
コースレコード1.30.5
(2019年 ヴィクトリアマイル【G1】ノームコア)
安田記念のタイム
平均タイム
(過去10年)
1:33.0
レコードタイム1:30.9
(2019年 インディチャンプ)

東京芝1,600mはNHKマイルカップやヴィクトリアマイルなどのG1レースでも使用されるコースで、この春もっとも使用頻度の高いG1コースです。

スタートは2コーナーの出口付近で最初の3コーナーまでの距離は約550mもあります。

最初のコーナーまでの距離は長いため、隊列は落ち着きそうですが、前半250mが緩やかな下り坂になっていることとマイルコースで最初からペースアップしやすく始めからペースは速くなりやすいです。

そして、250mほどの下り坂を下ったら一瞬ですが上り坂があり、底を超えたら再び下り傾斜となって3コーナーに入ります。

3.4コーナーは非常に大きなカーブを描いていてそこまでペースダウンしなくてもロスなく立ち回れます。

また、4コーナーの終盤が残り3ハロンのポイントとなっていて各馬は最後の直線に近づくにつれてペースを引き上げます。

最後の直線は約525mです。

新潟競馬場に次いで直線が長くいため、各馬はトップスピードを維持しながらスパートを仕掛けられます。

直線上には高低差2.1mほどの坂が立ちはだかりますが、180mほどの間隔で設けられているので阪神や中山の坂ほど急傾斜ではありません。

坂を駆け上がったら残り300mは平らな道のりでその先にゴールが立っています。

東京の芝1,600mはマイル戦ですが、向こう正面にあるわずかな上り坂が意外と曲者です。

なぜなら、息を入れたいタイミングがずれやすいからです。

特に逃げや先行馬は息を入れるタイミングがシビアで、最後に苦しくなる傾向が多々見られます。

対して、差しや追い込み馬はスタートから自分のペースに集中できるので上り傾斜が合っても息を入れやすいです。

また、最後の直線が長いことでトップスピードを存分に発揮できることから、差しや追い込み馬が台頭しやすいです。

求められる要素はスピードや長く脚を使える力です。

東京の芝1,600mはここをチェック!

  • 数多くのビッグレースが開催される舞台
  • 息を入れるのが難しいコース
  • 中距離色の馬が好走しやすい
  • 差しや追い込みが決まりやすい

安田記念2024の出走馬

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【参考レース】2024年 安田記念|JRA公式
馬番馬名性齢斤量騎手
1カテドラル牡858.0斎藤新
2ガイアフォース牡558.0長岡禎仁
3レッドモンレーヴ牡558.0横山和生
4ジオグリフ牡558.0北村宏司
5ナミュール牝556.0武豊
6ドーブネ牡558.0菱田裕二
7ロマンチックウォリアーセ658.0J.マクドナルド
8エアロロノアセ758.0幸英明
9パラレルヴィジョン牡558.0C.ルメール
10ソウルラッシュ牡658.0J.モレイラ
11ウインカーネリアン牡758.0三浦皇成
12フィアスプライド牝656.0坂井瑠星
13ステラヴェローチェ牡658.0横山典弘
14コレペティトール牡458.0岩田康誠
15ヴォイッジバブルセ658.0Z.パートン
16エルトンバローズ牡458.0西村淳也
17セリフォス牡558.0川田将雅
18ダノンスコーピオン牡558.0戸崎圭太

安田記念の過去10年のデータと傾向


馬場
着順馬番馬名人気前走前走着順
2023
118ソングライン4ヴィクトリアマイル(G1)1
24セリフォス3ドバイターフ(G1)5
314シュネルマイスター1マイラーズカップ(G2)1
2022
113ソングライン4ヴィクトリアマイル(G1)5
29シュネルマイスター2ドバイターフ(G1)8
317サリオス8高松宮記念(G1)15
2021
111ダノンキングリー8天皇賞(秋)(G1)12
25グランアレグリア1ヴィクトリアマイル(G1)1
313シュネルマイスター4NHKマイルカップ(G1)1
2020
稍重
111グランアレグリア3高松宮記念(G1)2
25アーモンドアイ1ヴィクトリアマイル(G1)1
36インディチャンプ2マイラーズカップ(G2)1
2019
15インディチャンプ4マイラーズカップ(G2)4
22アエロリット3ヴィクトリアマイル(G1)5
314アーモンドアイ1ドバイターフ(G1)1
2018
110モズアスコット9安土城ステークス(OP)2
24アエロリット5ヴィクトリアマイル(G1)4
31スワーヴリチャード1大阪杯(G1)1
2017
114サトノアラジン7京王杯スプリングカップ(G2)9
216ロゴタイプ8中山記念(G2)3
36レッドファルクス3京王杯スプリングカップ(G2)1
2016
16ロゴタイプ8ダービー卿CT(G3)2
28モーリス1香港チャンピオンズマイル(G1)1
310フィエロ6マイラーズカップ(G2)4
2015
16モーリス1ダービー卿CT(G3)1
213ヴァンセンヌ3京王杯スプリングカップ(G2)2
312クラレント12マイラーズカップ(G2)10
2014
不良
110ジャスタウェイ1ドバイDF(G1)1
212グランプリボス16マイルチャンピオンシップ(G1)9
311ショウナンマイティ10産経大阪杯(G2)5

