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【スプリンターズステークス2024予想】本命におすすめの3頭+香港馬2頭の紹介はこちら!

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スプリンターズステークス2024予想の最終買い目を更新しました!

スプリンターズステークス2024のおすすめの有力馬3頭、香港馬2頭を紹介しています。
過去10年のデータ分析と傾向、コースの特徴や競走馬の血統、追い切りから予想していきます!

スプリンターズステークス2024の予想ポイント

  • 同年の重賞を勝利している馬がこのレースで勝ち切りやすい
  • 先行馬と差し馬が好走
  • 1~3番人気の信頼度は高い
  • 6番人気以下の馬も馬券に入れたい
  • 1枠~4枠が有利、1枠の馬は人気問わず狙いたい
  • 単勝率は前走セントウルS組が高く、前走キーンランドC組はヒモ候補に有力
目次(読みたい項目をタップ)

スプリンターズステークス2024予想の最終買い目

スプリンターズステークスが開催される日曜日の中山競馬場界隈の天気は一日曇りでした。

週の初めの予報とは打って変わって、雨マークは消えています。

良馬場巧者にとっては競馬しやすいコンディションになったでしょう。

ところが、前日土曜日のレースを見てみると、9Rの芙蓉ステークスで勝ち馬ジェットマグナムの時計が2分2秒8、そのほかのレースを見ても、先週までの超高速馬場ではありません。

最終週ということである程度馬場は落ち着いたように見えます。

うましるでは曇りの良馬場、標準~やや時計のかかる馬場を想定しながら予想をまとめました。

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◎本命  2 トウシンマカオ

ビッグアーサー
ユキノマーメイド
母父スペシャルウィーク
主な勝ち鞍セントウルステークス(G2) 2024年
前走セントウルステークス(G2) 1着

本命はトウシンマカオにしました。

京阪杯を連覇していたころから高いレベルで安定していた馬でしたが、今年のオーシャンステークスは今回と同舞台であざやかに突き抜けて勝利しているようにコース適性も高いものを秘めています。

また、前走のセントウルステークスでは直線一気の競馬でママコチャを真っ向から捉えて優勝しました。

今回はデータと相性のいい1枠を引くことができましたし、オーシャンステークスの時のような立ち回りが決まればチャンスは十分あるでしょう。

父ビッグアーサーが成し遂げられなかったスプリンターズステークス制覇に期待したいです。

〇対抗  1 オバンブルマイ

ディスクリートキャット
ピンクガーベラ
母父ディープインパクト
主な勝ち鞍京王杯2歳ステークス(G2) 2022年
前走キーンランドカップ(G3) 3着

対抗はオオバンブルマイにしました。

前走のキーンランドカップは休み明け+帰国初戦でしたが、最後方から直線一気の競馬だけで3着入りしました。

敗れはしたものの、久々の日本競馬、しかも直線の短い札幌で瞬時に上がりの末脚を引き出して勝ち切れたのは負けて強しといえます。

これまで時計のかかる馬場におけるパフォーマンスが印象的なので、秋の中山とフィットするか怪しかったのですが、土曜日の馬場傾向を見る限り、意外と時計はかかっている感じがしたのでオオバンブルマイにとっては追い風といえるでしょう。

データと相性のいい1枠を引くことができましたし、騎乗する武豊騎手も6年前にラインスピリットのコンビで最内から発走し、3着入りしていることから好走データも豊富なので、対抗にしました。

▲単穴  6 ママコチャ

クロフネ
ブチコ
母父キングカメハメハ
主な勝ち鞍スプリンターズステークス(G1) 2023年
前走セントウルステークス(G2) 2着

単穴はママコチャにしました。

昨年のスプリンターズステークスの勝ち馬で、昨年は先に逃げたジャスパークローネを見るような形で競馬を行い、早い段階からペースを引き上げてマッドクールとの叩き合いを制しています。

ロングスパートに長けた走りが印象深いです。

また、昨年に引き続き3枠6番を引けたのも良く、逃げそうなビクターザウィナーやピューロマジックの番手で脚を溜めつつ、レース相性のいい川田騎手が最適な位置から仕掛けることができれば、チャンスは十分ありそうです。

今年はほかに面白い馬がいたので単穴にしていますが、昨年同様出し切れる条件は整っているので出し切れれば連覇も夢ではないでしょう。

△連下 12 サトノレーヴ

ロードカナロア
チリエージェ
母父サクラバクシンオー
主な勝ち鞍キーンランドカップ(G3) 2024年
前走キーンランドカップ(G3) 1着

サマースプリントチャンピオンであるサトノレーヴは連下にしました。

これまで芝1,200m7戦6勝2着が1回で、戦績は父ロードカナロアや母の父サクラバクシンオーに匹敵するほど安定しています。

近2戦はどちらもサマースプリントのレースでしたが、強い相手に勝ち切っているように重賞でも実力を証明しました。

また、3走前の春雷ステークスが今回と同じ中山芝1,200mで勝ち切っているように、コース適性も高いです。

少し枠が外目なのでここは相手にしましたが、追い切りも良かったですしレーン騎手が騎乗するのも鬼に金棒なので、G1制覇を成し遂げてもおかしくないですよ。

△連下  7 マッドクール

Dark Angel
Mad About You
母父Indian Ridge
主な勝ち鞍高松宮記念(G1) 2024年
前走チェアマンズスプリント(G1) 11着

昨年の2着馬マッドクールは連下にしました。

昨年のスプリンターズステークスは中枠発走でしたが、幸先よくスタートを切ると、すぐに空いた内ラチ沿いを確保、経済コースを立ち回りながら直線では芝が痛みつつある内目から動いて惜しい2着でした。

勝ち馬ママコチャとの差は僅かで、勝利してもおかしくない内容でした。

今年の高松宮記念は重馬場条件下の中、ロスのない立ち回りで勝利しているように、時計のかかる馬場のほうが合っていることから、現在のそこそこ時計がかかり始めた中山の馬場はマッドクールにとって好相性といえます。

