【日本ダービー2024予想】本命におすすめの3頭+激走に期待できる穴馬2頭はこちら!
日本ダービー2024のおすすめの有力馬3頭、穴馬2頭を紹介しています。
過去10年のデータ分析と傾向、コースの特徴や競走馬の血統、追い切りから予想していきます!
日本ダービー2024の予想ポイント
- 東京で勝利している馬がこのレースでも馬券に絡みやすい
- 前走の上がりタイムに注目したい
- ノーザンファーム生産馬が圧倒的に強い【7-6-6-64】
- 1着2着は5人気以内から予想、6人気以下は3着まで
- 1枠と6枠の好走率が高く、8枠は苦戦
- 前走皐月賞組が圧倒的に活躍【8-9-6-70】
日本ダービー2024予想の最終買い目
日本ダービーが開催される日曜日の東京競馬場界隈の天気を見てみると、曇りのち晴れの予報が出ていました。
気温は25度弱で初夏の気温となっていますが、風は4mから6mらしいので気温以上に暑くはなさそうです。
馬場傾向に関しまして、土曜日の葉山特別(芝1,600m/2勝クラス)の勝ち馬バトルハーデンの勝ち時計が1分32秒4なので高速馬場でした。
日曜日も雨は降らないようなので良馬場に期待できるでしょう。
うましるでは晴れの良馬場、高速馬場を想定しながら予想を行いました。
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◎本命 2 レガレイラ
父 | スワーヴリチャード |
母 | ロカ |
母父 | ハービンジャー |
主な勝ち鞍 | ホープフルステークス(G1) 2023年 |
前走 | 皐月賞(G1) 6着 |
本命は牝馬のレガレイラにしました。
昨年のホープフルステークスが非常に強い競馬で、中盤までは後ろの方で身構えながらも3コーナーで一瞬の隙をついて外に持ち出し、そこから大外ブン回しで上がり最速35秒0の末脚を使って優勝しました。
有力候補のシンエンペラーが完璧な立ち回りで2着入りしているのに対し、レガレイラは大きなロスがありながらも勝ち切っているので素質は相当のものでしょう。
前走皐月賞はハイペースで流れた中での6着です。
厳しい展開になりながらも上位争いできたのは評価したいですし、テン乗り北村宏司騎手にとっても難しい競馬だったのは間違いないでしょう。
今回はルメール騎手に戻ります。
強い騎手と強い馬のコンビで、17年ぶりの牝馬におけるダービー制覇に期待したいです。
〇対抗 6 コスモキュランダ
父 | アルアイン |
母 | サザンスピード |
母父 | Southern Image |
主な勝ち鞍 | 弥生賞ディープインパクト記念(G2) 2024年 |
前走 | 皐月賞(G1) 2着 |
対抗はコスモキュランダにしました。
前々走の弥生賞ディープインパクト記念では道中で早めにまくりを仕掛け、そのまま最先着でゴールしました。
意表を突いた大逃げでしたが、しっかり勝ち切っていますし2着が実力上位のシンエンペラーだったことを考慮しても強い相手に勝ち負けできたのは良いです。
そして、前走の皐月賞においては中団から末脚を引き延ばしています。
勝ち馬のジャスティンミラノより後ろ、しかも外目から仕掛けてクビ差の2着なので実力に差はないでしょう。
今回は3枠6番の好枠を引けたのも良いです。
東京コースは新馬戦で経験し、12着に敗れていますが、その時とは比べものにならないほど成長しています。
前走のような競馬が東京コースでもできるようでしたら、勝ち負けにも期待できそうです。
▲単穴 15 ジャスティンミラノ
父 | キズナ |
母 | マーゴットディド |
母父 | Exceed And Excel |
主な勝ち鞍 | 皐月賞(G1) 2024年 |
前走 | 皐月賞(G1) 1着 |
単穴はジャスティンミラノにしました。
これまで3戦3勝無敗の馬で、前走の皐月賞では好位から競馬を行いつつも直線で好位から抜け出して優勝。初めての中山の舞台でも力を発揮し、しかも1分57秒1のスーパーレコードで勝利しており、厳しい流れでも力を出し切れているのは評価したいです。
対抗のコスモキュランダと違って、新馬戦と共同通信杯で東京コースにおける勝利実績があるのも良いですし、日本ダービーで2着2回の戸崎騎手が騎乗するのも心強いです。
ここでも本命にしてもよかったのですが、今年の日本ダービーは面白い馬がたくさんいるので悩んで3番手評価にしました。
△連下 8 アーバンシック
父 | スワーヴリチャード |
母 | エッジ―スタイル |
母父 | ハービンジャー |
主な勝ち鞍 | 百日草特別(1勝クラス) 2023年 |
前走 | 皐月賞(G1) 4着 |
1頭目の連下はアーバンシックにしました。
3走前の百日草特別は東京芝2,000mの舞台で最後方から競馬を行いつつ、上がり最速33秒2の末脚で勝利しました。
ちょうどスロー展開でしたが長く脚を引き上げて勝ち切っている辺り、ロングスプリント性能は高そうです。
そして、前走の皐月賞においても後方から動いて直線では鋭さを見せて4着入りしています。
厳しい流れ、そして厳しい位置取りでしたがその中でレガレイラよりも先着、そして前にいたシンエンペラーもかわして上位争いできました。
長く脚を活かせるのでダービーの舞台ともかみ合いそうですし、横山武史騎手も過去4開催の内の2開催で2着入りしているので人馬ともに相性がよい舞台なので抑えます。
△連下 4 ビザンチンドリーム
父 | エピファネイア |
母 | ジャポニカ―ラ |
母父 | ジャングルポケット |
主な勝ち鞍 | きさらぎ賞(G3) 2024年 |
前走 | 皐月賞(G1) 13着 |
ビザンチンドリームも抑えます。
2走前のきさらぎ賞が非常に強い競馬で、最後方から残り800mあたりでじりじりと脚を引きあげ、直線に入ってからもスピードを維持しつつ勝利しました。
かなり荒っぽい騎乗でしたが最後の最後までしっかり脚を引き上げたのは高く評価したいところです。
ただ、これまでの3戦はすべて出遅れているので今回もおそらく出遅れるでしょう。
ほぼ確実に後ろからの競馬になると思いますが、テン乗りで騎乗する西村騎手はここ数年で急成長しています。
折り合いを重視しながら、好位置で動いてくれれば意外と面白いかもしれません。
△連下 9 ダノンエアズロック
父 | モーリス |
母 | モシーン |
母父 | Fastnet Rock |
主な勝ち鞍 | プリンシパルステークス(L) 2024年 |
前走 | プリンシパルステークス(L) 1着 |
ダノンエアズロックも抑えることにしました。
これまで4戦3勝の馬で、勝利した3戦はすべて東京コースです。
対して、7着に敗れた弥生賞ディープインパクト記念は中山のものなので、今回の東京コースはダノンエアズロックからしたら追い風です。