【マイルG1実績】マイルG1馬が9連対

年度着順馬名主なマイルG1勝ち鞍
20231ソングライン安田記念
2セリフォスマイルCS
20221ソングラインなし
2シュネルマイスターNHKマイルカップ
20211ダノンキングリーなし
2グランアレグリア桜花賞
20201グランアレグリア桜花賞
2アーモンドアイ桜花賞
20191インディチャンプなし
2アエロリットNHKマイルカップ
20181モズアスコットなし
2アエロリットNHKマイルカップ
20171サトノアラジンなし
2ロゴタイプ安田記念
20161ロゴタイプ朝日杯FS
2モーリス安田記念
20151モーリスなし
2ヴァンセンヌなし
20141ジャスタウェイなし
2グランプリボスNHKマイルカップ

過去10年の安田記念の内の9開催でこれまでにマイルG1を勝利している馬が1頭以上連対していました。

該当しなかった2015年の勝ち馬モーリスはこの時点ではG3止まりの馬で、これがキャリア初のG1挑戦です。

また、2着のヴァンセンヌも同じくこれが初めてのG1挑戦でした。

それ以外の年は必ずマイルG1馬が1頭以上入線しているので、過去の戦績からマイルG1を制している馬がいるようでしたら評価を上げたいです。

今年の出走馬の中でこれまでにマイルG1を勝利している馬は4頭いました。

セリフォス(マイルCS22)
ダノンスコーピオン(NHKマイルC22)
ナミュール(マイルCS23)
ヴォイッジバブル(香港スチュワーズC24)

【脚質】差しや追込が決まりやすい

脚質成績単勝率連対率複勝率
逃げ【1-2-0-7】10.0%30.0%30.0%
先行【1-2-1-31】2.9%8.6%11.4%
差し【6-4-5-52】9.0%14.9%22.4%
追込【2-2-4-40】4.2%8.3%16.7%

過去10年の安田記念の好走馬を脚質別にまとめました。

馬券に絡んだ15頭が差し馬で、8頭が追込馬となっています。

逃げ馬の勝利は2016年のロゴタイプのみとなっており、各馬が有力馬のモーリスを包囲した結果、ノーマークだったロゴタイプが楽に逃げてそのまま最先着しました。

連対した2頭も前年の勝ち馬ロゴタイプと、前年の2着馬アエロリットのものなので、適性のない馬の逃げは基本的に厳しいです。

同時に、先行馬も35頭が出走したものの4頭しか絡んでいませんでした。

安田記念では差しや追込脚質の馬を評価したいです。

【上がり】上がり1~2位が結果を残している

上がり3F着別度数勝率連対率複勝率
1位【4-2-3-3】33.3%50.0%75.0%
2位【2-1-0-5】25.0%37.5%37.5%
3位【0-1-2-11】0.0%7.1%21.4%
4~5位【3-1-3-16】13.0%17.4%30.4%
6位以下【1-5-2-95】1.0%5.8%7.8%
前走上がり3F着別度数勝率連対率複勝率
1位【3-3-2-20】10.7%21.4%28.6%
2位【3-0-2-20】12.0%12.0%20.0%
3位【0-0-2-7】0.0%0.0%22.2%
4~5位【1-0-1-13】6.7%6.7%13.3%
6位以下【2-4-2-55】3.2%9.5%12.7%

過去10年の安田記念の勝ち馬4頭が上がり最速の末脚を使っていました。

上がり最速馬は【4-2-3-3】です。勝率33%、連対率50%、複勝率はなんと75%もあります。

また、上がり2位の末脚を使った馬も【2-1-0-5】となっており、勝率25%、連対率は37.5%と高水準です。

安田記念は直線の長い東京コースが舞台なので末脚に長けた馬が優勢です。

なお、末脚のある馬を見分けるポイントとしては、前走レースの上がりに注目したいです。

前走レースで上がり1~2位の末脚を使った馬は【6-3-4-40】でした。

特に前走上がり1~2の馬は6勝しているため、勝ち馬を探すうえで前走の上がりは大事になってきます。

今年の出走馬の中で、前走レースで上がり1~2位の末脚を使った馬は7頭いました。(前走が海外だった馬はデータがないので省いています。)