ただ、極端なタフ馬場というわけではありません。

標準くらいの馬場ならほかに出し切れそうな馬はいくらでもいることから、ここは相手までにしました。

△連下  5 ナムラクレア

ミッキーアイル
サンクイーン2
母父Storm Cat
主な勝ち鞍キーンランドカップ(G3) 2023年
前走キーンランドカップ(G3) 5着

昨年の3着馬であるナムラクレアも抑えます。

これまでスプリントの第一線で活躍していた馬で大崩れがなく、昨年のスプリンターズステークスで3着や高松宮記念で2年連続2着など、G1レベルでも実力の高さを証明しました。

前走のキーンランドカップは人気を裏切る5着でしたが、最内で苦しい位置取りになったのも事実です。

枠次第ではもっとスムーズに競馬できたことでしょう。

枠も良く、昨年以上にチャンスはありそうですが、ただ、今年はほかにも面白い馬が多数いるので、今回は相手までにしました。

単勝

2 トウシンマカオ

馬連流し

軸馬:2
相手:1、5、6、7、12

三連複フォーメーション

1頭目:2
2頭目:1、5、6、7、12
3頭目:1、5、6、7、12

スプリンターズステークス2024の有力馬3頭

秋のG1前線第1戦を飾るのは最速馬を決めるスプリンターズステークスです。

今年も各路線から有力馬が多数参戦しました。

今年の出走登録馬の中から人気を集めそうな有力馬を3頭紹介します。

出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。

ママコチャ

主な勝ち鞍
  • スプリンターズS (G1) 2023年

昨年のスプリンターズステークスを制したママコチャが出馬を表明しました。

全兄にG1レース3勝の白毛馬ソダシがいる超良血馬です。

ソダシと違って白毛ではありませんが、ポテンシャルは姉に引けを取らず、昨年は逃げるジャスパークローネを見るような形で2番手の位置で競馬を行い、直線でも長く脚を使いました。

ジャスパークローネに変わって躍り出たマッドクールが詰め寄りましたが、最後の最後は叩き合いを制して辛勝、ソダシが引退を発表した日にG1制覇を決めたのでした。

その後は勝ち鞍こそ手にしていませんが、前走セントウルステークスは外枠発走ながらも果敢に先行集団に加わり、粘りのある競馬で2着と脚色衰えは見られません。

今回はディフェンディングチャンピオンとして挑む1戦ですが、舞台適性は昨年証明済みですし、ロングスプリント競馬にも対応しているので早めの競馬でチャンスは十分あるでしょう。

時計勝負の馬場も得意なので現在の中山芝コースともフィットしそうですし、好枠を引くようでしたら連覇も狙えるでしょう。

★評価点
・昨年の勝ち馬
・コース適性は言うまでもない
・川田騎手が騎乗
・先行から長く脚を使う競馬が得意
・データと相性のいい前走セントウルS組&前走連対馬

▼課題
・タフな馬場は苦手

サトノレーヴ

主な勝ち鞍
  • 函館スプリントS  (G3) 2024年
  • キーンランドカップ (G3) 2024年

今年はサマースプリントシリーズを2勝し、うれしいサマースプリントチャンピオンになったサトノレーヴがスプリンターズステークスに参戦します。

この夏に力を付けた1頭で、初重賞制覇となった函館スプリントステークスでは速い流れに身を任せながら先行して押し切りました。

前走スプリンターズステークスは函館スプリントステークスよりも相手は強化されましたが、先行しながら直線に入って一気にペースを引き上げて完勝しています。

有力馬のナムラクレアがそこまで目立たなかったこともありますが、鮮やかな勝ちっぷりで強い競馬を披露しました。

ここまで順調にG1へ上り詰めましたが、最大の課題は高速馬場適性ではないでしょうか。

勝利した函館スプリントステークスもキーンランドカップも時計がかかる洋芝が舞台でパワーのある走りを見せています。

対して、G1の舞台で高速馬場になると、どこまでやれるか正直なところ分かりません。

ただ、3走前の春雷ステークスを1分7秒1の時計で勝利しているので適性自体は悪くないでしょう。

強豪がそろう舞台で父ロードカナロアや母の父サクラバクシンオーに続く、3世代スプリンターズステークス制覇を成し遂げられるか注目したいです。

★評価点
・今年のサマースプリントチャンピオン
・2連勝で勢いがある
・春雷ステークスで高速馬場&中山適性も証明
・前走に引き続きレーン騎手が騎乗
・先行からパワーあふれる走りが得意
・データと相性のいい前走キーンランドカップ組&前走1着馬&同年内の重賞を2勝している馬

▼課題
・高速馬場よりパワー馬場のほうが合いそう

ナムラクレア

主な勝ち鞍
  • キーンランドカップ    (G3) 2023年
  • シルクロードステークス  (G3) 2023年
  • 函館スプリントステークス (G3) 2022年
  • 小倉2歳ステークス    (G3) 2021年

短距離重賞を4勝しているナムラクレアは今年で3度目のスプリンターズステークス挑戦となります。

初めて挑んだ年は5着でしたが、昨年は3着に入線しているだけではなく、高松宮記念でも2年連続2着が示しているように、G1の舞台における戦績はメンバーの中でもトップクラスといえるでしょう。

前走のキーンランドカップは荒れた最内発走が影響したのか、伸びきれずに5着でした。

ただ、敗れはしたものの、直線では上がろうとしていましたし、馬場コンディションさえよければもっと伸びていた可能性はあります。

そのため、前走レースだけで評価を下すのは早計かもしれません。

過去のレースを見ても、安定したパフォーマンスを見せていますし、良馬場でも時計のかかる馬場でもやれている馬場適性の広い馬です。

鞍上は横山武史騎手に変わるので、この点がどう転ぶか分かりませんが、前走もそこまで悪い競馬ではないので、まだまだ巻き返しも狙える1頭ですよ。

★評価点
・安定して活躍しているスプリング路線の中心馬
・昨年のスプリンターズステークスで3着
・良馬場でもタフ馬場でもやれる
・差しの競馬が得意
・データと相性のいい前走キーンランドカップ組

