
【凱旋門賞2025予想】日本馬3頭+おすすめの有力外国馬2頭はこちら!

凱旋門賞2025に挑戦する日本馬3頭、有力外国馬2頭を紹介しています。
過去10年のデータ分析と傾向、コースの特徴や競走馬の血統、追い切りから予想していきます!
凱旋門賞2025の予想ポイント
- 芝2,400mの勝ち時計が2分23秒台~2分39秒台の非常にタフな馬場
- イギリス調教馬の好走率がもっとも高く、過去10年日本馬【0-0-0-16】は全滅
- 牝馬の方が強い
- 馬券の半数が1~3人気の馬、7人気以下も度々馬券に絡む
- 1~4番ゲートが有利
- 前走G1組が活躍している
凱旋門賞2025予想の最終買い目
凱旋門賞が開催される日曜日のパリロンシャン競馬場周辺の天気は晴れ~曇りでした。
気温は17度前後で日本と比べると肌寒いでしょう。
馬場傾向に関しては金曜日の日本時間17時30分の時点で稍重、土曜日は午前中に雨が降ったようです。
土曜日の午後以降は晴れで風もあるのである程度馬場は乾きそうですが、日本の芝レースほどの高速馬場ではないでしょう。
うましるでは晴れの良~稍重馬場、標準~ややタフな馬場を想定しながら予想をまとめました。
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◎本命 9 カルパナ
| 父 | Study of Man |
| 母 | Zero Gravity |
| 母父 | Dansili |
| 主な勝ち鞍 | 英チャンピオンFS(G1) 2024年 |
| 前走 | セプテンバーS(G3) 2着 |
本命はカルパナにしました。
デビューからすべてのレースで馬券に絡んでいる安定感のある馬です。
今年に入ってからは勝ち星に届いていませんが、2走前のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでは現役上位の実力を持つカランダガンやレベルスロマンス相手に2着入線しています。
相手関係を考えたら勝ち切れなかったものの、負け強しといえるでしょう。
タフなパリロンシャンでどこまで通用するかは読みづらいですが、勝利した昨年のチャンピオンズフィリーズ&メアズステークスが重馬場で勝利していることから、力のいる馬場でも対応できそうです。
ポテンシャルの高い馬だと思うので、ここは思い切って本命に推しました。
〇対抗 10 アヴァンチュール
| 父 | Sea The Stars |
| 母 | Balladeuse |
| 母父 | シングスピール |
| 主な勝ち鞍 | ヴェルメイユ賞(G1) 2025年 |
| 前走 | ヴェルメイユ賞(G1) 1着 |
対抗はアヴァンチュールにします。
昨年の凱旋門賞で2着入線した馬で、パリロンシャンは【2-3-0-0】と全く崩れていません。
力のいる馬場でも高いレベルで安定しているので、時計がかかる可能性の高い今年の馬場でも対応できるでしょう。
今年は古馬の参戦ということで、昨年ほどの恩恵はありませんが、適性やデータ面では好走材料が豊富ですし、2年連続の上位争いに期待したいです。
▲単穴 6 ビザンチンドリーム
| 父 | エピファネイア |
| 母 | ジャポニカーラ |
| 母父 | ジャングルポケット |
| 主な勝ち鞍 | フォワ賞(G2) 2025年 |
| 前走 | フォワ賞(G2) 1着 |
単穴は日本のビザンチンドリームにします。
時計のかかるパリロンシャンで脚を活かせるか課題でしたが、前走のフォワ賞は今回と同じパリロンシャンの芝2,400mの舞台で差し切り勝利を手にしました。
稍重条件下でもしっかりと脚を引き出していましたし、下したソジーやロスアンゼルスも昨年の凱旋門賞において3~4着に入線していることから、強敵相手に勝ち切れたのは評価したいです。
前走のフォワ賞を見てもタフな欧州の馬場でかみ合う可能性が高いですし、ハマれば得意の後傾競馬で善戦可能ではないでしょうか。
△連下 4 ソジー
| 父 | Sea The Stars |
| 母 | Sosia |
| 母父 | Shamardal |
| 主な勝ち鞍 | イスパーン賞(G1) 2025年 |
| 前走 | フォワ賞(G2) 2着 |
ソジーは連下にします。
昨年の凱旋門賞において1番人気に支持された馬ですが、レースでは4着でした。
しかし、その後はパリロンシャンで開催されたガネー賞やイスパーン賞を勝利しているように、コース適性自体は高いです。
前走のフォワ賞もビザンチンドリームに差されたとはいえ2着は死守していますし、依然として舞台適性の高さを証明しています。
勝ち負けまでは難しいかもしれませんが、データと相性のいい内ゲートを引けたのは良いですし、かみ合えば馬券内もあるかもしれません。
△連下 5 ロスアンゼルス
| 父 | Camelot |
| 母 | Frequential |
| 母父 | Dansili |
| 主な勝ち鞍 | 愛ダービー(G1) 2024年 |
| 前走 | フォワ賞(G2) 4着 |
ロスアンゼルスも連下にします。