カテドラル
(前走大阪杯【G1】/良馬場/上がり3F34秒2)

ステラヴェローチェ

(前走大阪杯【G1】/良馬場/上がり3F34秒2)

セリフォス

(前走マイラーズC【G2】/稍重馬場/上がり3F34秒8)

ソウルラッシュ

(前走マイラーズC【G2】/稍重馬場/上がり3F34秒6)

ダノンスコーピオン

(前走京王杯スプリングC【G2】/良馬場/上がり3F33秒1)

ナミュール

(前走ヴィクトリアマイル【G1】/良馬場/上がり3F33秒8)

レッドモンレーヴ

(前走京王杯スプリングC【G2】/良馬場/上がり3F32秒2)

安田記念の過去10年の人気別成績

人気成績単勝率連対率複勝率
1番人気【2-3-3-2】20.0%50.0%80.0%
2番人気【0-1-1-8】0.0%10.0%20.0%
3番人気【1-3-1-5】10.0%40.0%50.0%
4番人気【3-0-1-6】30.0%30.0%40.0%
5番人気【0-1-0-9】0.0%10.0%10.0%
6~9番人気【4-1-2-33】10.0%12.5%17.5%
10番人気以下【0-1-2-67】0.0%1.4%4.3%

1番人気の信頼度は非常に高い

過去10年の安田記念で1番人気馬は【2-3-3-2】でした。

10頭中8頭が絡んでいることから、1番人気の信頼度は非常に高いです。

ただし、1番人気馬の勝利は2015年のモーリスを最後、8年間出ていないので、単勝や1着軸よりも相手候補で軸にするほうがよいかもしれません。

人気落ちの馬は過去の実績を評価したい

過去10年の安田記念で馬券に絡んだ10頭が6番人気以下の馬でした。

このうちの4頭が1着入線しています。

安田記念は1番人気の活躍が目立つ半面、6番人気もたびたび好走しています。

特に2016年のロゴタイプや2021年のダノンキングリーのように、過去にG1レースで実績をあげていながらも近走の不振のために人気を落としている馬が巻き返す可能性は多々見られます。

人気落ちの馬でも過去に大舞台で結果を残している馬がいるようでしたら評価を上げてもよさそうです。

勝ち馬9頭が前走レースで1~4番人気に支持されていた

前走人気成績単勝率連対率複勝率
1番人気【3-2-4-19】10.7%17.9%32.1%
2番人気【3-2-2-17】12.5%20.8%29.2%
3番人気【1-1-0-12】7.1%14.3%14.3%
4番人気【2-0-2-10】14.3%14.3%28.6%
5番人気【0-0-0-15】0.0%0.0%0.0%
6~9番人気【0-2-1-32】0.0%5.7%8.6%
10番人気以下【0-0-0-11】0.0%0.0%0.0%

過去10年の安田記念の勝ち馬9頭が前走レースにおいて1~4番人気に支持されていませんでした。

唯一該当しなかった2014年のジャスタウェイは前走が日本で発売されていなかった海外競馬だったので人気は関係ありません。

実質的に前走レースで1~4番人気だった馬が全勝しているため、前走の人気を見ながら勝ち馬を探すのも良いでしょう。

今年の出走馬の中で前走1~4番人気に支持された馬は9頭いました。

コレペティトール
(前走マイラーズC【G2】/4番人気/8着)

セリフォス
(前走マイラーズC【G2】/2番人気/2着)

ソウルラッシュ
(前走マイラーズC【G2】/1番人気/1着)

ナミュール
(前走ヴィクトリアマイル【G1】/2番人気/8着)

パラレルヴィジョン
(前走ダービー卿CT【G3】/2番人気/1着)

フィアスプライド
(前走ヴィクトリアマイル【G1】/4番人気/2着)

レッドモンレーヴ
(前走京王杯スプリングC【G2】/2番人気/2着)

ロマンチックウォリアー
(前走QE2世カップ【G1】/1番人気/1着)

ヴォイッジバブル
(前走チャンピオンズマイル【G1】/3番人気/3着)

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安田記念の過去10年の枠番別成績

枠番成績単勝率連対率複勝率
1枠【0-1-1-15】0.0%5.9%11.8%
2枠【0-2-0-15】0.0%11.8%11.8%
3枠【2-0-1-16】10.5%10.5%15.8%
4枠【0-2-1-16】0.0%10.5%15.8%
5枠【3-1-0-16】15.0%20.0%20.0%
6枠【0-2-2-16】0.0%10.0%20.0%
7枠【4-1-3-15】17.4%21.7%34.8%
8枠【1-1-2-21】4.0%8.0%16.0%