▼課題
・前走の敗退をどう評価するか
・テン乗りで横山武史騎手が騎乗

スプリンターズステークス2024の香港馬2頭

今年のスプリンターズステークスは2頭の香港馬が参戦します。

香港といったら世界屈指のスプリント大国と言われるほどで、2頭の馬がどのような走りを見せてくれるか楽しみですね。

ここからは、今年参戦する2頭の香港馬について解説します。

出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。

ビクターザウィナー

主な勝ち鞍
  • センテナリースプリントC (G1) 2024年

ビクターザウィナーは今年の高松宮記念にも出走した馬なので馴染みのある競馬ファンも多いでしょう。

今年のセンテナリースプリントカップを逃げて勝利した馬で、香港スプリントで2着のラッキーウィズユーを下してうれしい初G1制覇を成し遂げたのでした。

また、今年の高松宮記念でも逃げの競馬で3着入りを果たしています。

勝ち馬マッドクール、2着のナムラクレアには3馬身離されてしまいましたが、経験したことがない重馬場、しかも海外遠征緒戦だったことを考えると十分すぎるほど健闘したといえるでしょう。

今回はスプリンターズステークスの参戦が決まりましたが、この時期の中山は時計が出やすく、ビクターザウィナーにとっては重馬場の高松宮記念よりも出し切りやすいでしょう。

また、同型もピューロマジックくらいしかいないので枠次第では主導権を握れる可能性も高いです。

高松宮記念では悔しい3着でしたが、馬場はフィットしそうなので、香港の名馬がどのような走りを見せてくれるか楽しみです。

★評価点
・香港の刺客
・センテナリースプリントカップではラッキーウィズユー相手に勝利
・逃げの競馬が得意
・同型がピューロマジックのみ
・データと相性のいい今年重賞制覇を成し遂げた馬

▼課題
・近2戦は掲示板外に沈んでいる

ムゲン

主な勝ち鞍
  • プレミアカップ (G3) 2024年

香港で行われた前走プレミアカップを制したムゲンも参戦します。

脚質的には差しからのまくりを得意としており、前走プレミアカップも早めの競馬で勝利しました。

また、マッドクールやサンライズロナウドも参戦した今年のチェアマンズスプリントも後方から早めの競馬で3着入りを果たしています。

勝ち馬インビンシブルセージには0.4秒差の完敗でしたが、自身の強みともいえるまくりはG1の舞台でも決まりましたし、当時非重賞馬ながらも強敵相手に善戦できたのは大きな収穫でした。

今回は初来日となりますが、トリッキーな中山コースでどこまでやれるかが最大の課題でしょう。

沙田競馬場と違ってアップダウンが激しいうえ、仕掛けどころが非常に難しいので、初来日でどこまでやれるかが難しいものがあります。

ハマれば脚色とも合いそうですが、ぶっつけ本番でどこまでやれるか、注目したいです。

★評価点
・前走プレミアカップを制覇
・チェアマンズスプリントでも3着
・まくりの競馬が得意
・データと相性のいい前走勝ち馬&同年重賞勝ち馬

▼課題
・トリッキーな中山で自慢のまくりが決まるか
・初めての日本競馬

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ここからはスプリンターズステークスの過去10年の傾向やデータ分析を見ていきましょう!

スプリンターズステークス2024の概要

スプリンターズステークスは中山競馬場で開催される芝の短距離G1です。

秋のG1レースの開幕を告げるスプリンターズステークスは、レース名が示すように秋季最強スプリンターを決める一戦に位置付けられており、春の高松宮記念の対となるレースです。

最強スプリンターを決める一戦ですが、高松宮記念と違って、夏のサマースプリント実績馬や3歳馬の参戦も目立つことから、春とは全く異なる面子がそろうのも魅力といえるでしょう。

なお、JRAで開催されている短距離番組を見てみると、スプリンターズステークスを終えた後は全休を挟むか、マイルにシフトするか、暮れの阪神カップを目指すか、それとも最強スプリンターが集う香港スプリントに挑むか、大きく分けて4つに進路が分かれます。

スプリンターズステークスの後は高松宮記念まで間隔が空くことから、ほとんどのスプリンターはスプリンターズステークスに参戦するので、G1レースらしく好メンバーがそろいますよ。

今年も春の実力馬から夏にキャリアを重ねた馬、さらにスプリント大国から2頭の香港場が参戦を表明し、バラエティ豊かなレースとなりそうです。

短距離最強馬を決める一戦。

最強スプリンターの座を手にするのはどの馬でしょうか?!

うましるでは新潟で開催された2014年のスプリンターズステークスも含めた過去10年からデータをまとめました。

【過去5年】スプリンターズステークス 2019~2023|JRA公式

スプリンターズステークス2024の開催内容

開催日9月29日(日曜) 15:40発走
格付けG1
開催競馬場中山競馬場 11R
コース芝1,200m
性齢3歳以上
斤量定量
1着賞金1億7000万円

スプリンターズステークス2024が開催される中山の芝1,200mの特徴

中山競馬場 芝1200mのコースで特徴を解説
スタート地点外回りコース向こう正面の2コーナー出口
コース右回りの外回り
Cコース使用
1周の距離1,877.3m
直線距離310m
高低差5.3m
フルゲート16頭
平均タイム
(過去5年)
1.09.8
コースレコード1:06.7
(2012年 スプリンターズS【G1】ロードカナロア)
スプリンターズステークスのタイム
平均タイム
(過去9年)
1:08.4
レコードタイム1:06.7
(2012年 ロードカナロア)

スタート地点は外回りコース2コーナー出口付近です。

スタート地点から最初のコーナーまでの距離は約275mです。

距離が短いだけではなく、坂の頂上がスタート地点で向こう正面から3コーナー半ばごろまで下り傾斜を駆け降りるのでペースは速くなります。

3~4コーナーは平らですがカーブがきついので馬によっては大外に振り回されることもあります。

最後の直線は約310mで、残り1ハロンからゴールにかけて高低差2.2mの急な上り坂があります。

中山芝1,200mは非常に癖のあるコースで、枠の影響が大きいです。

外枠を引いた馬や差し・追い込み馬は仕掛けどころが非常に難しく、4コーナーで動き出すには大外ブン回しを覚悟するか、それとも直線までジッと我慢するか迫られます。

対して、内~中枠の馬は好位を確保しやすいため枠順の影響が大きいレースといえるでしょう。

なお、脚質的には逃げや先行馬が有利ですが、スピード一辺倒の馬だと最後の上り坂で一杯になりやすいので、パワーや最低限のスタミナも必要です。

中山の芝1,200mはここをチェック!