今年のタタソールズカップはカルパナやホワイトバーチなど、今回出走登録している馬相手に勝利しました。
カラ競馬場の成績が良いため、レース適性が良かった可能性もありますが、それでも強敵相手に勝ち切れたのは評価したいです。
近3戦は人気を裏切る結果でしたが、昨年の凱旋門賞で3着入りしている実力馬なので、適性自体は悪くありません。
条件や展開を選ぶ可能性はありますが、ハマれば昨年に引き続き好走に期待できるのではないでしょうか。
△連下 18 ゲゾラ
| 父 | Almanzor |
| 母 | Germance |
| 母父 | Silver Hawk |
| 主な勝ち鞍 | フランスオークス(G1) 2025年 |
| 前走 | ヴェルメイユ賞(G1) 2着 |
ゲゾラも抑えることにしました。
今年のフランスオークスを制した3歳牝馬で、初めての古馬混合重賞だった前走のヴェルメイユ賞においても勝ち馬アヴァンチュールと1馬身半差の2着でした。
今年の凱旋門賞で注目株のアヴァンチュール相手に2着は悪くありませんし、ロンシャン競馬の適性も証明しています。
ただ、このヴェルメイユ賞はゲゾラが56キロの斤量に対してアヴァンチュールは59.5キロでした。
斤量を考えたら着順以上に差があります。
適性が高いですしデータと相性のいい牝馬ですが、アヴァンチュール比較でみるとポテンシャルは足りない感じがするためここは相手までにします。
単勝
9 カルパナ
馬連流し
軸馬:9
相手:4、5、6、10、18
三連複フォーメーション
1頭目:9
2頭目:4、5、6、10、18
3頭目:4、5、6、10、18
凱旋門賞2025に挑戦する日本馬3頭
凱旋門賞は日本馬にとって敷居の高い舞台ですが、どこまで通用するのか注目したいです。
最初に、今年出走する3頭の日本馬を紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
クロワデュノール
- 日本ダービー (G1) 2025年
- ホープフルステークス (G1) 2024年
- 東スポ杯2歳S (G2) 2024年
- プランスドランジュ賞 (G3) 2025年
今年の日本ダービーを制したクロワデュノールが日本馬の総大将として注目を集めています。
デビューから無敗でホープフルステークスを勝利し、ホープフルステークスでは向こう正面で早めにペースを引き上げ、1頭だけ手応え良く突き抜けて完勝しました。
皐月賞は2着に敗れ、初めての黒星でしたが、終い5Fから流れる中、上位勢の中で唯一先行しながら2着入りしている点は評価したいです。
そして、日本ダービーは良馬場とはいえ同日青嵐賞が稍重だったので、稍重よりの良馬場でした。
その中でうまく先行集団に取り付き、直線でもマスカレードボールの追撃を振り切って優勝し、世代の頂点に君臨しました。
時計は目立ちませんが、稍重から良馬場に変わったばかりですし、その中で強敵相手に勝ち切ったことから、非凡な才能を証明しました。
ただ、前走パリロンシャンで行われたプランスドランジュ賞は2着とアタマ差でした。
4番手の位置で脚を溜めつつ、直線に入ってから外目に持ち出してスパートし、最後はダリズの猛追をしのいでアタマ差先着しています。
本番を見据えた上の前哨戦ということで、メイチではなかったと思いますが、ロンシャンらしいタフ馬場での辛勝は意外と評価しづらいです。
凱旋門賞はいうまでもなくプランスドランジュ賞より相手は手ごわいですし、距離も2F伸びるので、そこで日本のレースのような高いパフォーマンスを発揮できるかが課題となるでしょう。
一回使って良化している可能性はありますが、個人的には凱旋門賞適性はそこまで高くないと思うので、他の馬を選択したいです。
ビザンチンドリーム
- フォワ賞 (G2) 2025年
- レッドシーターフHC (G2) 2025年
- きさらぎ賞 (G3) 2024年
今年は海外競馬を中心に頭角を表しているビザンチンドリームも参戦します。
3歳時は少し気性の荒さも露呈していましたが、菊花賞では終盤馬群のために減速しながらも直線で再加速して2着のヘデントールと0.1秒差の5着は非常に強く、ロスなく立ち回ることができれば馬券内も狙えたでしょう。
古馬になってからはAJCCこそ出遅れ+外から回って6着でしたが、その後はサウジアラビアのレッドシーターフを勝利、天皇賞(春)ではヘデントールとアタマ差の2着、3着のショウナンラプンタ以下には3馬身以上差を付けています。
そして、凱旋門賞と同じパリロンシャン芝2,400mで開催された前走フォワ賞では直線で我慢しながら、昨年の凱旋門賞で3着のロスアンゼルスや4着のソジーを差し切って勝利しました。
今年のフォワ賞は稍重でロンシャンらしいタフ馬場でしたが、終いの伸びは良かったですし、ロスアンゼルスやソジーといった強敵相手に勝ち切れたのも評価したいです。
今回は前哨戦を制して順風満帆に本番に向かいますが、菊花賞やレッドシーターフハンデ、天皇賞(春)を見てもステイヤーとしての素質は非常に高いです。
前走フォワ賞がタフな舞台で強敵相手に勝ち切っていることから、パワーもありそうですし、凱旋門賞とかみ合う可能性は高そうです。