外枠の活躍馬が目立っている

過去10年の安田記念の好走馬を枠番別に見てみると、勝ち馬の8頭が5~8枠の馬でした。

舞台となる東京コースは今週で連続開催7週目となります。

1週前のダービーウィークでCコースに柵が移動しましたが、移動後2週目にして早くも内不利外有利の傾向が出ていました。

ダービーウィークとは打って変わって安田記念は外枠有利なので、外を引いた馬は評価を上げたいです。

今年の安田記念で7枠を引いた馬は13番ステラヴェローチェと14番コレペティトール、15番ヴォイッジバブルの3頭です。

安田記念の過去10年の前走レース別成績

前走レース成績単勝率連対率複勝率
ヴィクトリアM(G1)【2-4-0-10】12.5%37.5%37.5%
ダービー卿CT(G3)【2-0-0-8】20.0%20.0%20.0%
京王杯SC(G2)【1-1-1-22】4.0%8.0%12.0%
マイラーズC(G2)【1-0-4-33】2.6%2.6%13.2%
高松宮記念(G1)【1-0-1-9】9.1%9.1%18.2%
中山記念(G2)【0-1-0-4】0.0%20.0%20.0%
大阪杯(G1)【0-0-2-13】0.0%0.0%13.3%
フェブラリーS(G1)【0-0-0-1】0.0%0.0%0.0%
海外レース【1-3-1-14】5.3%21.1%26.3%
※大阪杯(G1)は産経大阪杯(G2)も含める

前走ヴィクトリアマイル組の好走は一流ホースとリピーターのみ

過去10年の安田記念で馬券に絡んだ前走ヴィクトリアマイルの馬
年度着順馬名人気G1戦績
20231ソングライン4【2-1-0-2】
20221ソングライン4【0-1-0-2】
20212グランアレグリア1【5-1-1-2】
20202アーモンドアイ1【7-0-1-1】
20192アエロリット3【1-1-0-6】
20182アエロリット5【1-0-0-3】

過去10年の安田記念でもっとも好走していたのは前走がヴィクトリアマイルだった馬です。

ヴィクトリアマイル組は【2-4-0-10】で勝率こそ12.5%ですが、連対率は37.5%もありました。

ところが、連対した6頭を見てみると、アーモンドアイやグランアレグリアといった超一流ホースか、前年の安田記念で上位争いした馬、いわゆるリピーターしかいませんでした。

それ以外の馬はすべて馬券外に沈んでいるので、前走ヴィクトリアマイル組は素質の高い馬か適性のある馬のみ評価したいです。

今年の出走馬の中で前走ヴィクトリアマイルだった馬は2頭います。(かっこ内は前走の着順)

フィアスプライド(2着)
ナミュール(8着) ※リピーター

前走マイラーズカップ組と京王杯SC組はいまいち

過去10年の安田記念で前走マイラーズカップだった馬は【1-0-4-33】、京王杯スプリングカップだった馬は【1-1-1-22】でした。

勝率は4%弱、複勝率も13%弱と物足りません。

どちらも安田記念の優先出走権が得られるステップレースに指定されていますが、好走率は他のG1のステップレースと比較しても低く、有力な前哨戦とは言い難いです。

今年の出走馬の中で前走がマイラーズカップだった馬は4頭、京王杯スプリングカップだった馬は頭いました。(かっこ内は着順)

前走マイラーズカップ
ソウルラッシュ(1着)
セリフォス(2着)
エアロロノア(4着)
コレペティトール(8着)

前走京王杯スプリングカップ
レッドモンレーヴ(2着)
ダノンスコーピオン(4着)

意外と安定している前走海外勢

過去10年の安田記念で前走が海外G1だった馬は【1-3-1-14】でした。

全体の数こそ少ないものの、5頭が馬券に絡んでいます。

勝率は5%ですが、複勝率は26%ありました。

前走が海外G1だった馬は意外と安定しています。

今年の出走馬の中で前走が海外G1だった馬は3頭いました。

エルトンバローズ
(前走香港チャンピオンズマイル/8着)

ロマンチックウォリアー

(前走クイーンエリザベス2世カップ/1着)

ヴォイッジバブル

(前走香港チャンピオンズマイル/3着)