また、これまで上がりの速い競馬で勝利していることからダービーにも対応できると思います。
モレイラ騎手が騎乗するのも追い風ですね。
これまでとは相手は強力になりますが、モレイラ騎手の手腕さばきに期待して、抑えることにしました。
単勝
2 レガレイラ
馬連流し
軸馬:2
相手:4、6、8、9、15
三連複フォーメーション
1頭目:2
2頭目:4、6、8、9、15
3頭目:4、6、8、9、15
日本ダービー2024の有力馬3頭
世代最強の座、そして、ダービー馬の称号を掴もうと、今年は19頭の特別登録が確認できました。
今年の日本ダービーも有力馬が多数そろっているのでいまからレースが待ち遠しいです。
今年の出走登録馬の中から上位人気に支持されそうな有力馬を3頭紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
ジャスティンミラノ
- 皐月賞 (G1) 2024年
- 共同通信杯 (G3) 2024年
3戦3勝、無敗の皐月賞馬であるジャスティンミラノが満を持して日本ダービーへ参戦します。
デビュー戦から上がりの末脚に定評があった馬で、共同通信杯ではちょうどスロー展開の中、上がり最速32秒6の末脚で勝利を手にしました。
今年の共同通信杯はドスローからの瞬発力勝負だったので決め手のみのレースでしたが、今振り返ってみると2着のジャンタルマンタルは今月上旬に行われたNHKマイルカップを勝利しているので、強い相手に先着している点は評価したいです。
そして、前走の皐月賞では1,000m57秒5のハイペースですが、これは逃げたメイショウタバルが暴走したためです。
しかしながら、2番手以降も目視で1,000mを58~59秒台で通過しているのでミドル~ハイペースで推移しています。
その中で、先行しながら3~4コーナーで手を動かし、最後の直線では馬場の真ん中から手ごたえよく突き抜けて優勝しました。
勝ち時計1分57秒1は開幕最終週の中山らしからぬ超高速馬場でしたが、その中でもしっかり脚を活かせましたし、NHKマイルカップを勝利したジャンタルマンタルには2戦2勝で勝ち切っていることも評価したいです。
日本ダービーも例年通りの傾向なら高速馬場で行われる可能性が高いため、トラックバイアス的に出し切りやすいでしょう。
また、決め手にも長けているのでダービーでも力は発揮できると思います。
戸崎騎手はこれまでダービーで2着が2回と惜しい競馬が続いていましたが、今度こそダービータイトルを手にできるか、注目です!
レガレイラ
- ホープフルステークス (G1) 2023年
レガレイラは昨年のホープフルステークスを勝利した牝馬で、今年は桜花賞を使わずに皐月賞へ、そして、オークスではなくダービーを選択しました。
2走前のホープフルステークスでは中盤までは後ろの方で脚を溜めていましたが、3コーナー辺りで一瞬の隙を突いて外に持ち出し、そこから大外ブン回しの粗削りな走りながらも先に抜けたシンエンペラーを捕えて優勝しました。
G1昇格後のホープフルステークスでは初となる牝馬の勝利となったのです。
シンエンペラーが3歳以降も活躍していることから、ロスがありながらも勝ち切っているのは着差以上に強い競馬でした。
ただ、前走の皐月賞は6着に沈んでいます。
道中は後ろから3番手の競馬となりましたが、大外一気でじりじり脚を詰めよるも6着までです。
道中4コーナーから動こうとしたものの、前にいたアーバンシックが勢いよく伸びなかったことで結果的に仕掛けが遅れてしまっています。
このときは北村宏司騎手が代打で騎乗していましたが、良くも悪くも無難な競馬を行う騎手だったのでホープフルステークスのときのような豪快な競馬は潜めていました。
そういった意味では今回ルメール騎手が騎乗するのはかなり心強いです。
ホープフルステークスの内容を見る限りは距離も持ちそうですし、2007年のウォッカ以来となる牝馬のダービー制覇に期待できそうです!
アーバンシック
- 百日草特別 (1勝クラス) 2023年
今年の京成杯で2着、そして前走の皐月賞でも4着入りしたアーバンシックも面白そうな馬です。
3走前の百日草特別はテン4F48秒6-上がり4F46秒4の超スロー競馬でしたが、終い4Fが1Fあたり11秒台で推移、しかも終い1Fが最速で11秒3の競馬となっており、ロングスパートでなおかつ後半のペースが速くなっています。
アーバンシックは9頭立ての最後方で競馬を行っていましたが、上がり最速33秒2の競馬で突き抜けて勝利しました。
逃げたマーゴットソラーレにはクビ差でしたが、長く脚を活かして勝ち切っている点は評価したいですし、ダービーでも通用しそうです。
そして、前走の皐月賞では後方で脚を溜めつつ、4コーナーで外目から動いて早めに進出、そしてじりじりと脚を伸ばして4着入りしました。
4コーナーの位置から脚を伸ばして詰め寄ったという意味では、レガレイラと似たようなタイプだと思いますが、厳しい流れの中でしっかりと4着、しかも先に抜けたシンエンペラーをかわして先着できたのは悪くありません。
しかしながら、上位3頭からは1馬身半以上差があるので、本質的には位置取りがポイントとなるでしょう。
アーバンシック自体は高いロングスパート能力を備えているのでダービー向きだと思いますが、あとはダービーで2着が2回と惜しい競馬が続いている横山武史騎手がどのような位置から仕掛けを行うかが課題です。
ハマればここでも上位争いできる器だと思います。
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日本ダービー2024の穴馬2頭
かつての日本ダービーは固い決着がよく見られましたが、直近6開催に絞って見てみると、6番人気以下の馬が1頭以上入線しておりヒモ荒れしています。
今年も穴馬の台頭が見られるかもしれません。
今年の出走登録馬の中から配当妙味に期待できそうな馬を2頭ピックアップしました。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
ダノンエアズロック
- プリンシパルS (L) 2024年
ダノンアズロックはこれまで【3-0-0-1】の成績を残しており、前走のプリンシパルステークスを勝利したことで日本ダービーの優先出走権を獲得しました。
今年の出走登録馬の中で唯一東京コースにおいて3勝している馬で、東京コースマイスターです。
3走前のアイビーステークスではのちにホープフルステークスを勝利するレガレイラにも勝利しています。
しかしながら、このアイビーステークスは1,000m通過が63秒1の超ドスロー競馬で前有利なのは明らかでした。