  • ワンターンコース
  • 8枠は好走率が下がる
  • 関東騎手が好成績
  • ミスプロ系が強い

スプリンターズステークス2024の出走馬

【参考レース】2024年 スプリンターズステークス|JRA公式
馬番馬名性齢斤量騎手
1オオバンブルマイ牡458.0武豊
2トウシンマカオ牡558.0菅原明良
3ウインマーベル牡558.0松山弘平
4エイシンスポッター牡558.0A.シュタルケ
5ナムラクレア牝556.0横山武史
6ママコチャ牝556.0川田将雅
7マッドクール牡558.0坂井瑠星
8モズメイメイ牝456.0国分恭介
9ムゲンセ658.0K.ティータン
10ピューロマジック牝354.0横山典弘
11ダノンスコーピオン牡558.0戸崎圭太
12サトノレーヴ牡558.0D.レーン
13ルガル牡458.0西村淳也
14ビクターザウィナーセ658.0J.モレイラ
15ヴェントヴォーチェ牡758.0C.ルメール
16ウイングレイテスト牡758.0松岡正海

スプリンターズステークスの過去10年のデータと傾向


馬場
着順馬番馬名人気前走前走着順
2023
16ママコチャ3北九州記念(G3)2
210マッドクール6CBC賞(G3)9
31ナムラクレア1キーンランドカップ(G3)1
2022
12ジャンダルム8北九州記念(G3)17
27ウインマーベル7キーンランドカップ(G3)2
36ナランフレグ5安田記念(G1)9
2021
14ピクシーナイト3セントウルステークス(G2)2
212レシステンシア2セントウルステークス(G2)1
31シヴァージ10パラダイスステークス(L)5
2020
110グランアレグリア1安田記念(G1)1
23ダノンスマッシュ3セントウルステークス(G2)1
316アウィルアウェイ10北九州記念(G3)3
2019
18タワーオブロンドン2セントウルステークス(G2)1
27モズスーパーフレア3北九州記念(G3)4
32ダノンスマッシュ1キーンランドカップ(G3)1
2018
稍重
18ファインニードル1セントウルステークス(G2)1
29ラブカンプー11セントウルステークス(G2)2
31ラインスピリット13セントウルステークス(G2)5
2017
18レッドファルクス1安田記念(G1)3
22レッツゴードンキ5ヴィクトリアマイル(G1)11
36ワンスインナムーン7朱鷺ステークス(OP)1
2016
113レッドファルクス3CBC賞(G3)1
215ミッキーアイル2高松宮記念(G1)2
34ソルヴェイグ9キーンランドカップ(G3)4
2015
12ストレイトガール1セントウルステークス(G2)4
24サクラゴスペル11安田記念(G1)17
36ウキヨノカゼ9キーンランドカップ(G3)1
2014
118スノードラゴン13キーンランドカップ(G3)8
29ストレイトガール2函館SS(G3)11
313レッドオーヴァル5キーンランドカップ(G3)2
※2014年は新潟開催

【重賞実績】同年重賞勝ち馬が8勝している

年度勝ち馬勝利した同年内の重賞レース
2023ママコチャなし
2022ジャンダルムシルクロードS(G3)
2021ピクシーナイトシンザン記念(G3)
2020グランアレグリア安田記念(G1)
2019タワーオブロンドンセントウルS(G2)
2018ファインニードル高松宮記念(G1)
2017レッドファルクス京王杯SC(G2)
2016レッドファルクスCBC賞(G3)
2015ストレイトガールヴィクトリアマイル(G1)
2014スノードラゴンなし

過去10年のスプリンターズステークスの勝ち馬8頭に同年内の重賞勝ち鞍がありました。

近年、結果を残している馬が勝ち切る傾向が強いレースで、8番人気で勝利した2022年のジャンダルムも同年のオーシャンステークス(G3)を勝利しています。

同年内の重賞レースを勝利している馬に注目したいですね!

今年の出走馬の中で同年内の重賞レースを制した馬は9頭いました。(かっこ内は主な重賞実績)

ウインマーベル(京王杯スプリングC【G2】)
サトノレーヴ(キーンランドカップ【G3】)
トウシンマカオ(セントウルステークス【G2】)
ピューロマジック(北九州記念【G3】)
ビクターザウィナー(センテナリースプリントC【G1】)
マッドクール(高松宮記念【G1】)
ムゲン(プレミアカップ【G3】)
モズメイメイ(アイビスサマーダッシュ【G3】)
ルガル(前走シルクロードステークス【G3】)

【脚質】差し馬の好走が目立つ

脚質成績単勝率連対率複勝率
逃げ【0-2-1-7】0.0%20.0%30.0%
先行【3-4-2-27】8.3%19.4%25.0%
差し【6-4-4-47】9.8%16.4%23.0%
追込【1-0-3-50】1.9%1.9%7.4%

過去10年のスプリンターズステークスの勝ち馬を脚質別にまとめました。

もっとも好走馬が多かったのは差し馬の【6-4-4-47】となっています。

先行馬と比較しても大きな差はありませんでした。

スプリンターズステークスは短距離戦なので逃げや先行馬有利な傾向がありますが、蓋を開けてみると差し馬が健闘していました。

前で競馬する馬だけではなく、末脚勝負に定評のある馬にも注目していきたいです。

スプリンターズステークスの過去10年の人気別成績

人気成績単勝率連対率複勝率
1番人気【4-0-2-4】40.0%40.0%60.0%
2番人気【1-3-0-6】10.0%40.0%40.0%
3番人気【3-2-0-5】30.0%50.0%50.0%
4~6番人気【0-2-2-26】0.0%6.7%13.3%
7~9番人気【1-1-3-25】3.3%6.7%16.7%
10番人気以下【1-2-3-65】1.4%4.2%8.5%