日本馬の中ではクロワデュノールの方が人気するかもしれませんが、スタミナとパワーを考えるとビザンチンドリームもチャンスはありそうですし、個人的にはビザンチンドリームのほうが適性は合うと考えています。
アロヒアリイ
- ギヨームドルナノ賞 (G2) 2025年
前走戦のギヨームドルナノ賞を制したアロヒアリイも出馬を表明しました。
日本での主な活躍は皐月賞の前哨戦である弥生賞ディープインパクト記念の3着です。
道中後ろからの競馬となりながらも、3~4コーナーでは馬群のもっとも外目から追い上げ、直線では上がり最速36秒1の末脚で3着入りしました。
この弥生賞ディープインパクト記念は稍重で時計がかかっていましたが、コーナーから直線での手応えは抜群に良かったです。
また、ひとつ内側から脚を伸ばしたミュージアムマイルはいわずとしれたのちの皐月賞馬ですが、そのミュージアムマイルにも先着できた点も面白く、力のいる馬場におけるパフォーマンスは驚きでした。
前走フランスのドーヴィル競馬場で行われたギヨームドルナノ賞はこれまでとは打って変わって逃げの競馬で勝利しています。
出遅れながらも他の馬が前に行かないことを逆手に先頭に立ち、スロー展開になりながらも直線ではキレのある末脚で2着のラシャバーに3馬身半差、のちにニエル賞を制したクアリフィカーにも完勝でした。
5頭立てで立ち回りやすかったのは事実ですが、それでもこれまでと異なる競馬で勝ち切れたのは良かったですし、平坦なドーヴィル競馬とはいえ欧州らしい重馬場条件下で圧勝は凱旋門賞における適性にも期待できるでしょう。
多頭数で高低差が大きいパリロンシャンでどこまでやれるか難しいですが、前走ギヨームドルナノ賞はいい内容でしたし、タフ馬場でも対応できそうです。
3歳牡馬ということで同期のクロワデュノールより人気を落とす可能性はありますが、血統的にも母父は、かつて凱旋門賞で2年連続2着入りしたオルフェーヴルという点も面白いですし、日本馬の中ではクロワデュノールよりも期待したい1頭です。
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凱旋門賞2025の有力外国馬2頭
凱旋門賞世界で活躍する外国馬に多数参戦します。
今年は抜けた馬が不在ですが、それでも実力のある馬が多数参戦しました。
ここからは、今年出走登録している外国馬の中から上位人気に支持されそうな馬を2頭紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
アヴァンチュール
- ヴェルメイユ賞 (G1) 2025年
- コリーダ賞 (G2) 2025年
- ポモヌ賞 (G2) 2024年
- アレフランス賞 (G3) 2025年
- ロワイヨーモン賞 (G3) 2024年
前走のヴェルメイユ賞で悲願のG1制覇を成し遂げたアヴァンチュールが欧州勢で一番手ごわいでしょう。
アヴァンチュールは昨年の凱旋門賞でも2着に入線している馬で、ブルーストッキングには1と1/4馬身差の完敗でしたが、今回出走登録しているロスアンゼルスやソジー相手に先着しました。
今年に入ってからも安定して結果を残しており、凱旋門賞と同じ舞台で行われた前走のヴェルメイユ賞はフランスオークス馬のゲゾラに先着しました。
今年に入ってからも安定感はありますし、ヴェルメイユ賞も好内容の勝利でした。
ロンシャンも【2-3-0-0】と相性は良く、何より昨年の凱旋門賞で強敵相手に2着の実績から、もっとも隙が無い馬ではないでしょうか。
昨年よりも斤量は重たくなりますが、前走ヴェルメイユ賞の59.5キロほど重たくないですし、ここでの上位争いにも期待できそうです。
ミニーホーク
- ヨークシャーオークス (G1) 2025年
- アイルランドオークス (G1) 2025年
- イギリスオークス (G1) 2025年
オークス三冠を制したミニーホークはアイルランドの調教馬です。
デビュー戦の未勝利戦こそ2着でしたが、その後は5連勝で世界のオークスを蹂躙しました。
特に前走のヨークシャーオークスは2着のエストレンジに3馬身半差ですし、1頭だけ突き抜けた内容を見せています。
その前のイギリスオークスも今回出走しているワールに勝利していますし、イギリス競馬における今後の台頭に期待できるでしょう。
ただ、ミニーホークはこれまでグレートブリテン島内でしかレースしたことがなく、フランス遠征は今回が初めてです。
重馬場以下の舞台も未勝利戦でしか経験していませんし、近走も少頭数の舞台で勝ち切っていました。
牡馬とのレースも今回が初めてですし、多頭数でこれまでとは全く異なるタフ馬場でどこまで通用するのか、正直難しいです。
キャリアは立派ですし、3歳牝馬ということで今後の成長にも期待したいところですが、現時点でのキャリアを見る限り、凱旋門賞向きではなさそうな感じがします。
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ここからは凱旋門賞の過去10年の傾向やデータ分析を見ていきましょう!