ダノンエアズロックはゆったりとした流れで先行しながら、直線でも余力を残しで上がり最速32秒7の時計を使って勝利しているので展開に恵まれたのは間違いなく、仮にレガレイラが序盤にもっと前を付けていたら結果は変わっていたでしょう。
そのため、あまり高く評価しなくても良いです。
前走のプリンシパルステークスも1Fで見てみると少し変わったラップを刻んでいますが、終い3Fが1F当たり11秒台で推移していることから上がり勝負となっています。
その中で鮮やかに勝利したものの、勝ち時計1分59秒6は過去10年の勝ち馬のタイムと比較すると中間くらいでした。
これまでの実績を考えたらそこまで人気しないと思いますが、メンバー屈指の東京巧者なので、地の利を武器にして大舞台に挑んでほしいです。
ビザンチンドリーム
- きさらぎ賞 (G3) 2024年
今年のきさらぎ賞において、最後方から豪快に追込を決めて勝利したビザンチンドリームも面白そうな馬です。
ベストバウトは言うまでもなくきさらぎ賞で、出遅れて最後方の位置になりながらも残り800mの標識、ちょうど京都の3コーナー下り坂からじりじり詰め寄って、コーナーから直線にかけては大外ブン回し、そこから手を動かして必死に追いつつ、最後の最後で詰め寄って僅差で優勝しました。
着差はわずかでしたが、2着のウォーターリヒトも得意な条件下で脚を伸ばし、強い競馬を行った相手に先着したのは評価したいです。
また、この時騎乗していたピーヒュレク騎手はあまりよい競馬ではありませんでしたが、それがかえってビザンチンドリームの強みを引き出していました。
残り4Fの位置から早めに動いて直線でも上がり33秒7の末脚で長く脚を引き出せたのはビザンチンドリームの強みですし、ロングスパート素質の高い馬なのでダービーでも力は発揮できそうです。
ただ、前走皐月賞は出遅れて最後方からの競馬となり、大外から直線一気を仕掛けたものの、前を走っていたサンライズアースの斜行に阻まれて力を発揮できずに沈んでいます。
他馬の斜行がなければ結果は変わっていたかもしれませんが、いずれにしても直線の短い中山で最後方から直線一気は厳しいと思います。
そういった意味では今回直線の長い東京コースが舞台になるのはビザンチンドリームからしたら追い風です。
ただ、これまでの3戦すべて出遅れているように、ゲートは致命的にへたくそです。
今回もゲートはそこまで期待しないほうがよいので、包まれるリスクの少ない外枠を引いた方がよいかもしれません。
出し切れれば面白い存在となるでしょう。
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ここからは日本ダービーの過去10年の傾向やデータ分析を見ていきましょう!
日本ダービー2024の概要
日本ダービーは東京競馬場で開催される3歳馬の頂点を決める中距離G1です。
サラブレッドが生涯に一度だけ挑戦できるクラシックホースの中でもトップクラスに知名度と名誉、賞金額が高い競走として有名で、競馬に詳しくない人でもダービーの名前は知っているという人は数多くいます。
また、競馬に携わる全てのホースマンが憧れる舞台で、ダービーを目指して競馬の業務に就いた人もたくさんいるのです。
伝統と歴史も古く、競馬発祥の地であるイギリスにおいても【ダービーステークス】という3歳馬の頂点を決めるレースが存在し、世界中でダービーと言えば世代最強馬を選定するレースとして扱われており、ダービーは世界中でも価値の高いレースとして認知されていますよ。
さて、日本ダービーの出走可能枠は最大18頭です。
各路線から実績と賞金を積み重ねた選ばれし18頭が出走するため、レースレベルも高いです。
また、全ての馬・騎手・関係者がダービータイトルを掴もうと本気で挑みます。
叩きとか八分の仕上げとか関係なく、全力で挑むことからダービーは毎年熱い戦いが繰り広げられると同時に、新たなドラマも誕生しやすいです。
スポーツとしてのダービーも華のあるものなので、予想だけではなくレースも楽しみましょう!
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日本ダービー2024の開催内容
開催日 | 5月26日(日曜) 15:40発走 |
格付け | G1 |
開催競馬場 | 東京競馬場 11R |
コース | 芝2,400m |
性齢 | 3歳 |
斤量 | 馬齢 |
1着賞金 | 3億円 |
日本ダービー2024が開催される東京の芝2,400mの特徴
スタート地点 | スタンド前坂の頂上 |
コース | 左回り Cコース使用 |
1周の距離 | 2,120.8m |
直線距離 | 525.9m |
高低差 | 2.7m |
フルゲート | 18頭 |
(過去5年) | 平均タイム2:27.3 |
コースレコード | 2:20.6 (2018年 ジャパンカップ【G1】アーモンドアイ) |
日本ダービーのタイム | |
(過去10年) | 平均タイム2:25.0 |
レコードタイム | 2:21.9 (2022年 ドウデュース) |
東京芝2,400mはダービー以外にも前週開催されたオークスや秋に開催される国際競走ジャパンカップといった主要レースで使用されるコースです。
スタート地点はスタンド前の坂のてっぺんからで最初のコーナーまでは約350mです。
各馬は各々のポジションを確立しながら最初の1.2コーナーに入ります。
1.2コーナーは大回りのカーブでやや下り傾斜となっており、ペースを引き上げやすいですが、中距離レースでゴールはまだまだ先なのでゆったりしながらレースすることが多いです。
向こう正面は約450mで、前半は気持ち下り傾斜、後半に一瞬だけ上り坂を駆け上がりつつ3.4コーナーに向かいます。
3.4コーナーも1.2コーナー同様大回りのカーブです。
レースも後半に差し掛かっているので徐々にペースアップを図る馬が出てきます。
そして、4コーナーの途中にラスト3ハロン標識が立っているため、この辺りでほとんどの馬は動き出し、直線に入る前には各馬はスパートを仕掛けています。
東京競馬場の最後の直線は約525mです。
直線上には高低差2.1mの緩やかな上り坂があります。
この坂は阪神や中山ほど急な坂ではないので上り坂が得意ではない馬でも駆け上がりやすいです。
その坂を上ったらゴールまでの300mは平たんな道のりで、各馬は最高速度でゴールを目指すのです。
東京の芝2,400mは主要レースで使用される舞台ということもあり、実力が反映されやすいです。
基本的にはスローからの上がり勝負になりやすく、後傾ラップを刻みやすいです。
最後の直線が長いのでスピードをフルに活かしやすいですが、中距離を走り切るだけのスタミナ、緩いとはいえ上り坂を駆け上がるだけのパワーも必要です。
総合力に長けた馬が好走しやすい舞台となっています。
東京の芝2,400mはここをチェック!