上位人気馬の信頼度は高め

過去10年のスプリンターズステークスの勝ち馬8頭が1~3番人気の馬です。

このうち、1番人気が【4-0-2-4】と単勝率、複勝率ともに高いですが、2番人気【1-3-0-6】や3番人気【3-2-0-5】と差はほとんどありません。

対して、4番人気は【0-0-0-10】と全滅、5番人気【0-1-2-7】と、1~3番人気と比較すると好走率はガクンと下がっていました。

また、直近5開催のうちの4開催で1~3番人気馬が2頭以上馬券に絡んでいることから、スプリンターズステークスは上位人気に支持された馬が活躍傾向にありますよ。

90%の確率で馬券に絡む6番人気以下の馬

過去10年のスプリンターズステークスの内、2019年度を除いた9開催で1頭以上6番人気の馬が馬券に絡んでいました。

スプリンターズステークスは上位人気馬の活躍が目立つ半面、下位人気の台頭も見られます。

直近5開催の内の3開催が人気馬2頭と穴馬1頭の組み合わせで決着付いていたので、馬連や三連単など、2頭以上の馬を選択して予想する際は本命馬と穴馬を組み合わせながら予想を行っても良いかもしれません。

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スプリンターズステークスの過去10年の枠番別成績

枠番成績単勝率連対率複勝率
1枠【2-1-4-13】10.0%15.0%35.0%
2枠【1-2-1-16】5.0%15.0%20.0%
3枠【1-0-3-16】5.0%5.0%20.0%
4枠【3-2-0-15】15.0%25.0%25.0%
5枠【1-3-0-15】5.3%21.1%21.1%
6枠【0-1-0-19】0.0%5.0%5.0%
7枠【1-0-1-19】4.8%4.8%9.5%
8枠【1-1-1-18】4.8%9.5%14.3%

好走率が高いのは内枠

過去10年のスプリンターズステークスの勝ち馬7頭、2~3着馬13頭が1~4枠でした。

全体の2/3が内枠の馬だったのです。

舞台となる中山芝1,200mは序盤が下り傾斜で加速しやすく、しかも最初の1コーナーまでの距離が275mと短いため、内有利で外不利です。

スプリンターズステークスは枠の影響が強いレースなので内を引いた馬は評価を上げても良いでしょう。

1枠は人気問わず狙い目

過去10年のスプリンターズステークスで1枠は【2-1-4-13】でした。

馬券に絡んだ7頭を見てみると、2022年ジャンダルム(8番人気)や2021年シヴァージ(10番人気)、2018年のラインスピリット(13番人気)のように穴馬でも上位に入線しているケースが目立ちます。

スプリンターズステークスは枠の有利不利が大きなレースですが、その中でも最内1枠は好走率が目立つことから評価を上げたいです。

今年のスプリンターズステークスで1枠を引いた馬はオオバンブルマイトウシンマカオです。

スプリンターズステークスの過去10年の前走レース別成績

前走レース成績単勝率連対率複勝率
セントウルS(G2)【4-3-1-44】7.7%13.5%15.4%
キーンランドC(G3)【1-1-5-37】2.3%4.5%15.9%
高松宮記念(G1)【0-1-0-1】0.0%50.0%50.0%
京王杯SC(G2)【0-0-0-4】0.0%0.0%0.0%
アイビスSD(G3)【0-0-0-3】0.0%0.0%0.0%
オープンレース【0-0-1-1】0.0%0.0%50.0%
海外重賞【0-0-0-6】0.0%0.0%0.0%

単勝率が高い前走セントウルステークスが中心

過去10年のスプリンターズステークスの好走馬を前走レース別にまとめました。

スプリンターズステークスの優先出走権が得られるセントウルステークス組が【4-3-1-44】で単勝率は高く、勝ち馬を探すうえではここから狙うのが良いでしょう。

今年の出走馬の中で前走セントウルステークスだった馬は5頭いました。

トウシンマカオ(1着)
ママコチャ(2着)
モズメイメイ(3着)
ダノンスコーピオン(12着)
ピューロマジック(13着)

キーンランドカップ組はヒモ候補に有力

過去10年のスプリンターズステークスで前走キーンランドカップだった馬は【1-1-5-37】でした。

キーンランドカップ組は勝ち馬こそ2014年のスノードラゴンを最後に出ていませんが、3着には5頭が絡んでいます。

複勝率を見ても、セントウルステークス組と差がないことから、相手候補としてはキーンランドカップ組も有力ですよ。

今年の出走馬の中で前走キーンランドカップだった馬は4頭いました。

サトノレーヴ(1着)
エイシンスポッター(2着)
オオバンブルマイ(3着)
ナムラクレア(5着)

スプリンターズステークスの過去10年の前走着順別成績

前走着順成績単勝率連対率複勝率
1着【4-2-4-23】12.1%18.2%30.3%
2着【2-3-1-20】7.7%19.2%23.1%
3着【1-0-1-12】7.1%7.1%14.3%
4着【1-1-1-5】12.5%25.0%37.5%
5着【0-0-2-6】0.0%0.0%25.0%
6~9着【1-1-1-37】2.5%5.0%7.5%
10着以下【1-3-0-28】3.1%12.5%12.5%

前走連対馬+4着馬が狙い目

過去10年のスプリンターズステークスで前走連対馬は6勝、2~3着に10頭絡んでいました。

馬券に絡んだ30頭のうちの半数以上を前走連対組が占めていることから、前走レースで好走した馬が再度活躍する傾向が強いです。

なお、頭数は少ないものの、前走4着だった馬は【1-1-1-5】で勝率、連対率、複勝率は全着順の中でもトップでした。

4着だった馬も有力候補にカウントして良いでしょう。
(今年の出走馬に前走4着だった馬はいませんでした)

今年の出走馬の中で前走1、2着馬はそれぞれ3頭いました。

前走1着馬
ウインマーベル
(前走京王杯スプリングカップ【G2】)

サトノレーヴ

(前走キーンランドカップ【G3】)

トウシンマカオ

(前走セントウルステークス【G2】)

前走2着馬
ウイングレイテスト
(前走アイビスサマーダッシュ【G3】)