凱旋門賞2025の概要
凱旋門賞はフランスのパリロンシャン競馬場で開催される世界最高峰の芝レースです。
創設は1920年と非常に古く、今から100年以上前にされた歴史と伝統のあるレースで、世界競馬の中でもトップクラスに格式が高いレースです。
第二次世界大戦の影響を受けて、一時は開催を中止する年もありましたが、レースが廃止されることはなく、現在に至るまで最高峰のレースとして開催されています。
地元フランス勢だけではなく、競馬発祥のイギリスや隣国アイルランド、そしてドイツの馬など、欧州馬の参戦も目立ちますが、近年は日本馬も遠征もよく見られるようになりました。
ただ、日本馬はこれまで35頭が出走したものの、最高着順はエルコンドルパサーとナカヤマフェスタ、そしてオルフェーヴルの2着が最高のもので、日本馬の勝利は一度もありません。
日本馬にとって凱旋門賞制覇は悲願といっても過言ではないのです。
今年はダービー馬のクロワデュノールや天皇賞(春)で2着のビザンチンドリーム、弥生賞ディープインパクト記念で3着入線したアロヒアリイの3頭が日本馬を代表して渡仏を表明しました。
3頭とも個性の強い馬ばかりなので、タフなパリロンシャンとマッチする馬が出るかもしれません。
対して、欧州勢は昨年の凱旋門賞で2着のアヴァンチュールや3着ロスアンゼルス、5連勝のオークス馬ミニーホークなど、こちらも実力馬が多数参戦しました。
出馬表を見るだけでも世界一を決めるにふさわしい面子が揃っています。
今年の凱旋門賞で日本馬の悲願は果たされるのか、それとも欧州勢が席巻するのか、注目したいです!
うましるではシャンティイで開催された2016~2017年度も含めた過去10年のデータをまとめました。
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凱旋門賞2025の開催内容
| 開催日 | 日本時間 10月5日(日曜) |
| 発走時刻 | 日本時間 23時05分 |
| 開催競馬場 | ロンシャン競馬場 5R (フランス) |
| 格付け | G1 |
| コース | 芝2,400m |
| 性齢 | 3歳以上 |
| 斤量 | 定量 |
| 1着賞金 | 2,857,000ユーロ (約4億5712万円) |
凱旋門賞2025の馬券の買い方は?
今年も凱旋門賞の馬券を購入できます。
購入方法は大きく分けて2つ。
いずれの方法でも事前登録が必要です。
インターネット投票には即パットとA-PATが存在しますが、即日利用できる即パットがおすすめです。
即パットが使える環境でしたら10月5日(日)の午前7時からレース発走予定時刻の2分前(日本時間の10月5日23時03分)まで購入可能です。
ただし、三井住友銀行で購入されている方は20時55分以降、一切の入出金ができないため、それまでにお金を準備しておきましょう。
UMACA会員の方は競馬場や場外馬券売り場の専用券売機で購入可能です。
発売時刻は各事業所の馬券発売開始時刻から営業終了時間となっています。
即PATの登録方法や使い方はこちらで分かりやすく説明しています。


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凱旋門賞2025をリアルタイムで視聴する方法は?
凱旋門賞の視聴方法は主に2つあります。
ひとつめはテレビで視聴する方法です。
有料放送のグリーンチャンネルがレース当日の22時から24時の2時間、「2025凱旋門賞中継」という番組を無料で放送します。
BSグリーンチャンネルが映る環境であればだれでも凱旋門賞を視聴できますよ。
ラジオの場合はラジオNIKKEI第1で聴取可能です。
放送時間帯は22時30分から23時30分の1時間で、「凱旋門賞実況中継」という番組が放送されます。
ラジオアプリの「radiko」や「radikker」を利用すれば全国どこでも無料で中継を楽しめますよ。
凱旋門賞2025が開催されるロンシャンの芝2,400mの特徴
| パリロンシャンで開催された2015・2018~2024年の凱旋門賞の勝ちタイム | |
| 平均タイム (過去8年) | 2:33.85 |
| レコードタイム | 2:24.49 (2011年 デインドリーム) |
| シャンティイで開催された2016~2017年の凱旋門賞の勝ちタイム | |
| 平均タイム (過去2年) | 2:26.15 |
| レコードタイム | 2:23.61 (2016年 ファウンド) |
パリロンシャン競馬場は右回りの競馬場です。
パリロンシャンには内回りコースと中回りコース、そして外回りの3種類のコースがありますが、凱旋門賞が開催される芝2,400mでは外回りコースを使用します。
2,400mという典型的な中距離コースですが、ロンシャンの外回りは全長が長いため、中距離にもかかわらずなんとワンターンコースです。
スタートは2コーナーの奥ポケットで、最初のコーナーまでは1km弱あります。
そして、スタート直後の400mこそ平らですが、そこから300mにかけて7mの上り坂があり、さらに300mにかけて3mの上り坂があります。
向こう正面だけで10m近い上り坂を駆け上がるため、それだけでかなり過酷です。
1000mの通過地点である3コーナーに入ると今度は一転して下り坂に変わります。
3コーナーの入りから、1,600mの間で今度は10mの下り坂を駆け下ります。
その間にあるのがロンシャン名物のフォルスストレートがあります。
フォルスストレートは日本語に訳すと「偽りの直線」です。
日本の競馬場はいずれも最後のコーナーを過ぎたら直線ですが、その名称が意味するように、コーナーの先に250mの直線があり、その先に最後のコーナーがあります。
要するにペース配分を狂わせる仕掛けが存在しているのです。
フォルスストレートの先にあるコーナーを曲がったら今度こそ最後の直線に入ります。