- ダービー、オークス、ジャパンカップの舞台
- 実力が反映されやすい舞台
- まぐれが少ないコース
- 差しや追い込みが決まりやすい
- 外人騎手が好調
- スロー競馬、上がり勝負になりやすい
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日本ダービー2024の出走馬
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
1 | サンライズアース | 牡3 | 57.0 | 池添謙一 |
2 | レガレイラ | 牝3 | 55.0 | C.ルメール |
3 | ジューンテイク | 牡3 | 57.0 | 岩田望来 |
4 | ビザンチンドリーム | 牡3 | 57.0 | 西村淳也 |
5 | ダノンデサイル | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 |
6 | コスモキュランダ | 牡3 | 57.0 | M.デムーロ |
7 | ミスタージーティー | 牡3 | 57.0 | 藤岡佑介 |
8 | アーバンシック | 牡3 | 57.0 | 横山武史 |
9 | ダノンエアズロック | 牡3 | 57.0 | J.モレイラ |
10 | サンライズジパング | 牡3 | 57.0 | 菅原明良 |
11 | シュガークン | 牡3 | 57.0 | 武豊 |
12 | シックスペンス | 牡3 | 57.0 | 川田将雅 |
13 | シンエンペラー | 牡3 | 57.0 | 坂井瑠星 |
14 | ゴンバデカーブース | 牡3 | 57.0 | 松山弘平 |
15 | ジャスティンミラノ | 牡3 | 57.0 | 戸崎圭太 |
取消 | メイショウタバル | 牡3 | 57.0 | 浜中俊 |
17 | ショウナンラプンタ | 牡3 | 57.0 | 鮫島克駿 |
18 | エコロヴァルツ | 牡3 | 57.0 | 岩田康誠 |
日本ダービーの過去10年のデータと傾向
馬場 | 年着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走着順 |
2023 良 | 1 | 12 | タスティエーラ | 4 | 皐月賞(G1) | 2 |
2 | 5 | ソールオリエンス | 1 | 皐月賞(G1) | 1 | |
3 | 11 | ハーツコンチェルト | 6 | 青葉賞(G2) | 2 | |
2022 良 | 1 | 13 | ドウデュース | 3 | 皐月賞(G1) | 3 |
2 | 18 | イクイノックス | 2 | 皐月賞(G1) | 2 | |
3 | 3 | アスクビクターモア | 7 | 皐月賞(G1) | 5 | |
2021 良 | 1 | 10 | シャフリヤール | 4 | 毎日杯(G3) | 1 |
2 | 1 | エフフォーリア | 1 | 皐月賞(G1) | 1 | |
3 | 11 | ステラヴェローチェ | 9 | 皐月賞(G1) | 3 | |
2020 良 | 1 | 5 | コントレイル | 1 | 皐月賞(G1) | 1 |
2 | 12 | サリオス | 2 | 皐月賞(G1) | 2 | |
3 | 6 | ヴェルトライゼンデ | 10 | 皐月賞(G1) | 8 | |
2019 良 | 1 | 1 | ロジャーバローズ | 12 | 京都新聞杯(G2) | 2 |
2 | 7 | ダノンキングリー | 3 | 皐月賞(G1) | 3 | |
3 | 13 | ヴェロックス | 2 | 皐月賞(G1) | 2 | |
2018 良 | 1 | 17 | ワグネリアン | 5 | 皐月賞(G1) | 7 |
2 | 12 | エポカドーロ | 4 | 皐月賞(G1) | 1 | |
3 | 1 | コズミックフォース | 16 | プリンシパルS(OP) | 1 | |
2017 良 | 1 | 12 | レイデオロ | 2 | 皐月賞(G1) | 5 |
2 | 4 | スワーヴリチャード | 3 | 皐月賞(G1) | 6 | |
3 | 18 | アドミラブル | 1 | 青葉賞(G2) | 1 | |
2016 良 | 1 | 3 | マカヒキ | 3 | 皐月賞(G1) | 2 |
2 | 8 | サトノダイヤモンド | 2 | 皐月賞(G1) | 3 | |
3 | 1 | ディーマジェスティ | 1 | 皐月賞(G1) | 1 | |
2015 良 | 1 | 14 | ドゥラメンテ | 1 | 皐月賞(G1) | 1 |
2 | 1 | サトノラーゼン | 5 | 京都新聞杯(G2) | 1 | |
3 | 11 | サトノクラウン | 3 | 皐月賞(G1) | 6 | |
2014 良 | 1 | 2 | ワンアンドオンリー | 3 | 皐月賞(G1) | 4 |
2 | 13 | イスラボニータ | 1 | 皐月賞(G1) | 1 | |
3 | 3 | マイネルフロスト | 12 | 皐月賞(G1) | 6 |
【東京実績】東京で勝利している馬が馬券に絡みやすい
年度 | 勝ち馬 | 東京実績 |
2023 | タスティエーラ | 【1-0-0-1】 |
2022 | ドウデュース | 【1-0-0-0】 |
2021 | シャフリヤール | 【0-0-1-0】 |
2020 | コントレイル | 【1-0-0-0】 |
2019 | ロジャーバローズ | 【0-0-0-0】 |
2018 | ワグネリアン | 【1-0-0-0】 |
2017 | レイデオロ | 【1-0-0-0】 |
2016 | マカヒキ | 【0-0-0-0】 |
2015 | ドゥラメンテ | 【2-2-0-0】 |
2014 | ワンアンドオンリー | 【0-0-0-1】 |
過去10年の日本ダービーの勝ち馬6頭、そして2~3着に入線した13頭がこれまでに東京競馬のレースに出走して1回以上勝利していました。
東京コースが初めての馬も6頭が馬券に絡んでいますが、基本的に舞台となる東京コースを経験し、なおかつ勝利している馬は評価を上げたいところです。
今年の出走馬の内、東京コースで勝利実績がある馬は6頭いました。(かっこ内は勝利数)
【脚色】前走上がりタイムに注目したい
上がり3F | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1位 | 【2-2-3-5】 | 16.7% | 33.3% | 58.3% |
2位 | 【4-1-1-6】 | 33.3% | 41.7% | 50.0% |
3位 | 【0-1-1-7】 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
4~5位 | 【0-3-1-16】 | 0.0% | 15.0% | 20.0% |
6位以下 | 【4-3-4-112】 | 3.3% | 5.7% | 8.9% |
前走上がり3F | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1位 | 【5-1-2-21】 | 17.2% | 20.7% | 27.6% |
2位 | 【2-2-4-20】 | 7.1% | 14.3% | 28.6% |
3位 | 【1-2-0-12】 | 6.7% | 20.0% | 20.0% |
4~5位 | 【2-4-1-19】 | 7.7% | 23.1% | 26.9% |
6位以下 | 【0-1-3-72】 | 0.0% | 1.3% | 5.3% |
過去10年の日本ダービーの勝ち馬6頭が上がり1~2位の末脚を使っていました。
上がり1位の馬は単勝率17%、上がり2位の馬は33%あり、複勝率はどちらも50%を超えています。
日本ダービーの舞台である東京競馬場は最後の直線が長い上、ダービーが開催される週はCコースに柵が移動するため芝状態も幾分かよくなります。