エイシンスポッター

(前走キーンランドカップ【G3】)

ママコチャ

(前走セントウルステークス【G2】)

スプリンターズステークス2024全頭考察

秋のスプリント王を決めるスプリンターズステークスに今年も例年通り各路線から有力馬が参戦しました。

ここからは、冒頭で紹介しきれなかった残りの出走登録馬全頭を考察します。

出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。

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ウイングレイテスト

主な勝ち鞍
  • スワンステークス (G2) 2023年

昨年のスワンステークスを制したウイングレイテストはもともとマイル路線で活躍していた馬でしたが、少しずつ距離を短縮し、今年はなんと1,200mに挑戦しています。

初の芝1,200m戦となった函館スプリントステークスはトップハンデ59キロも影響して5番人気でしたが、先行から器用に脚を引き上げて2着入りしました。

続く前走のアイビスサマーダッシュはさらに距離短縮、加えてトップハンデ59キロでしたが前目で競馬を行いながら2着入りを果たしたのでした。

この2戦はどちらも勝利に届きませんでしたが未経験のスプリント戦、しかも59キロのトップハンデを考慮したら大健闘といえるでしょう。

今回のスプリンターズステークスは相手も強化されるのでどこまでやれるか難しいところですが、近2戦先着を許したモズメイメイやサトノレーヴとは斤量に差があったことから実質的には差がないと考えてもよさそうです。

脚質的には前の競馬が得意ですし、中山も1,600m以上のものとはいえ【1-2-2-5】と相性は良いので、枠次第で印も検討したいです。

★評価点
・近2戦で短距離馬としての素質を開花
・近2戦はトップハンデを背負いながら善戦
・先行競馬からの粘りが得意
・主戦の松岡騎手が引き続き騎乗
・中山の通算成績は【1-2-2-5】
・データと相性のいい前走2着馬

▼課題
・中山の芝1,200mは初めて
・相手が強い

ウインマーベル

主な勝ち鞍
  • 京王杯スプリングカップ (G2) 2024年
  • 阪神カップ       (G2) 2023年
  • 阪急杯         (G3) 2024年
  • 葵ステークス      (G3) 2022年

重賞4勝馬のウインマーベルは今年3度目のスプリンターズステークスとなります。

一昨年は葵ステークスの勝利をはじめ、キーンランドカップで2着、そしてスプリンターズステークスでも2着と今後のスプリント路線で活躍に期待できるまでに成長しました。

ところが、4歳時は長く調子を落としており、一時期スランプに陥っていたのです。

しかしながら、暮れの阪神カップで復活の勝利を手にすると、今年は阪急杯と京王杯スプリングカップを連勝し、いまでは完全に調子を取り戻しました。

脚質的には先行~差しの競馬を主としていましたが、近走を見る限り前の競馬が得意そうです。

馬場も良馬場から重馬場まで幅広く対応しますが、前走京王杯スプリングカップが高速決着だったので時計の出る馬場のほうが相性は良いでしょう。

そういった意味では現在の中山芝コースは超高速馬場なので脚色にフィットする可能性は高いです。

一昨年のスプリンターズステークスで2着入りしているように、コース適性も問題ないため枠次第では馬券内も狙える1頭でしょう。

★評価点
・重賞4勝馬
・一時期のスランプからは完全に脱却
・一昨年のスプリンターズステークスでも2着入りしており、コース適性が高い
・主戦の松山騎手が引き続き騎乗
・データと相性のいい今年の重賞を制した馬&前走1着馬

▼課題
・近2年と異なり今年はぶっつけ参戦となる

エイシンスポッター

主な勝ち鞍
  • 安土城ステークス  (L) 2024年
  • 鞍馬ステークス  (OP) 2024年

角田大河騎手とのコンビでオープン馬まで上り詰めたエイシンスポッターも参戦します。

今年の安土城ステークスは超スロー競馬で前有利のはずでしたが、最後方から上がり最速32秒5の末脚を使って勝利を手にしました。

この安土城ステークスは超スローで前有利のはずでしたが、上位3頭すべて差し・追込馬が示しているように、前の馬の実力に聊か疑問の残る一戦でした。

時計もそこまで速くありませんでしたが、大接戦を制しており、最後の最後まで外目から長く脚を使えたのが印象的です。

そして、前走のキーンランドカップでは同月亡くなった角田大河騎手に変わって騎乗したモレイラ騎手が騎乗しました。

道中内ラチ沿いから競馬を行いましたが、マークしていたサトノレーヴが動いたことで空いた位置から一気に動き、2着入りを果たしています。

モレイラ騎手の騎乗も見事でしたが、空いた隙を突くような競馬で最後まで脚を活かして連対したのが印象深いです。

この2戦はどちらもエイシンスポッターらしい末脚を活かした競馬となっています。

今回は久々に来日したシュタルケ騎手が騎乗しますが、角田騎手やモレイラ騎手がつないだバトンをどう活かすのか、注目したいです。

★評価点
・長く脚を使った走りが得意
・前走キーンランドカップは強い相手に連対した
・データと相性のいい前走2着馬&前走キーンランドカップ組

▼課題
・シュタルケ騎手は海外騎手の中では日本でそこまで実績を残していない

オオバンブルマイ

主な勝ち鞍
  • 京王杯2歳ステークス (G2) 2022年
  • アーリントンカップ  (G3) 2023年
  • ゴールデンイーグル  (OP) 2023年

オーストラリアのゴールデンイーグルを勝利し、5億円を獲得したオオバンブルマイも個性の強い1頭です。

ゴールデンイーグルの勝利と賞金のイメージが強い馬ですが、10番人気で挑んだ京王杯2歳ステークスを制していたり、重馬場のアーリントンカップを勝ち切っているように日本でも実績を残していました。

前走のキーンランドカップは久々の国内戦となりましたが、最後方の位置から大外一気の競馬だけで3着入りを果たしました。

上がり最速33秒2はこの時期の札幌の馬場としては非常に速いですし、上がり2位の末脚がシュバルツカイザーの3F33秒6なので久々の日本競馬でも思う存分力を引き出せたのではないでしょうか。