安田記念2024全頭考察

今年の安田記念は香港から2頭も有力馬が出走表明したことで、例年とは異なる面子でレースが行われます。

また、さまざまな路線から有力馬が出走登録しており、例年以上に混戦ともいえるでしょう。

ここからは、冒頭で紹介した有力日本馬&香港馬で取り上げきれなかった残りの13頭について解説していきます。

出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。

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ウインカーネリアン

主な勝ち鞍
  • 東京新聞杯 (G3) 2023年
  • 関屋記念  (G3) 2022年

快速の逃げ馬ウインカーネリアンも安田記念の参戦を発表しました。

昨年の安田記念は逃げたものの8着でしたが、今度こそリベンジを果たしたいです。

昨年の安田記念は大外8枠17番からの発走です。

いつも通りスタートをうまく決めて先頭に立ち、ミドルペースでレースを進めましたが直線では残り400mの標識あたりですぐ横にいたセリフォスやジャックドールに捕らえられ、その後は外差し勢にも差されて8着でした。

外差し有利の舞台でしたが、すぐ横、馬場の内目から動いたセリフォスやジャックドールにも先着を許していることから、G1の舞台における実力の差が感じられました。

なお、前走の高松宮記念は香港のビクターザウィナーが逃げたので2番手で競馬しましたが、4着までです。

初の短距離戦としては大健闘していますが、3着のビクターザウィナーとは3馬身差離され、5着のロータスランドとはハナ差なので、ポテンシャル的にこの辺りが限界ラインかもしれません。

安田記念と全く同じ舞台で行われた東京新聞杯では2年連続連対しているのでコース適性はありますが、G1の舞台となると少し物足りないかもしれません。

★評価点
・逃げの競馬が得意
・スタートもうまい
・コース適性のある馬
・高速馬場でもタフな馬場でもやれている

▼課題
・G1の舞台では苦戦が続く

エアロロノア

主な勝ち鞍
  • 六甲ステークス  (L) 2022年
  • リゲルステークス (L) 2021年

非重賞馬ながらも重賞路線で堅実な走りを見せているエアロロノアも参戦します。

一昨年の安田記念はソングラインやシュネルマイスターなど、マイル路線の一流ホースが参戦し、非常に豪華メンバーがそろっていました。

結果的には7着でしたが最後方から上がり最速32秒6の末脚を使って勝ち馬ソングラインと0.2秒差まで詰めています。

さすがに後ろ過ぎたので届きませんでしたが、もしももう少し前の内で競馬できていればもっと上位争いに期待できたでしょう。

その後も勝利はありませんが意外と掲示板入線率は高く、前走のマイラーズカップにおいても10カ月ぶりのレースで馬体重を大きく減らしながら4着でした。

このマイラーズカップも位置取り次第で3着は狙えているので、引き続きコンビを組む幸騎手の力量次第で上位も狙えると思います。

今年の安田記念は香港勢こそ強力ですが、ソングラインやシュネルマイスターは不在なので、相手関係を見てもチャンスかもしれません。

★評価点
・差しの競馬が得意
・勝利こそないものの、上位争いはできている
・一昨年の安田記念は出し切れた7着
・一昨年の安田記念より相手は多少楽

▼課題
・データと相性の悪い前走マイラーズカップ組
・幸騎手のポジション取りが重要

エルトンバローズ

主な勝ち鞍
  • 毎日王冠       (G2) 2023年
  • ラジオNIKKEI賞 (G3) 2023年

エルトンバローズは昨年のラジオNIKKEI賞と毎日王冠の二つのG1を制しています。

毎日王冠は自身初となる古馬との戦いで、当時最強マイラーだったソングラインとシュネルマイスターが参戦しましたが、なんと勝利したのでした。

2頭がともに次走を見据えての叩き台だったことを踏まえても、強い相手に勝ち負けできたのは評価したいところです。

そして、昨年マイルチャンピオンシップにおいても中団で脚を溜めつつ、上がり33秒9の末脚を使って4着入りしました。

勝ち馬ナミュールとの差は0.2秒でしたし、走破時計1分32秒7も優秀で、充実した年を送れています。

古馬になった今年は2戦使ったものの着外に沈んでいますが、始動戦となった中山金杯も、前走香港チャンピオンズマイルも稍重の条件下で思うように力は出し切れませんでした。

勝利した毎日王冠や4着入りしたマイルチャンピオンシップのように時計勝負になれば挽回もできるかもしれません。

★評価点
・昨年の毎日王冠でソングラインとシュネルマイスターを撃破
・マイルチャンピオンシップも4着と悪くない
・先行競馬がメインだが差しも可能
・データと相性のいい前走海外G1組
・西村騎手が引き続き騎乗