最後の直線の長さは約533mで東京競馬場の直線とほぼ同じ距離となっています。
ロンシャン競馬場は半端じゃないくらいタフです。
前半で高低差10mのアップダウンを駆け抜けるだけでもハードで、起伏の激しい中山競馬ですらその高低差は5.3mなので、いかにロンシャンが過酷であるか分かると思います。
タフな理由は芝にもあります。
海外の競馬場は日本で使われる野芝ではなく、洋芝を使っているところがほとんどです。
洋芝はスピードや瞬発力よりもパワーやスタミナが求められやすく、持久力が試されやすいのです。
そのため、日本の芝に慣れた馬でもあっさり敗れてしまうことも少なくありません。
また、この時期のロンシャン界隈は雨の影響を受けやすく、時計がかかりやすくなることも多々あります。
凱旋門賞で求められるのは総合力やスピードよりも、パワーやスタミナの多い馬のほうが善戦しやすいのです。
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凱旋門賞2025の出走馬
| ゲート番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教国 |
| 1 | 17 | ミニーホーク | 牝3 | 55.0 | C.スミヨン | アイルランド |
| 2 | 11 | ダリズ | 牡3 | 56.5 | M.バルザローナ | フランス |
| 3 | 4 | ソジー | 牡4 | 59.5 | S.パスキエ | フランス |
| 4 | 16 | アロヒアリイ | 牡3 | 56.5 | C.ルメール | 日本 |
| 5 | 1 | ジアヴェロット | 牡6 | 59.5 | A.アッゼニ | イギリス |
| 6 | 12 | ルファール | 牡3 | 56.5 | C.デムーロ | フランス |
| 7 | 8 | キジサナ | 牝5 | 58.0 | A.プーシャン | フランス |
| 8 | 13 | クアリフィカー | 牡3 | 56.5 | W.ビュイック | フランス |
| 9 | 2 | ホワイトバーチ | 牡5 | 59.5 | D.マクモナグル | アイルランド |
| 10 | 9 | カルパナ | 牝4 | 58.0 | C.キーン | イギリス |
| 11 | 14 | ホタツェル | 牡3 | 56.5 | S.フォーリー | アイルランド |
| 12 | 10 | アヴァンチュール | 牝4 | 58.0 | M.ギュイヨン | フランス |
| 13 | 18 | ゲゾラ | 牝3 | 55.0 | T.マーカンド | フランス |
| 14 | 5 | ロスアンゼルス | 牡4 | 59.5 | W.ローダン | アイルランド |
| 15 | 6 | ビザンチンドリーム | 牡4 | 59.5 | O.マーフィー | 日本 |
| 16 | 3 | アローイーグル | 牡4 | 59.5 | I.メンディザバル | フランス |
| 17 | 15 | クロワデュノール | 牡3 | 56.5 | 北村友一 | 日本 |
| 取消 | 7 | エストレンジ | 牝4 | 58.0 | D.タドホープ | イギリス |
凱旋門賞の過去10年のデータと傾向
| 年 馬場 | 着順 | ゲート | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走着順 |
| 2024 重 | 1 | 3 | ブルーストッキング | 2 | ヴェルメイユ賞(G1) | 1 |
| 2 | 4 | アヴァンチュール | 7 | ヴェルメイユ賞(G1) | 2 | |
| 3 | 10 | ロスアンゼルス | 6 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 4 | |
| 2023 稍重 | 1 | 8 | エースインパクト | 1 | ギヨームドルナノ賞(G2) | 1 |
| 2 | 1 | ウエストオーバー | 2 | キングジョージ6世&QES(G1) | 2 | |
| 3 | 9 | オネスト | 13 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 7 | |
| 2022 重 | 1 | 6 | アルピニスタ | 2 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 |
| 2 | 2 | ヴァデニ | 7 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 3 | |
| 3 | 18 | トルカッタータッソ | 6 | バーデン大賞(G1) | 2 | |
| 2021 重 | 1 | 12 | トルカッタータッソ | 13 | バーデン大賞(G1) | 1 |
| 2 | 3 | タルナワ | 2 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 2 | |
| 3 | 2 | ハリケーンレーン | 1 | セントレジャーS(G1) | 1 | |
| 2020 不良 | 1 | 4 | ソットサス | 5 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 4 |
| 2 | 1 | インスウープ | 4 | パリ大賞(G1) | 2 | |
| 3 | 7 | ペルシアンキング | 3 | ムーラン・ド・ロンシャン賞(G1) | 1 | |
| 2019 重 | 1 | 3 | ヴァルトガイスト | 9 | フォワ賞(G2) | 1 |
