競馬新聞の見方/読み方を初心者向けにわかりやすく解説!優馬で予想が簡単に!記号の見方も
競馬を始めるにあたってまず最初にぶつかる壁といっても過言では無いのが「競馬新聞の見方/読み方」です。
大量の数字と意味不明な専門用語に面食らってしまう方は多いのでは無いでしょうか? 記号の見方でさえ難しいですよね。
今回は、そんな競馬初心者の方向けに、競馬新聞の見方/読み方とそれに基づく簡単な予想方法を解説していきます!
競馬新聞とは?
まず競馬新聞とは当日のレースと一部の翌日のレースの出走馬の情報がぎっしりと詰まっているものになります。
一見難しそうに見える競馬新聞ですが、特に大事な部分の見方/読み方さえマスターしてしまえばなぜこの馬が人気になっているのか?などの理由が初心者の方でも簡単にわかってくると思います。
代表的な競馬新聞と言えば、「優馬」「競馬エイト」「競馬ブック」「勝馬」が有名で、他にもレースの情報が載っているものだとスポーツ新聞や競馬雑誌など様々です。
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ちなみに競馬新聞以外にも、競馬を楽しむ方法はたくさんあります。
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競馬新聞の見方/読み方を実際に解説!
さて今回は、実際に「優馬」という競馬新聞を使って、見方/読み方を解説していきます!
「優馬」は、初心者でもわかりやすく的中率も高いため、数ある競馬新聞の中でもおすすめの競馬新聞です。
早速、「優馬」に載っている情報を見てみましょう。競馬新聞の中でも、初心者が最低限理解しておきたい部分は以下の部分です!
さて、早速レースの競馬新聞の見方/読み方を優馬を用いて説明していきます。競馬初心者の方はここさえわかっていれば、十分競馬新聞を用いた予想を始めることができますよ!
【Step1】レースの基本情報(右上)
- レースの行われる競馬場名とそのレース番号(このレースは東京競馬場で行われる11レース目ということになります。下に書いてあるWIN5⑤はWIN5という馬券の券種の5レース目ということです)
- レースがスタートする時間(発馬15.45と書いてあるのでこのレースは15時45分にスタートするということになります)
- レース名(このレース名とレースの格。このレース名は毎日王冠ということになります)
- レースの行われる距離(この毎日王冠は芝1800メートルで行われます。ということになります)
【Step2】出走馬のプロフィール
- 馬番(この場合、白1となっていますので1枠1番となります)
- 馬の名前と血統と脚質(↑矢印の場所)(この場合、この馬の名前はケイアイノーテック。右側に書いてある名前はこの馬の父馬の名前で左側は母馬の名前です。右下の矢印は脚質を表しており、1番上に矢印がある場合は逃げる可能性が高い馬、その下の場合は先行する可能性が高い馬、その下は中団からレースを進める可能性が高い差し馬、その下は後方からレースを進める可能性が高い追込み馬ということになります。ケイアイノーテックの場合は中団ぐらいからレースを進める可能性が高いということになります)
- 騎手とその斤量、そして馬の年齢と性別(この場合、上に書いてある57という数字は斤量を表しています。斤量というのは騎手の体重+鞍などの馬具を含めた重さ、その馬の負担重量となります。そしてその下に書いてある幸というのは騎手の名前です。斤量の横に書いてある牡4というのはこの馬の性別と年齢を表しています。牡馬というのはオス馬で牝馬はメス馬になります。稀に騸馬という気性難を解消するために去勢した馬もいます)
- 調教師の名前(この場合、栗 平田と書いてあるので滋賀県栗東の平田調教師が管理している馬です。ということになります)
- 馬主と生産牧場の名前(上に書いてある、亀田和弘というのがこの馬の馬主の名前で下に書いてある、新 隆栄牧場というのは北海道新冠町の隆栄牧場の生産馬です。ということになります)
- 新聞記者の予想印(基本的に馬券に絡みそうな馬に印がついています。詳しい印の意味などは当サイトの競馬新聞の印の意味とは?にて詳しく説明されています!)