そのため、決め手に長けた馬が有利です。
なお、上がりの速い馬を見つけるポイントは前走の上がりを見ることです。
前走レースにおいて上がり最速の末脚を使った馬は5頭勝利しており、単勝率17%、連対率21%、複勝率も28%と高水準でした。
好走馬を探す際は前走の上がりにも注目したいです。
今年の出走馬の内、前走レースにおいて上がり最速の末脚を使った馬は4頭いました。
【生産者】実績豊富のノーザンファーム
生産者 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
ノーザンF | 【7-6-6-64】 | 8.4% | 15.7% | 22.9% |
社台F | 【0-1-1-17】 | 0.0% | 5.3% | 10.5% |
社台F白老C | 【0-1-0-3】 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
三嶋牧場 | 【0-1-0-2】 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
ビッグレッドF | 【0-0-0-2】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
追分F | 【0-0-0-1】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
下河辺牧場 | 【0-0-0-1】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ヤナガワ牧場 | 【0-0-0-1】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の日本ダービーの勝ち馬7頭、そして2~3着に入線した12頭がノーザンファーム生産馬でした。
全体の2/3近くを占めているから驚きです。
ノーザンファームはクラシックホースの育成に力を注いでいる牧場として有名ですが、好走数は全生産者の中でも別格です。
また、過去10開催の内、2014年度を除いた9開催で1頭以上ノーザンファーム生産馬が馬券に絡んでいました。
ノーザンファーム生産馬は評価を上げたいですね!
今年の出走馬の中でノーザンファーム生産馬は8頭いました。
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日本ダービーの過去10年の人気別成績
人気 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 【2-3-2-3】 | 20.0% | 50.0% | 70.0% |
2番人気 | 【1-3-1-5】 | 10.0% | 40.0% | 50.0% |
3番人気 | 【3-2-1-4】 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
4番人気 | 【2-1-0-7】 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
5番人気 | 【1-1-0-8】 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
6~9番人気 | 【0-0-4-46】 | 0.0% | 0.0% | 8.0% |
10番人気以下 | 【1-0-2-75】 | 1.3% | 1.3% | 3.8% |
1番人気は相手で優秀
過去10年の日本ダービーで1番人気は【2-3-2-3】でした。
勝率は20%と決して高くありませんが、複勝率は70%と安定しています。
日本ダービーにおいて1番人気馬は1着固定よりも三連複などの連単馬券の軸馬のほうが合っているでしょう。
勝ち馬9頭が1~5番人気の馬
過去10年の日本ダービーの勝ち馬9頭が1~5番人気に支持されていました。
また、連対した19頭も1~5番人気に支持された馬です。
唯一該当しなかったのは2019年に前残りで激走した12番人気のロジャーバローズのみですが、この年の2~3着馬も1~5番人気以内に支持されていたダノンキングリーとヴェロックスでした。
日本ダービーで連対馬を予想する際は1~5番人気から選択したいです。
6番人気以下は3着までで抑えたい
過去10年の日本ダービーで6番人気以下の馬は7頭入線していますが、このうち6頭が3着でした。
日本ダービーでは6番人気以下の馬が馬券に絡むことは珍しくありませんが、3着まで出入線するケースが多いです。
穴馬を馬券に絡める際は相手までにするとよいかもしれません。
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日本ダービーの過去10年の枠番別成績
枠番 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 【2-2-1-15】 | 10.0% | 20.0% | 25.0% |
2枠 | 【1-1-2-16】 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
3枠 | 【1-1-1-17】 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
4枠 | 【0-2-1-16】 | 0.0% | 10.5% | 15.8% |
5枠 | 【1-0-0-19】 | 5.0% | 5.0% | 5.0% |
6枠 | 【2-2-3-13】 | 10.0% | 20.0% | 35.0% |
7枠 | 【2-1-1-25】 | 6.9% | 10.3% | 13.8% |
8枠 | 【1-1-1-27】 | 3.3% | 6.7% | 10.0% |
安定の1枠、苦戦している8枠
過去10年の日本ダービーを枠順別にまとめました。
1枠は【2-2-1-5】で勝率10%、複勝率25%と安定しています。
また、6枠も勝率10%、複勝率は35%でもっとも成績優秀でした。
対して、8枠はこれまで29頭が出走しましたが、【1-1-1-27】です。
勝率は3%、複勝率も10%しかありませんでした。
なお、8枠で好走した3頭は1番人気に支持された2017年のアドミラブル、スーパーホースとして昨年まで大車輪の活躍を見せた2022年のイクイノックス、そして、福永騎手渾身の騎乗で勝利を手にした2018年のワグネリアンの3頭です。
日本ダービーは極端な枠の有利不利はありませんが、1枠優勢です。
そして、8枠に関してはよっぽどの有力馬でない限り割引してもよさそうです。
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日本ダービーの過去10年の前走レース別成績
前走レース | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
皐月賞(G1) | 【8-9-6-70】 | 8.6% | 18.3% | 24.7% |
京都新聞杯(G2) | 【1-1-0-18】 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
青葉賞(G2) | 【0-0-3-19】 | 0.0% | 0.0% | 13.6% |
プリンシパルS【L】 | 【0-0-1-8】 | 0.0% | 0.0% | 11.1% |
NHKマイルC(G1) | 【0-0-0-16】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
スプリングS(G2) | 【0-0-0-1】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ダートレース | 【0-0-0-3】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走皐月賞組が圧倒!