| 2 | 9 | エネイブル | 1 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 | |
| 3 | 1 | ソットサス | 3 | ニエル賞(G2) | 1 | |
| 2018 良 | 1 | 6 | エネイブル | 1 | セプテンバーS(G3) | 1 |
| 2 | 15 | シーオブクラス | 3 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 | |
| 3 | 9 | クロスオブスターズ | 9 | フォワ賞(G2) | 3 | |
| 2017 重 | 1 | 2 | エネイブル | 1 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 |
| 2 | 3 | クロスオブスターズ | 8 | フォワ賞(G2) | 2 | |
| 3 | 1 | ユリシーズ | 5 | インターナショナルS(G1) | 1 | |
| 2016 良 | 1 | 12 | ファウンド | 3 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 2 |
| 2 | 11 | ハイランドリール | 9 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 7 | |
| 3 | 16 | オーダーオブセントジョージ | 8 | アイリッシュセントレジャー(G1) | 2 | |
| 2015 良 | 1 | 14 | ゴールデンホーン | 3 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 1 |
| 2 | 11 | フリントシャー | 5 | ソードダンサーインビテーショナルS(G1) | 1 | |
| 3 | 5 | ニューベイ | 2 | ニエル賞(G2) | 1 |
【馬場】非常にタフになりやすい
| 年度 | 馬場 | 勝ち馬 | 走破時計 |
| 2024 | 重 | ブルーストッキング | 2:31.58 |
| 2023 | 稍重 | エースインパクト | 2:25.50 |
| 2022 | 重 | アルピニスタ | 2:35.71 |
| 2021 | 重 | トルカータータッソ | 2:37.62 |
| 2020 | 不良 | ソットサス | 2:39.30 |
| 2019 | 重 | ヴァルトガイスト | 2:31.97 |
| 2018 | 良 | エネイブル | 2:29.24 |
| 2017 | 重 | エネイブル | 2:28.69 |
| 2016 | 良 | ファウンド | 2:23.61 |
| 2015 | 良 | ゴールデンホーン | 2.27.23 |
過去10年の凱旋門賞の馬場傾向と勝ち馬の時計を見てみると、10開催のうちの7開催が稍重以下でした。
勝ち馬の走破時計を見てみても、稍重以下の馬場では2分30秒以上の時計で先着するケースが目立っています。
良馬場でも最速で2016年のエネイブルが記録した2分23秒61でした。
日本の芝2,400mのレースと比較すると、今年の日本ダービーを制したクロワデュノールの走破時計が2分23秒7で、これがエネイブルの時計と近いです。
日本の芝レースは欧州と比較しても段違いにスピードが出やすいですが、欧州の馬場は打って変わって非常に時計がかかります。
全面洋芝が敷かれている札幌や函館と比較しても段違いにタフになりやすい上、馬場も重くなりがちなので、スピードよりもパワー・スタミナのある馬を評価したいです。
【調教国】日本馬は全滅
| 調教国 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| イギリス | 【5-3-2-18】 | 17.9% | 28.6% | 35.7% |
| フランス | 【3-5-5-60】 | 4.1% | 11.0% | 17.8% |
| アイルランド | 【1-2-2-23】 | 3.6% | 10.7% | 17.9% |
| 日本 | 【0-0-0-16】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の凱旋門賞の好走馬を調教国別に見てみると、もっとも好走率が高かったのはイギリス調教馬でした。
イギリス調教馬は過去10年で最多の5勝をあげており、好走率も他の調教国より高い水準です。
続いて、地元フランス勢がこれまでに13頭が入線していますが、母数が多いため好走率はイギリス調教馬ほど高くありません。
アイルランド調教馬も過去に5頭が入線し、好走率はフランス調教馬と差はありませんでした。
対して、日本の調教馬は【0-0-0-16】で全滅です。
過去10年では2023年のスルーセブンシーズの4着が最高入選で、なかなか苦戦が強いられていました。
ほとんどの日本人は日本調教馬を応援したいと思いますが、過去データを鵜呑みにするなら日本馬は評価を落とすのも手かもしれません。
今年の出走馬を調教国別にまとめました。
【性別】牝馬が強い
| 性別 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 牡馬 | 【5-6-10-103】 | 4.0% | 8.9% | 16.9% |
| 牝馬 | 【5-4-0-25】 | 14.7% | 26.5% | 26.5% |
過去10年の凱旋門賞の好走馬を性別事に見てみると、馬券に絡んだ21頭が牡馬で、残りの9頭は牝馬でした。
好走数だけ見たら牡馬が圧倒しており、特に3着はすべて牡馬が入線しています。
ただ、母数を見ると出走数の少ない牝馬は牡馬と同じく5勝しており、好走率は牡馬と比較してもはるかに上回っていました。