競馬新聞の予想印の意味について
一般的な評価順 | 印の種類 | 名称 | 意味 |
---|---|---|---|
1 | ◎ | 本命 | 最も1着になる可能性が高い、また最も3着以内に入る可能性が高い |
2 | 〇 | 対抗 | 2番目に好走する可能性が高い |
3 | ▲ | 単穴 | 3番目に好走する可能性が高い |
4 | △ | 連下 | ◎〇▲に比べ評価は低いが、2~3着にはくる可能性が高い |
競馬新聞の予想印や記号の意味については以下の記事をご覧ください!
【Step3】出走馬の近走5回分の情報
- このレースを行なった競馬場名とその日付(この場合、5阪となっているので第5回開催目の阪神競馬場ということになります。例としては基本的には競馬場名の頭文字を使って表記する場合がほとんどなので、東京の場合は東で表記されます)
- このレースの馬場状態とレース名と着順(この場合、四角形の中に7の数字が入っているので、上記の5回阪神の7日目という意味を表しています。そしてこの数字を囲む記号はそのレースの馬場状態を表しています。この場合、四角形なので「稍重の馬場状態でした」ということになります。その他、良馬場の場合は丸、重馬場の場合は黒丸、不良馬場の場合は黒い四角形で表記されます。そしてその真ん中の阪神カップと言うのはレース名で、右側の6はそのレースの着順を表しています)
- このレースのクラスと馬番と頭数(この場合、Gllというのはレースのクラスを表しています。真ん中の13ゲートというのは、このレースは13番ゲートからスタートしました。ということを表しています。右側の16頭というのは、このレースは16頭立てのレースでした。ということになります)
- このレースの距離とこの馬の走破時計(この場合、千四内と表記されているので、このレースは1400メートルの距離で内回りのコースを使用しました。ということを表しています。右側の1219というのはこのレースのこの馬の走破時計を表しており、この場合1分21.9秒という意味です。レースの勝ち時計ではなく、この馬の走破時計なのでご注意を)
- このレースに騎乗した騎手の斤量と名前(この場合、左側に書いてある56という数字は斤量を表しています。右側の藤岡佑は騎手の名前になるので、藤岡佑騎手が56キロの斤量で騎乗しました。ということになります)
- このレースのペースとコーナーなどの通過順位(この場合、左側に書いてあるSというのはペースを表しています。Sの場合はスローペース、Mの場合はミドルペース、Hの場合はハイペースを表しています。右側に書いてある988というのは主にコーナーなどの通過順位を表しています)
- そのレースの馬体重と人気(この場合、左側の476という数字は馬体重を表しています。右側の人気3は人気を表しているので、この阪神カップでは3番人気でした。ということになります)
- このレースにおけるこの馬の大まかな状況と勝ち馬からの着差(この場合、中位差詰と表記されている部分はこのレースでこの馬が大体どのような感じで走りきったかを表しています。中国語のような感じで表記されている理由は純粋に文字数の問題です。主に四文字でも何となく伝わるように表記されています。右側の4 3/4という数字は勝ち馬との着差を表しています)
- この馬の前半3ハロンのタイムとコース取りとラスト3ハロンのタイム(ハロンというのは長さの単位であり正確には1ハロンは200メートルではありませんが、日本の競馬では1ハロン=ピッタリ200メートルという認識になっています。そのためこの場合、左側の356という数字は前半の3ハロンをこの馬は35.6秒で通過しました。ということを表しています。真ん中の外というのはコースの外寄りの位置を走っていたことを表しています。そして右側の351はラストの3ハロンの数字を表しているので35.1秒でした。ということになります。全てまとめるとこの馬は阪神カップで前半の3ハロンを35.6秒で走り、ラストの3ハロンはコースの外目から35.1秒の脚を使いました。ということになります)
- このレースの勝ち馬の名前と勝ち時計とその差(この場合、上に書いてあるダイアナヘイロというのはこのレースの勝ち馬の名前は表しています。こちらもやはり文字数の関係上、7文字のみで表記しているため正確な馬名ではないことがあります。この馬の場合、正確な馬名はダイアナヘイローです。そして左下の1211というのはこのレースの勝ち時計を表しており、1分21.1秒が勝ち時計ということになります。右下の0.8は勝ち馬とこの馬との時計差を表しており、この馬は勝ち馬のダイアナヘイローに0.8の差で負けました。ということになります)
と、細かく説明してきましたが、結構長くなってしまいましたね( ;∀;)
というわけで、答え合わせも兼ねて改めてまとめてみました!