過去10年の日本ダービーの勝ち馬8頭、そして2~3着に入線した15頭が前走皐月賞でした。
前走皐月賞だった馬は毎年2頭以上馬券に絡んでいることから、最有力候補として注目したいです。
なお、馬券に絡んだ23頭の前走皐月賞組はいずれも下記どちらかの条件が当てはまっていました。
・皐月賞で1~5着に入線していた
・皐月賞で1~4番人気に支持されていた
上記2点に当てはまらなかった馬はすべて全滅しているので、該当馬を厳選しながら馬券予想を行いたいです。
今年の出走馬のうち、前走皐月賞で1~5着に入線した馬、もしくは1~4番人気に支持されていた馬は6頭いました。
日本ダービー2024全頭考察
例年通り今年の日本ダービーも各路線から有力馬が揃い、まさに世代最強を決めるのにふさわしいレースとなりました。
ここからは、冒頭で紹介した本命馬&穴馬で解説しきれなかった残りの出走馬を紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
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エコロヴァルツ
- コスモス賞 (OP) 2023年
エコロヴァルツは昨年の朝日杯FSにおいて、最後方一気の競馬でジャンタルマンタルの2着に入線した馬です。
もともと前目の競馬を得意としていましたが、朝日杯FSは出遅れたことで後方一気を余儀なくされましたが、それがかえってこの馬の末脚を引き出しました。
怪我の功名ともいえるレースで、自在性の高さを証明しています。
ただし、今年の始動戦に選択した共同通信杯では先行しながら上がり33秒1の末脚を繰り出しましたが、上位2頭(ジャスティンミラノ・ジャンタルマンタル)の上がり32秒6には及ばず5着までです。
超スローで先行していたので、直線で脚を引き出してもおかしくありませんでしたが、思うように伸び切れなかったのは気になるところでした。
そして、皐月賞では最後方から競馬を行いましたが、各馬が3コーナー辺りで動いた中でも反応は機敏ではなく、じりじり詰めるも7着までとなっています。
皐月賞は一度動いてからはゴールまで脚を引き上げていましたが、動き出しは鈍いように見えました。
今回のダービーでは距離は持つと思いますが、そこまでキレる脚は持っていません。
トップスピード持続型なので、速い位置から攻めてみても面白いかもしれません。
テン乗りの岩田康誠騎手がどこまで良さを引き出すことができるか注目です。
コスモキュランダ
- 弥生賞ディープインパクト記念 (G2) 2024年
コスモキュランダは今年の弥生賞ディープインパクト記念を勝利し、皐月賞でも2着入りした馬です。
弥生賞ディープインパクト記念では皐月賞の権利を得るため、何が何でも上位争いに加わらなければならなかったのですが、そこはテン乗りのデムーロ騎手が道中向こう正面でまくりを決めて見事勝利したことで、皐月賞の切符を獲得しました。
道中後ろからの競馬でしたが、乾坤一擲のまくりは見事で、デムーロ騎手の手腕なくして勝利はなかったと思います。
そして、前走の皐月賞においては中団くらいの位置で脚を溜めつつ、直線では馬場の外目から急襲を仕掛けて2着です。
勝ち馬ジャスティンミラノとクビ差2着ですし、直線の短い中山でも鋭く脚を伸ばしたのが好印象です。
皐月賞だけ見たらジャスティンミラノとほとんど差はありませんが、コスモキュランダは直近3戦すべてが中山コースで連対しています。
東京コースは新馬戦で経験したものの12頭立ての12着、最下位に敗れています。
その時は東京マイルで忙しかったのもありますが、脚色的に東京よりも中山向きだと思うので、その中でどこまで力を引き出せるかがポイントとなるでしょう。
ゴンバデカーブース
- サウジアラビアRC (G3) 2023年
昨年のサウジアラビアロイヤルカップを勝利し、前走NHKマイルカップでも4着入りしたゴンバデカーブースも参戦します。
新馬戦は逃げて勝利、そしてサウジアラビアロイヤルカップは最後方から上がり最速33秒5の末脚で勝利しました。
このサウジアラビアロイヤルカップでは素質馬として名高いボンドガールや東スポ杯2歳ステークスを制したシュトラウスといった強敵が揃いましたが、2着のボンドガールに2馬身差の圧勝で相手関係を見ても強い競馬です。
ホープフルステークスでも人気の一角でしたがここは風邪のために出走回避となり、前走のNHKマイルカップはサウジアラビアロイヤルカップ以来、実に7か月ぶりのレースでした。
休み明けで追い切りもいまいちパッとしませんでしたが、レースでは中団で脚を溜めつつ直線では上がり33秒9の末脚を以て4着入りしています。
勝ち馬ジャンタルマンタルには離されているものの、3着のロジリオンにはクビ差で、休み明けでも高いパフォーマンスを発揮しました。
NHKマイルカップが想像以上にやれているのでダービーでも注目したい1頭です。
ただし、火曜日の時点で鞍上は未確定である上、前走NHKマイルカップ組は過去10年で【0-0-0-16】です。
キングカメハメハやディープスカイのころと比べるとNHKマイルカップ組は相当苦戦していました。
不安要素も少なくありませんが、NHKマイルカップでは2歳時に見せた高い能力を見せているので、距離がかみ合うようでしたらチャンスはありそうです。
サンライズアース
- すみれステークス (L) 2024年
サンライズアースは今年のすみれステークスの勝ち馬です。
すみれステークスは中盤までは後方から競馬を行っていましたが、向こう正面で一気に押し上げて先頭に立ち、そのまま後続を突き放して優勝しました。
このとき騎乗していたデムーロ騎手は弥生賞ディープインパクト記念におけるコスモキュランダでもまくりを決めているので、まくりの上手い騎手の手綱さばきでつかんだ勝利といえるでしょう。
ただし、前走の皐月賞はハイペース傾向になったこともあって道中で仕掛けようにも仕掛けづらい展開となりました。
やむを得ず直線一気に切り替えましたが、4コーナーから直線にかけて大きくよれてしまったこともあり、思うように脚を伸ばせず12着です。