一時期、凱旋門賞は牝馬の活躍が目立っていた時期がありましたが、過去10年の傾向を見ても牝馬の活躍が目立っていました。
今年の出走馬の中で牝馬は6頭いました。
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凱旋門賞の過去9年の人気別成績
| 人気 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1番人気 | 【3-1-1-4】 | 33.3% | 44.4% | 55.6% |
| 2番人気 | 【2-2-0-5】 | 22.2% | 44.4% | 44.4% |
| 3番人気 | 【1-1-2-5】 | 11.1% | 22.2% | 44.4% |
| 4~6番人気 | 【1-1-3-22】 | 3.7% | 7.4% | 18.5% |
| 7~9番人気 | 【1-4-2-20】 | 3.7% | 18.5% | 25.9% |
| 10番人気以下 | 【1-0-1-58】 | 1.7% | 1.7% | 3.3% |
上位人気馬の好走率が高い
日本で馬券が発売されるようになった2016年から2024年の過去9年間の人気別成績を見てみると、馬券に絡んだ27頭のうちの13頭が1~3番人気の馬でした。
1~3番人気だけで全体の半数近くを占めており、勝率や連対率、複勝率も高い水準です。
過去9開催のうちの7開催で1~2番人気は最低1頭連対していることからも、上位人気に支持された馬の活躍に期待できるでしょう。
伏兵の台頭も顕著に表れている
過去9年の凱旋門賞で馬券に絡んだ9頭が7番人気以下の馬でした。
凱旋門賞は上位人気の好走率が高い反面、人気を落とした馬もしばしば入選しています。
100万円を超える高配当は飛び出ていませんが、それでも過去9年で三連単の10万馬券は3回出ていることから、それなりの高配当に期待できるでしょう。
過去9開催のうちの8開催で1頭以上7番人気以下の馬が入線していることから、三連系馬券で予想する際は穴馬も選択肢に含めたいです。
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凱旋門賞の過去10年のゲート番別成績
| ゲート番 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1.2 | 【1-3-3-13】 | 5.0% | 20.0% | 35.0% |
| 3.4 | 【3-3-0-12】 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
| 5.6 | 【2-0-1-17】 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
| 7.8 | 【1-0-1-18】 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
| 9.10 | 【0-1-3-15】 | 0.0% | 5.3% | 21.1% |
| 11.12 | 【2-2-0-15】 | 10.5% | 21.1% | 21.1% |
| 13.14 | 【1-0-0-17】 | 5.6% | 5.6% | 5.6% |
| 15.16 | 【0-1-1-11】 | 0.0% | 7.7% | 15.4% |
| 17.18 | 【0-0-1-7】 | 0.0% | 0.0% | 12.5% |
| 19.20 | 【0-0-0-3】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1~4番ゲートの好走率が高い
過去10年の凱旋門賞の好走馬をゲート別に見てみると、好走率が高かったのは1~4ゲートの馬でした。
1.2ゲートと3.4ゲートはどちらも複勝率30%を超えています。
人気のなかったクロスオブスターズやヴァルトガイストも内ゲートから発走し、上位入選していました。
凱旋門賞は内ゲートに入った馬の評価を上げたいです。
今年の凱旋門賞で1~4ゲートを引いた馬はこちらの4頭です。
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凱旋門賞の過去10年の前走クラス別成績
| 前走クラス | 成績 |
| G1 | 【7-9-6】 |
| G2 | 【2-1-4】 |
| G3 | 【1-0-0】 |
好走数の多い前走G1組
過去10年の凱旋門賞で馬券に絡んだ23頭が前走G1レースを使っていました。
凱旋門賞は世界最高峰のレースなので、前走でも格式の高いレースを使っている馬が好走するケースが目立ちます。
特に2020年以降の直近5開催で馬券に絡んだ15頭のうちの14頭が前走G1だったことから、前走G1組を評価したいです。
今年の出走馬の中で前走がG1だった馬は6頭いました。
凱旋門賞2025全頭考察
今年の凱旋門賞も欧州から実力のある馬が参戦し、見ごたえのあるレースに期待できそうです。
ここからは、冒頭で紹介しきれなかった残りの出走登録馬について解説します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
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アローイーグル
- シャンティイ大賞 (G2) 2025年
- エドヴィル賞 (G3) 2025年
アローイーグルは半兄に6戦6勝で凱旋門賞を制したエースインパクトがいる超良血馬です。
3歳時はそこまで目立った活躍ではなかったものの、古馬になってからは4連勝し、そのうち2つの重賞タイトルを手にしました。
特に3走前のエドヴィル賞は今回と同じパリロンシャンの芝2,400mの舞台で勝ち切っていますし、どちらもシバヤンやジュンコといったメンツに勝っています。