・5回阪神7日目の12月22日
・阪神カップGll(1400メートルの内回り16頭立ての3番人気。騎手は藤岡佑介56キロ)
・この馬は13番ゲートから稍重の馬場状態で1.21.9の時計で走りきり、6着。
・道中は大体9.8.8.番手を進み中団外目から差を詰めました。
・前半の3ハロンを35.6秒で通過し、ラストの3ハロンは35.1秒の脚を使いました。
・勝ち馬はダイアナヘイローで勝ち時計は1.21.1。この馬とダイアナヘイローとの差は0.8秒で、4 3/4馬身差がありました。
という情報がこの部分だけでこれだけ載っていることになります!
競馬新聞を用いた簡単な2つの予想方法!
ここまで競馬新聞の読み方、見方を紹介してきましたが「で?どうやって予想するの?」という方向けに、その馬のことを知らなくてもできる予想の仕方を少しご紹介します!
①ラスト3ハロン式
出走している馬のことを知らない場合でも、新聞だけで予想をする方法として1番ベターなのがラストの3ハロンを重視して予想を組み立てる方法です。
そのレースの全ての出走馬の近走のラストの3ハロンを見てより速い時計をコンスタントに出している馬を狙う。
どんな状況であれ、最後はバテ切ることなく伸びてきてくれる馬というのはそれだけで力がある証拠です。
ただしこの予想法は競馬場や馬場状態で同じラスト3ハロンでも時計の価値に大きな差が生まれてきます。
例えば東京や新潟などの直線の長いコースでは、
「コーナーで減速する時間がより短いため異様に速い時計が出ていたり、逆に直線の短いコースではコーナーで外を回り、消耗した状態で直線に入り最後が伸び切れなかった。」
など、時計の見方とその価値の付け方に慣れが必要な部分はありますが、慣れてくれば新聞だけで時間を掛けずに予想ができる方法になります!
②展開予想式
この予想法はどんな形でレースが進むのかを読む買い方で、いかなる場合でも馬券を買う際、予想する際は基本となってきます。
「展開を読むなんて初心者の自分ができるわけないじゃん!」と思われている方、安心してください。履いてm……
「安心してください。大まかにペースを予想するだけです。」
早い話がそのレースに逃げ馬はいるか?ということを見るだけです。
もし出走馬の中に「コンスタントに逃げている馬が一頭しかいない」もしくは「強くて人気のある馬が軒並み中団や後方から末脚にかけるタイプばかり」の場合、すんなりと逃げられた馬はプレッシャーのほぼ無いマイペースの逃げを打つことができます。
無理のないペースで楽に逃げれた場合、実力で劣ると思われていた馬が逃げ切ってしまうというケース、本当によくあります。
初心者におすすめの予想方法について
競馬初心者におすすめの予想方法はこちらの記事で詳しく解説しています!
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競馬初心者が知っておきたい競馬の楽しみ方
ここまで新聞の見方/読み方と簡単な予想法を紹介してきましたが、競馬の楽しみ方は本当に人それぞれです。
とにかく馬券を楽しむ方、馬と人間が作り出すロマンを楽しむ方、純粋に馬が好きな方、騎手が好きな方、様々な楽しみ方がありますがそれでも競馬を見ている方のほとんどが決まって同じ想いを持っていると筆者は思っています。
それは「いいレースが見たい」という想いです。
馬券が外れても、応援している馬、騎手が負けても、それでもただ、いいレースだった。
と多くの方が思えるようなレースを目の前で観戦できた時、きっと一生忘れられない経験になることでしょう。競馬新聞を読めるようになることも、競馬を楽しむことに繋がるはずです!
それでは楽しい競馬ライフを!
騎手を志し小学生の頃から本格的に乗馬を始める。騎手の道を挫折した後、育成牧場で勤め、競走馬の調教に騎乗。その経験を活かし馬券だけでは無い、馬と人が創り出す”競馬”の魅力を発信中。好きな馬はタニノギムレット、ウオッカ、ローエングリン。