瞬間的な加速力がない反面、ロングスパート気質の競馬が得意な馬ですが、デムーロ騎手とのコンビで力を引き出せるタイプだと思います。
今回はデムーロ騎手がコスモキュランダを選択し、池添騎手が騎乗することになりますが、サンライズアースからしたら鞍上弱化は否めません。
ここでの好走は容易ではないでしょう。
サンライズジパング
- 若駒ステークス (L) 2024年
サンライズジパングの初勝利は中距離ダートです。
そして、ダートのJBC2歳優駿でもフォーエバーヤングの2着に入線し、ダート路線の道を歩むように思われました。
ところが、暮れのホープフルステークスに出走したら13番人気にも関わらず好位から手ごたえよく動いて3着に入線します。
シンエンペラーとレガレイラに進路が塞がれなければさらに伸びていた可能性もあり、負けて強しの競馬でした。
この影響もあってか、3歳になった今年は芝レースを中心に使われるようになりました。
サンライズジパングの芝における初勝利は2走前の若駒ステークスです。
今年の若駒ステークスは雨の影響もあって重馬場で行われましたが、道中中団やや後ろで競馬を行いつつ、直線では各馬のもっとも外から動いて残り1Fで一気に加速して勝利しています。
各馬の外から動きながら、重馬場を苦にしない追い込みで勝ち切っているので1頭だけ抜けたパフォーマンスでした。
タフな馬場でもやれているのでパワーもありますし、時計のかかる馬場で真価を発揮していました。
ただし、ホープフルステークスや皐月賞は高速馬場条件下でパフォーマンスを引き上げているので高速馬場でも力を発揮しています。
重馬場でも時計の出る馬場でもやれており、トラックバイアスに依存しない点は長所といえます。
終いの末脚が決して長けているわけではありませんが、長く脚を活かせるタイプなので速い位置から押し上げてみても面白いかもしれません。
シックスペンス
- スプリングステークス (G2) 2024年
無敗でスプリングステークスを勝利したシックスペンスは皐月賞の優先出走権を獲得したものの、レース前に脚部に違和感が見られたため回避しました。
それにより、ぶっつけでダービーに挑戦することとなります。
スプリングステークスは1,000m通過が63秒0という超ドスロー競馬で前有利+終い2F勝負となっており、位置取りと瞬発力が問われたレースでしたが、上がり最速33秒3の末脚を以て勝利し、2着のアレグロブリランテに3馬身半差の楽勝でした。
もともと中山で行われた新馬戦でも終い1F10秒7の末脚を以て勝利しているように、瞬間的な加速力には定評があります。
しかも、中山は直線残り2Fの急坂がある中でこれだけ脚を引き上げているのでスタミナだけではなくパワーも豊富で、キレのある末脚を武器にできればここでも面白そうです。
ただし、これまでの3戦は全て中山のものなので初めてとなる東京コースでその末脚を活かせるかは難しいところです。
また、主戦のルメール騎手がレガレイラを選択したのもマイナスです。
替わって騎乗するのがリーディング上位の川田騎手なので極端な鞍上弱化ではありませんが、乗り慣れたルメール騎手とテン乗り川田騎手なら前者の方が信頼できるでしょう。
素質は高そうですが、いくつかある馬で、追い切りや枠を考慮した上で最終的な判断を考えたいです。
シュガークン
- 青葉賞 (G2) 2024年
シュガークンは半兄が名馬キタサンブラックという良血馬で、前走の青葉賞を勝利したことでダービーの切符を獲得しました。
デビュー戦から安定した走りを見せており、2走前の大寒桜賞では先頭で競馬を行いながらスローに落としつつ、直線残り2Fで一気に動いて2着のオールナットに2馬身差で勝利しています。
重馬場の舞台でも馬場の良い外目を選択しつつ、終い1Fではさらに伸びており、スタミナとパワーの高さがうかがえます。
そして、前走の青葉賞では前のほうで先行しながら直線では早めに動いて勝利しました。
最後方から追い込みを仕掛けたショウナンラプンタにはアタマ差まで詰められましたが、それでも余力を残しながら勝ち切っていますし、日本ダービーの優先出走権も獲得できたので目的は果たすことができました。
念願の日本ダービー参戦が叶いましたが、本質的には大寒桜賞のような重馬場のほうが力は発揮できそうです。
青葉賞が時計の出やすい馬場で勝利しているのである程度高速馬場でもパフォーマンスは引き上げられると思いますが、今年のダービーは高速馬場巧者がそろっているので相手を考えるとどうしても厳しいでしょう。
当日の馬場が雨で悪化するようでしたら評価したい馬です。
ショウナンラプンタ
- ゆきやなぎ賞 (1勝クラス) 2024年
ショウナンラプンタは前走の青葉賞で2着入りし、日本ダービーの切符を手にしました。
青葉賞は中団やや後ろの位置から競馬を行いましたが、最後の直線では各馬の外目から差し切り態勢に入って長く脚を活かして2着入りしています。
馬場の良い外目を選択しましたが、その中で上がり33秒6の末脚を使って長く脚を引き上げつつ、連対圏まで食い込んでいるのでトップスピード持続力に長けてそうです。
2走前のゆきやなぎ賞では中団内ラチ沿いから脚を溜めつつ、経済コースを立ち回り、最後の直線では上がり最速33秒4の末脚を使って勝利しました。
無事に勝ち切りましたが2着のヴェローチェエラ、そして3着のモンブランミノルとのタイム差は0.1秒です。
ヴェローチェエラがのちに京都新聞杯で3着、モンブランミノルもアザレア賞で2着なので相手は弱くありませんが、今年のダービーのメンツと比較するとこれらの相手に辛勝は少し気にあるところです。
青葉賞が日本ダービーと同じ舞台で長く脚を使って連対しているのでコース適性には期待できそうですが、相手関係は当然強化されるので、ポテンシャル戦になったときにどれだけやれるかがポイントとなりそうです。
シンエンペラー
- 京都2歳ステークス (G3) 2023年
シンエンペラーは全兄が凱旋門賞を制したソットサスという世界的に見ても超良血馬です。
2歳時はホープフルステークスでも上位人気に支持されましたがけた違いの走りを見せたレガレイラの2着に敗れてしまいました。
相手が悪かっただけでシンエンペラーも強い競馬ができています。