▼課題
・海外帰り緒戦で状態面が回復しているか
・時計のかかる馬場より高速馬場のほうが合っている

カテドラル

主な勝ち鞍
  • 京成杯オータムハンデ (G3) 2021年

最年長8歳馬のカテドラルも参戦します。

かつては同コースで行われたNHKマイルカップで3着入りし、G3で何度も連対しました。

しかし、さすがに8歳馬ということもあって近年は好走事例が乏しくなっています。

安田記念も2021年と2022年の年に出走しましたがどちらも二桁着順に沈んでいました。

そのときよりも衰えが出ている今回、上位争いは至難といえるでしょう。

★評価点
・かつては重賞で何度も連対していた
・追い込み競馬が得意
・データと相性のいい前走上がり2位の末脚を使った馬

▼課題
・年齢的に衰えが隠せない
・安田記念は2回出走したもののどちらも二桁着順に敗れた

ガイアフォース

主な勝ち鞍
  • セントライト記念 (G2) 2022年

ガイアフォースは2年前のセントライト記念を勝利した馬で、同年菊花賞でも1番人気に支持されましたが、昨年の春はマイルをメインに使いました。

ところが、秋には中距離に戻され、今年はダートのフェブラリーステークスから始動と、多方面で使われています。

脚質的にどの舞台がベストか正直よく分かりませんが、芝マイルに限った成績を見てみると【0-1-0-1】、敗れた1戦も昨年の安田記念における4着なので全く悪くありません。

マイル実績に加え、昨年のオールカマーやチャレンジカップの結果を見る限り、本質的にはマイルが合っているようにも感じます。

なお、昨年の安田記念や天皇賞(秋)は超高速馬場の条件下で好走しているように時計勝負は苦にしていません。

そして、今年のフェブラリーステークスは初ダートながらも力強い差しの競馬で2着入りしているように、パワーも豊富です。

マイルであれば時計勝負でも力勝負でもやれている点も評価したいです。

昨年の活躍ぶりからここでも人気する可能性は高いですが、新たなマイル王の座を得るためにどのような走りを見せてくれるか注目したいです。

★評価点
・昨年の安田記念で4着
・マイル実績の高い馬
・マイルなら芝もダートも走れる
・時計勝負もパワー勝負もやれている
・差しの競馬が得意

▼課題
・距離適性が分からない
・長岡騎手にとって久々の芝G1

コレペティトール

主な勝ち鞍
  • 京都金杯 (G3) 2024年

コレペティトールは昨年まではクラス戦止まりの馬でしたが、昇級緒戦に挑んだ今年の京都金杯では、騎乗した岩田康誠騎手の十八番ともいえるイン突きが見事炸裂して優勝しました。