また、直線の短い札幌で長く脚を活かせたのも良かったですし、同じく直線の短い中山でも末脚を活かせる可能性は高いです。

引き続き武豊騎手が騎乗するのも良いですし、海外競馬で培った経験が大舞台でどれだけ通用するのか見ものです。

★評価点
・国内外問わず活躍している
・前走キーンランドカップは直線一気の競馬だけで3着
・武豊騎手が引き続き騎乗
・差し~追込競馬が得意
・小回り適性もありそう
・データと相性のいい前走キーンランドカップ組

▼課題
・初の中山
・タフな馬場のほうが合ってそう

ダノンスコーピオン

主な勝ち鞍
  • NHKマイルカップ (G1) 2022年
  • アーリントンカップ (G3) 2022年

ダノンスコーピオンは一昨年のNHKマイルカップを勝利したG1馬ですが、2年以上勝ち星から遠ざかっている馬です。

もともと管理していた安田隆行調教師が今年引退したため、福永祐一厩舎に転厩してからは、入念な追い切りを重ねて以前よりも見栄えするようになりました。

今年の京王杯スプリングカップでは4着入りを果たし、それまでの走りと比較したら大健闘だったのです。

ただ、安田記念は稍重も響いて15着、前走セントウルステークスは京王杯スプリングカップや安田記念の時ほど好仕上がりではなく12着に敗れています。

条件的には高速対決となったNHKマイルカップでやれているので現在の中山馬場とは合いそうですが、それ以上の状態の立て直しが難しい馬です。

追い切り次第ですが、直線の短い中山でどれだけやれるか未知数なので狙うとしても軽く抑えるまでにしたいです。

★評価点
・一昨年のNHKマイルカップを制したG1馬
・差しの競馬が得意
・高速馬場で出し切れる
・データと相性のいい前走セントウルステークス組

▼課題
・状態面が大事
・時計がかかると出し切れない
・芝1,200mの実績は皆無
・初の中山

トウシンマカオ

主な勝ち鞍
  • セントウルステークス (G2) 2024年
  • オーシャンステークス (G3) 2024年
  • 京阪杯        (G3) 2023年
  • 京阪杯        (G3) 2022年

短距離重賞を4勝しているトウシンマカオも有力候補の一角でしょう。

もともと京阪杯を連覇しているように、若いころから短距離馬としての素質を開花させていましたが、今年のオーシャンステークスは相手レベルが楽だったとはいえ1頭抜けたパフォーマンスで勝利します。

そして、前走セントウルステークスはG2らしく好メンバーがそろった中、上がり3F33秒1の末脚を使って長く脚を活かし、ママコチャを下して優勝しました。

今年のセントウルステークスは過去10年の中ではそこまで流れておらず、前有利の展開でしたが長く脚を伸ばして勝ち切れたのが印象深いです。

強い相手に先着できたのも良いですし、これまで課題といわれた左回りでも問題なく立ち回れたのも良いでしょう。

スプリンターズステークスと同コースで行われたオーシャンステークスも抜けたパフォーマンスで勝ち切っており、どのような舞台でも一定以上の成果を残しています。

セントウルステークスで強い相手に勝ち切れたのも良く、素質の高さはG1級といっても過言ではありません。

今年は混戦模様ですが、枠次第で重い印も視野に入れたい1頭です。

★評価点
・重賞馬
・先行も差しも可能
・オーシャンステークスで中山適性を証明
・菅原騎手が引き続き騎乗
・データと相性のいい前走セントウルステークス組&前走1着馬&今年の重賞を制した馬

▼課題
・重すぎる馬場は苦手としている

ピューロマジック

主な勝ち鞍
  • 北九州記念  (G3) 2024年
  • 葵ステークス (G3) 2024年

メンバー唯一の3歳馬であるピューロマジックは逃げの競馬を得意としている馬です。

初重賞制覇となった今年の葵ステークスはデータ的に不利といわれる8枠からゲートを決めて積極的に前を狙い、自身のペースに持ち込んで逃げ切り勝利を手にしました。

上位3頭すべて前の馬で決まりましたが、前有利の展開を作った横山和生騎手の好騎乗が光った一戦です。

続く北九州記念は初の古馬混合戦でしたが、ここでも低斤量を活かした逃げで勝利しました。

ただし、2着のヨシノイースターには半馬身差なので斤量の恩恵を考えたら圧勝とは言い難いです。

もっとも、今年の北九州記念は開幕初週の小倉で行われましたが表記以上に時計がかかっていました。

ピューロマジックは葵ステークスで時計勝負に対応していたので稍重は苦しかったかもしれません。

そういう意味では現在の中山は時計が出やすい野でフィットする可能性は高いです。

ただ、前走セントウルステークスが直線で脚が止まっているように、直線上に急坂がある舞台は意外と相性は良くない可能性もあります。

評価の難しいところですが、今年は逃げそうな馬が香港のビクターザウィナーくらいしかいないので枠次第で主導権を確保し、自身の競馬は行いやすいでしょう。

初のG1でどのような走りを見せてくれるか、注目したいです。

★評価点
・重賞を2勝
・逃げの競馬が得意
・今年は主導権が握りやすい
・データと相性のいい今年の重賞を制覇した馬

▼課題
・タフな馬場+直線上に坂のある舞台は苦手な可能性がある

マッドクール

主な勝ち鞍
  • 高松宮記念 (G1) 2024年

今年の高松宮記念で悲願のG1初制覇を成し遂げたマッドクールがぶっつけでスプリンターズステークスに挑みます。

条件戦を4連勝して一気にオープン入りを成し遂げたマッドクールは昨年のスプリンターズステークスにおいて、先行集団から末脚を伸ばして2着入りを果たしました。

馬場の内目から長く末脚を伸ばし、先に抜け出したママコチャを捕らえるような走りで叩き合いとなり、わずかに敗れてしまいましたがそのタイム差は0.0秒で大変惜しい競馬だったのです。

2着でしたが、有力馬のナムラクレアには1馬身差を付けて下しているように、条件戦時代から評価されていた素質の高さを証明しました。

そして、今年の高松宮記念は雨の重馬場で消耗戦に近い競馬となりましたが、最内からロスのない立ち回りで最後まで長く脚を伸ばし、追走したナムラクレアを退けて優勝しています。