2走前の弥生賞ディープインパクト記念はコスモキュランダの2着に敗れていますが叩きとしては悪くない内容です。
皐月賞は5着に沈んでしまいましたが3~4コーナーで各馬の外目から動き、直線でも好位置から動けており、位置取りは問題ありません。
敗因の大きな理由は開催最終週らしからぬ高速馬場にあるでしょう。
例年通りまずまず時計がかかるようでしたら末脚組は苦戦気味だったので上位にも期待できたと思います。
今年は勝利がないため目立っていませんが、皐月賞では時計勝負に対応していることから、Cコースに変更した東京でもチャンスはあるかもしれません。
また、新馬戦で東京コースを勝利していることから、コース適性にもある程度は対応できるでしょう。
ただし、本質的には小回り中山向きだと思います。
東京巧者が何頭も存在している中でどれだけやれるか、注目したいです。
ジューンテイク
- 京都新聞杯 (G2) 2024年
ジューンテイクは前走京都新聞杯を勝利した馬です。
京都新聞杯は最内1番からの発走となり、経済コースを確保しながら無理なく先行します。
3~4コーナーでは他馬が動き出しましたがあくまでも自分の競馬に集中しながら最後の直線へ入り、そこからは末脚をフルに活かして最内から突き抜けました。
枠の並びがよかったのは間違いありませんが、極力ロスのない競馬を行いつつ、ここ一番で上がり最速33秒6の末脚を引き出すことができ、騎乗した藤岡佑介騎手の好騎乗が垣間見られました。
また、ジューンテイクは朝日杯FSにおいても勝ち馬ジャンタルマンタルから0.2秒差の4着入りしているように、かみ合えば重賞の舞台でも上位争いしています。
うまく乗ることができれば高いパフォーマンスを発揮できるタイプなので、京都新聞杯で騎乗した藤岡佑介騎手から岩田望来騎手への乗り替わりは鞍上弱化と言わざるを得ません。
距離や馬場は問題ないと思いますが、果たして岩田望来騎手が京都新聞杯の時のようにジューンテイクの良さを引き出すことができるかが最大の課題となりそうです。
ダノンデサイル
- 京成杯 (G3) 2024年
ダノンデサイルは今年の京成杯の勝ち馬です。
京成杯では先行の位置を確保しながらスローの流れに乗り、4コーナーから直線にかけては馬場の外目から動いて勝利しました。
前3頭と比較すると厳しい位置でしたが、馬場の外目から脚を引き延ばし、最後の最後まで加速できていたのが印象的です。
騎乗した横山典弘騎手も極力無駄のない動きで競馬しつつ勝ち切っていることから、人馬の相性がかみ合って掴んだ重賞タイトルといえるでしょう。
京成杯が皐月賞と同じコースということで、皐月賞でも出し切れそうでしたがレース前にハ行が判明したため回避、結果的にはぶっつけで日本ダービーの参戦となります。
※跛行:はこう(馬の歩様に異常をきたしている状態)
京成杯は最後の最後で鋭く脚を引き延ばしていたので長く脚を引き上げながら更なる加速に期待できます。
また、その前の京都2歳ステークスも4着だったとはいえ勝ち馬シンエンペラーとタイム差0.1秒なので強い相手に善戦できています。
出し切れるようでしたらここでも面白そうですが、京都2歳ステークスが内回りの京都、京成杯も小回り中山のものなので、直線が伸びる今回、どこまでダノンデサイルがポテンシャルを引き上げられるかがポイントとなるでしょう。
過去の戦績を見る限りは小回りのほうが合っていると思うので、コース適性が課題となりそうです。
ミスタージーティー
- 若葉ステークス (L) 2024年
ミスタージーティーの兄姉に当たるタッチングスピーチやサトノルークスは現役時代にG1の舞台で馬券に絡んだ実力馬です。
良血一族の一角で、ミスタージーティーも今年の若葉ステークスを勝利しているように、素質の高さが見られました。
その若葉ステークスでは前の集団を見ながら4番手くらいの位置を確保、経済コースで脚を溜めつつ直線ではすっと抜け出して勝利しました。
ロスのない立ち回りで勝ちに行く競馬を見せましたが、2~3着のホウオウプロサンゲやキープカルムには詰め寄られているので大差というよりは辛勝です。
若葉ステークスは相手に恵まれての勝利ともいえるでしょう。
その後の皐月賞では10着に敗れていますし、それ以外の戦績を見ても、共同通信杯やホープフルステークスも着外に沈みました。
重賞では一度も馬券に絡めていないことから、相手レベルが強化される今回、好走は容易ではなさそうです。
メイショウタバル ※取消
- 毎日杯 (G3) 2024年
メイショウタバルは今年の毎日杯を勝利した馬です。
逃げも先行も差しも幅広く対応している馬ですが、そのなかでも2走前の毎日杯は先陣を切って先頭に立ち、テン4~6Fでペースダウンしつつ、最後は上がり最速34秒1の末脚を使って2着のノーブルロジャー相手に6馬身差の完勝でした。
今年のシンザン記念を制したノーブルロジャー相手に6馬身差の圧勝、しかも最後の直線でも末脚を伸ばしていて1頭だけ別次元の走りを見せています。
メイショウタバルが刻んだ1分46秒0の時計は過去10開催の毎日杯の中では2番目に速く、しかも、重馬場条件下で好タイムを刻んでいることからポテンシャルの高さも感じられる内容でした。
(ちなみに、2着のノーブルロジャーの走破時計は1分47秒0です。)
この1戦のために皐月賞でも4番人気に支持されましたが、騎乗した浜中騎手が特に抑えることなく1頭だけ暴走するかのように飛ばしたため結果的には最下位に沈んでいます。
前走の反動が気になるところですが、毎日杯の走りができるようでしたら上位勢にも引けを取らない活躍に期待できるでしょう。
また、引き続き騎乗する浜中騎手は2019年のロジャーバローズを勝利に導いているので穴騎手としては面白いかもしれません。
当日に雨が降って重馬場になるようでしたら印を回してもよいかもしれません。
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日本ダービー2024の騎手予想
日本ダービー2024で買いたい騎手トップ3を公開しています。
日本ダービー2024追い切り評価
日本ダービー2024追い切り評価はこちらの記事でご覧ください。
以上になります。
日本ダービーの予想の参考にしてみてください!