上がり35秒3の力強い走りで見事重賞タイトルを掴んだのです。

脚質的には差しや追込の競馬を得意としているので、安田記念の舞台とはかみ合いそうです。

ただし、勝利した京都金杯は走破時計、上がり時計ともに目立つものではありません。

そのため、タフな馬場のほうが合いそうな感じもしますが、続く中山記念は稍重の条件下で8着に崩れてしまいました。

京都金杯で好走したセッションやトゥードジボンがその後目立った活躍を残せていないことから、相手関係が楽だった可能性はあるでしょう。

そういった意味では今回の安田記念の舞台は楽ではなさそうです。

脚質的には差しや追い込み競馬を得意としているので、安田記念とは合いそうですが、東京実績も2歳時の未勝利戦のみとなっており、実績は乏しいです。

最内1枠を引くようでしたら金杯の時のような再来にも期待できそうですが、コレペティトールからしたら相手が強くなるのでここでの上位争いは厳しいと思います。

★評価点
・差しや追い込み競馬が得意
・データと相性のいい前走4番人気に支持された馬
・内枠を引いたら面白いかもしれない

▼課題
・相手が手ごわい
・京都金杯は相手が楽だった可能性もある

ジオグリフ

主な勝ち鞍
  • 皐月賞   (G1) 2022年
  • 札幌2歳S (G3) 2021年

皐月賞馬のジオグリフがまさかのマイルに参戦します。

マイルは2歳時に朝日杯FSで出走していますが、そのときは5着でした。

その後は中距離路線にシフトし、皐月賞を制していることから本質的には中距離のほうが合っているでしょう。

ただ、近走勝ち切れていないためマイルを試すのは悪くありません。

それでも、前々走の中山記念ではタフな馬場を苦にしない走りで3着入り、そして前走大阪杯においても5着と、本質的には中距離馬である可能性が高いです。

脚質的には父がパワー型のドレフォンなので例年通り時計勝負の安田記念になると厳しいでしょう。

ここを叩いて宝塚記念が本命なら分かりますが…。

ジャスタウェイが制した2014年のような不良馬場でない限り、ここでの激走は容易ではないと思います。

★評価点
・皐月賞馬
・パワー型の馬
・先行競馬が得意

▼課題
・マイル実績は皆無
・高速馬場になると苦しい
・2年近く勝利がない

ステラヴェローチェ

主な勝ち鞍
  • 神戸新聞杯    (G2) 2021年
  • サウジラビアRC (G3) 2020年

昨年の秋に1年半ぶりにターフに返ってきたステラヴェローチェも安田記念に参戦します。

一つ上で紹介したジオグリフ同様、距離的には中距離のほうが合っていると思いますが、ジオグリフと違ってマイルのサウジアラビアロイヤルカップを勝利し、朝日杯FSにおいても2着入りしている点は評価できます。

ただし、過去には菊花賞や有馬記念で4着入り、今年の大阪杯も勝ち馬ベラジオオペラとタイム差0.1秒の4着なので中距離で見たかった1頭です。

もっとも、マイル実績は2歳のころに証明している上、横山典弘騎手が久々に騎乗するのも面白そうです。

横山典弘騎手自身は過去10年の安田記念で【0-0-0-6】ですが…。

脚質的にも差しの競馬を得意としている上、ダービーでは時計勝負の中3着入りしているので、枠次第では印も考えたいです。

★評価点
・マイル重賞の勝ち馬で朝日杯FSでも2着
・先行~差しの競馬が得意
・データと相性のいい前走上がり2位の末脚を使った馬

▼課題
・本質的には中距離のほうが合ってそう
・過去10年、横山典弘騎手は【0-0-0-6】

ダノンスコーピオン

主な勝ち鞍
  • NHKマイルカップ (G1) 2022年
  • アーリントンカップ (G3) 2022年

一昨年のNHKマイルカップ以来、勝ち星から遠ざかっているダノンスコーピオンも参戦します。

昨年出走した5戦はすべて二桁着順に沈み、G1馬らしからぬ散々な成績でしたが、福永祐一厩舎に転厩してからは、これでもかというくらい坂路やウッドで調整を重ねられました。

その影響もあってか、前走の京王杯スプリングカップは上がり33秒1の末脚を使って4着入りしています。

3着のスズハロームとは3/4馬身差でしたし、位置取り次第では3着入線も可能だったと思います。着外でしたが復活の気配が感じられました。

今回も状態面がポイントとなるでしょう。

もともと差しや追い込み競馬を得意としている馬ですし、勝利したNHKマイルカップと安田記念は全く同じ東京マイルが舞台なので適性もあります。

前走で上がり調子となっているので、引き続き追い切りで状態を上げてきているようでしたら印も検討したいです。

★評価点
・差しや追い込み競馬が得意
・同コースのNHKアイルカップの勝ち馬
・前走で復活の兆しが感じられた
・データと相性のいいマイルG1馬&前走上がり2位の末脚を使った馬

▼課題
・完全復活なるか

ドーブネ

主な勝ち鞍
  • キャピタルステークス (L) 2023年
  • ポートアイランドS  (L) 2023年

昨年のポートアイランドステークスとキャピタルステークスを連勝し、今年の中山記念も2着入線したドーブネが参戦します。

脚質的には逃げの競馬を得意としており、勝利した昨年のポートアイランドステークスとキャピタルステークスはどちらもスローに持ち込みながら余力残しの逃げで勝利しました。

そして、前走の中山記念はハイペースの逃げを打ちながらも粘り切って2着入りしています。

開幕週ながらも稍重で時計のかかる条件下でしたが、経済コースを立ち回りながら、G1馬のジオグリフやソールオリエンス相手に先着し、力強さを証明できています。

近走の走りを見る限り成長性を見せているのは間違いありません。

また、今年の安田記念は同型がウインカーネリアンくらいしかいないですし、4走前のポートアイランドステークスのように先行に立たなくても好走できているのもポイントが高いです。

ただし、直近のレースを見る限り、極端な高速馬場は未知数です。

前走中山記念や勝利したポートアイランドステークスのように、時計がかかるほうが力は発揮できるでしょう。

近走乗り続けていた吉田隼人騎手は落馬負傷のため、菱田裕二騎手がテン乗りで騎乗することになりました。

相手が強化される中でどこまでやれるか、注目です。

★評価点
・逃げの競馬が得意
・スローデモハイでも逃げ粘れる
・タフな馬場のほうがやれている

▼課題
・菱田騎手がテン乗り
・高速馬場実績は未知数

パラレルヴィジョン

主な勝ち鞍
  • ダービー卿CT (G3) 2024年

前走ダービー卿チャレンジトロフィーを制し、うれしい初重賞を手にしたパラレルヴィジョンが安田記念に参戦します。

ダービー卿チャレンジトロフィーでは最内2番から幸先よくスタートを切りましたが、前を主張したエエヤンやセッションに前を譲って3番手の位置を確保します。

レースはエエヤンが大きくリードを広げた形となり、単騎の形で競馬することができました。

直線でも前に馬がいなかったので進路は容易に確保でき、そこから追走して先に抜けたエエヤンを捕え切ってゴールしています。

仕掛けどころで他馬の邪魔がなかったので展開に恵まれたのは事実でしたが、それでも1頭だけ突き抜けて結果を残すことができていますし、このクラスでは1頭抜き出たポテンシャルで勝ち切れたのが印象深いです。