昨年のスプリンターズステークスも、今年の高松宮記念もロスのない立ち回りに加えて長くしぶとく脚を活かしていました。

今回は昨年のリベンジとなりますが、コース適性は問題ありませんし、良でも重でもやれています。

昨年コンビを組んだ坂井騎手が再び騎乗するのも良いでしょう。

現在の超超高速馬場でどれだけやれるか未知数ですが、春秋スプリントG1制覇も夢ではありません。

★評価点
・今年の高松宮記念の覇者
・長く脚を活かせる持続性が武器
・良馬場でも重馬場でもやれている
・先行競馬が得意
・坂井騎手が再び騎乗
・海外帰り緒戦も鉄砲も利く
・データと相性のいい今年の重賞レースを制した馬

▼課題
・うまく内に潜り込めるか

モズメイメイ

主な勝ち鞍
  • チューリップ賞  (G2) 2023年
  • アイビスサマーD (G3) 2024年
  • 葵ステークス   (G3) 2023年

今年のサマースプリントで一時のスランプから卒業したモズメイメイがスプリンターズステークスまで駒を進めました。

3歳のころは逃げの競馬でチューリップ賞と葵ステークスを制していましたが、その後は超がつくほどドスランプに陥ります。

しかし、今年の夏の北九州記念ではこれまでとは違った差しの競馬で3着入りを果たすと、続くアイビスサマーダッシュは中団の位置から差し脚を伸ばして優勝、そして前走セントウルステークスも馬場の最内から長く脚を活かして3着でした。

サマースプリントシリーズを3戦使ってタイトなスケジュールでしたがすべてのレースで馬券に絡んでおり、また、これまでとは違った先行~差しの競馬で結果を残していてかつてとは異なる脚質を見に付けたように感じました。

北九州記念では他馬をおしのけて上位入選しているように精神的な勝負強さもある馬ですし、セントウルステークスではトウシンマカオやママコチャといった強敵相手に健闘できたのも面白いです。

昨年のスプリンターズステークスは最下位に沈みましたが、そのときは死に枠といえる8枠発走でしたし、あの時とはまるで別馬なので昨年の戦績は度外視して良いでしょう。

もともと素質の高かった馬が夏の期間でさらに大きく上積みしました。

一時のスランプを脱却し、本格化したモズメイメイがどのような走りを見せてくれるか注目したいです。

★評価点
・今年の夏に大きく成長した
・差しの競馬を身に付けた
・勝負根性もある
・国分恭介騎手が引き続き騎乗
・データと相性のいい前走セントウルステークス組

▼課題
・使い詰めによる蓄積疲労
・セントウルステークスで先着を許したトウシンマカオとママコチャと再戦

ルガル

主な勝ち鞍
  • シルクロードS (G3) 2024年

ルガルは今年のシルクロードステークスの勝ち馬です。

もともと3歳のころから重賞で結果を残していた馬でしたが、シルクロードステークスは内枠発走を活かした先行競馬が見事合致し、1頭だけ独走して勝利しました。

全頭の中でも重い57.5キロを背負いながら、2着のアグリに3馬身差なので1頭だけ高いレベルで結果を残していたのです。

シルクロードステークスの走りが評価されて、高松宮記念でも1番人気に支持されましたが、ここは10着に沈んでしまいました。

先行競馬を行いつつ、馬場の外目から仕掛けようとしましたが、中京特有の急坂が影響したのか、それとも重馬場が影響したのか、直線では手ごたえがありませんでした。

良馬場開催なら結果は違っていたかもしれません。

今回は高松宮記念以来の参戦となりましたが、時計の出やすい馬場自体は歓迎したいので、現在の中山芝コースとはかみ合いそうです。

あとは、ぶっつけでどこまでやれるかでしょう。

前走高松宮記念の大敗のため人気を落とす可能性がありますが、それ以外のレースでは崩れていないので油断していると上位争いに加わってくる可能性は十分あると思われます。

★評価点
・今年のシルクロードステークスを楽勝
・先行競馬が得意
・コンビ相性のいい西村騎手が引き続き騎乗
・データと相性のいい今年の重賞レース勝ち馬

▼課題
・半年ぶりのレース
・初の中山

ヴェントヴォ―チェ

主な勝ち鞍
  • オーシャンステークス (G3) 2023年
  • キーンランドカップ  (G3) 2022年

重賞2勝馬のヴェントヴォ―チェは1年半ぶりのレースにスプリンターズステークスを選択しました。

昨年のオーシャンステークス、2年前のキーンランドカップの勝ち馬で、どちらも差しの競馬で勝利を手にしています。

特に、オーシャンステークスはスプリンターズステークスと同じ中山芝1,200mの舞台で勝ち切っていますし、一昨年の春雷ステークスも同コースで勝ち切っているように中山適性の高さには定評がありました。

コンビ相性【2-0-0-0】のルメール騎手が騎乗するのも心強いです。

ただ、今回は1年半ぶりのレースとなりますが、昨年の高松宮記念の後に繋靱帯(じんたいえん)を発症したため休養していました。

今回は怪我明け緒戦となるうえ、1年半ぶりのレースなのでかつての競馬ができるか難しいです。

コース相性やルメール騎手が騎乗する点は面白いですが、ヴェントヴォ―チェ自身の状態が読めないので、追い切りや枠を見ながら最終判断したいです。

★評価点
・中山は【2-0-0-1】
・ルメール騎手とのコンビ相性【2-0-0-0】
・差しの競馬が得意
・時計勝負にも対応

▼課題
・前走から1年半ぶりのレース
・繋靱帯明け緒戦のレースでかつてのパフォーマンスを引き出せるか

スプリンターズステークス2024の騎手予想

スプリンターズステークス2024で買いたい騎手トップ3を公開しています。

スプリンターズステークス2024追い切り評価

スプリンターズステークス2024追い切り評価こちらの記事でご覧ください。

以上になります。
スプリンターズステークスの予想の参考にしてみてください!

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