距離短縮してからは好走傾向にあるのも強いですし、直近2戦は高速馬場の舞台でしっかり時計を出しています。

また、ルメール騎手が今回再び騎乗するのも追い風といえるでしょう。

脚質的に先行馬の成績はそこまでよくないレースですが、実力のある馬なのでどこまでやれるか楽しみです。

★評価点
・芝マイルは2戦2勝
・距離短縮して才能を開花させつつある
・ルメール騎手が再び騎乗する
・データと相性のいい前走2番人気の馬

▼課題
・先行馬は安田記念で苦戦気味

フィアスプライド

主な勝ち鞍
  • ターコイズステークス (G3) 2023年

フィアスプライドは昨年のターコイズステークスで自身初の重賞タイトルを手にし、前走のヴィクトリアマイルでも2着入りしました。

前走のヴィクトリアマイルは2枠2番からの発走で、4番手の位置で競馬しつつ、直線では好位に出して動き出しての2着です。

内枠の利を生かした無駄のない競馬で、能力だけ見たら格上の馬相手にも健闘しました。

ただし、人気のマスクトディーヴァは位置取りで苦戦しながらも最後はクビ差まで詰め寄られているので、ルメール騎手の手綱さばきだけではなく、展開にも恵まれた2着と言えます。

なお、ターコイズステークスやヴィクトリアマイルの走りから先行馬としてのイメージが強いですが、昨年の関屋記念や府中牝馬ステークスは差しの競馬で4着入りしているため、差しも可能です。

特に、府中牝馬ステークスは上がり最速32秒6の末脚を以て勝ち馬ディヴィーナと0.1秒差の4着なので、その末脚も重賞クラスといえるでしょう。

今回は前走ヴィクトリアマイルから中2週と間隔を詰めて参戦します。

昨年までマイルの中心にいたソングラインやシュネルマイスター、ソダシが引退し、現在のマイル路線は昨年ほどレベルが高くないものの、セリフォスやソウルラッシュ、調子をあげたナミュールらは強敵です。

そのなかでルメール騎手はパラレルヴィジョンを選択したので、久々の騎乗となる坂井騎手がどれだけフィアスプライドの強みを引き出せるか、注目したいです。

★評価点
・前走のヴィクトリアマイルで2着
・先行競馬が得意だが、差しや追込も可能
・決め手にも長けている
・データと相性のいい前走2番人気の馬

▼課題
・ルメール騎手がパラレルヴィジョンを選択した

レッドモンレーヴ

主な勝ち鞍
  • 京王杯スプリングカップ (G2) 2023年

レッドモンレーヴは昨年の京王杯スプリングカップの勝ち馬です。

もともと条件戦時代からキレのある末脚に定評がありましたが、昨年の京王杯スプリングカップではスロー展開からの上がり3F勝負で終い32秒6の末脚を使ってウインマーベルを捕えて優勝しました。

安田記念は6着に敗れたものの、同コースで行われた昨年の富士ステークスにおいては2着入りしているように、マイル重賞でもやれています。

そして、今年も京王杯スプリングカップに参戦しました。

最高峰の位置から直線一気を仕掛け、上がり33秒2という豪脚を披露してウインマーベルとタイム差なしの2着です。

ウインマーベルもしぶとい競馬でしたが、33秒2という他ではあまり見られないような末脚を見せて入線しており、敗れはしたものの昨年以上に力強い走りを見せていました。

今年も引き続き安田記念に参戦しますが、高速馬場の時計勝負になるようでしたら引き続き豪脚を活かせるでしょう。

天気次第ではありますが、良馬場なら注目したいです。

★評価点
・前走京王杯スプリングカップでは上がり最速33秒2の豪脚を披露
・東京コースが得意
・マイル実績も豊富【3-2-0-3】
・安田記念と相性の良い決め手に長けた馬
・データと相性のいい前走2番人気の馬&前走上がり最速馬

▼課題
・データと相性の悪い前走京王杯スプリングカップ組

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