この2頭はどちらも日本馬っぽい名前ですが歴とした外国馬で、シバヤンは9月末に開催されたドイツのG1オイロパ賞を制し、ジュンコは一昨年の香港ヴァーズを制した馬です。
G1級の実力馬相手に勝ち切れたのは評価できるでしょう。
ただ、前走のフォワ賞が9頭立ての6着でした。
道中中段で脚を溜めながら直線でも外目から促されましたが、他の上位勢ほど手ごたえはありませんでした。
勝利したシャンティイ大賞やエドヴィル賞を見る限り、上り調子に感じましたがフォワ賞で伸びきれなかったのは大きなマイナスです。
今年の凱旋門賞はフォワ賞で先着を許したビザンチンドリーム・ソジー・ロスアンゼルスが参戦しますし、他の馬も有力候補が複数いるので、その中での激走は容易ではないでしょう。
アルマカム ※取消
- ブリガディアジェラードS (G3) 2025年
アルマカムはブリガディアジェラードステークスを逃げて勝利した馬です。
ブリガディアジェラードステークスはのちにインターナショナルステークスとプリンスオブウェールズステークスを勝利するオンブズマン相手に0.3秒差の完勝で、この1戦だけ見たら能力の高さに期待できます。
ただ、前走のフォワ賞も3着に入線したとはいえ、ビザンチンドリームやソジーには完敗でした。
この2頭は今年の凱旋門賞にも出走するので、フォワ賞の内容を見る限り勝ち負けは容易ではないでしょう。
実績は少し物足りませんが、それでも堅実に走っているのは悪くないですし、パリロンシャンも【0-1-1-0】で適性が合わないわけではありません。
相手は強力ですが、かみ合えば相手に絡むかもしれません。
ジアヴェロット
- 香港ヴァーズ (G1) 2024年
- POWステークス (G2) 2024年
- ヨークシャーC (G2) 2024年
- ヨークシャーC (G2) 2023年
- セプテンバーS (G3) 2025年
ジアヴェロットは昨年12月に開催された香港ヴァーズの勝ち馬なので、海外競馬好きの人からしたら名前は耳にしたことがあると思います。
差しの競馬を得意としている馬ですが、前走のセプテンバーステークスでは今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでカランダガンやレベルスロマンスとしのぎを削ったカルパナに先着しました。
もっとも、セプテンバーステークスは馬場がオールウェザー(人工馬場)だったのであまり参考にはしづらいです。
それでも、6歳でも堅実に結果を残しているのは良いでしょう。
ただ、凱旋門賞は過去10年で6歳馬の好走が1頭もいないので年齢的には不利です。
評価の難しい馬ですし、パリロンシャンも初めてとなると、不安要素の方が目に付きます。
ホタツェル
- フューチュリティT (G1) 2024年
- ベレスフォードS (G2) 2024年
- タイロスステークス (G3) 2024年
ホタツェルは昨年のフューチュリティトロフィーを制した馬で、今年のアイルランド2000ギニーでも3着入線しました。
フューチュリティトロフィーは8頭立ての6番人気で決して高い評価ではありませんでしたが、3番手くらいの位置で有力馬のドラクロワを見るように脚を溜め、残り600mを過ぎたあたりで2頭のマッチレースとなり、最後は先に抜け出したドラクロワを差し切って優勝しました。
ドラクロワがのちにエクリプスステークスやアイリッシュチャンピオンステークスを勝ち切っていることから、強敵相手に先着できたのは評価したいです。
ただ、ホタツェルのこれまでの戦績を見てみると、手にした4勝はすべて芝1,400~1,600mのものでした。
芝1,900~2,000mの舞台では勝ち切れていないことから、純マイラーという感じがします。
そういう意味では今回の2,400mは特に相性が悪いと思いますし、ここは距離が長すぎるような気がします。
ホワイトバーチ
- タタソールズゴールドC (G1) 2024年
- ムールズブリッジS (G2) 2024年
- アレッジドステークス (G3) 2024年
ホワイトバーチは昨年のタタソールズゴールドカップの勝ち馬です。
タタソールズゴールドカップではディープインパクト産駒のオーギュストロダン相手に差し切って勝利しました。
3馬身差の圧勝でしたし、3着以下は8馬身差以上差を付けており、1頭だけ抜けたパフォーマンスを見せています。
ただ、その後1年以上休養し、今年の3戦は現時点でパッとしません、
2走前のタタソールズゴールドカップは連覇を懸けた一戦でしたが4着、前走アイリッシュチャンピオンステークスも5着でした。
今年は昨年ほどのパフォーマンスを見せていないことから調子を落としている可能性があります。
フランス遠征も初めてですし、ここは様子を見たいです。
ソジー
- イスパーン賞 (G1) 2025年
- ガネー賞 (G1) 2025年
- パリ大賞 (G1) 2024年
- ニエル賞 (G2) 2024年
フランスのG1を3勝しているソジーは昨年の凱旋門賞で1番人気に支持された実力馬です。
凱旋門賞は人気を裏切る4着でしたが、陣営曰く柔らかな馬場に成れていなかったようです。
それでも、その後は得意の差しでG1を2連勝しています。
ただ、直近2戦を見てみると、エクリプスステークスは初めてのイギリス遠征がかみ合わなかったのか、まさかの最下位でした。
前走のフォワ賞は得意のパリロンシャンのレースで1番人気に支持されたものの、日本のビザンチンドリームに交わされて2着です。
イギリスのエクリプスステークスは馬場の違いも影響したと思いますが、前走フォワ賞は得意のパリロンシャンで日本のビザンチンドリームに敗れてしまった手は気になるところです。
それでも、今回凱旋門賞に出走予定のアルマカムやロスアンゼルスに先着しているので、実力はありそうですが、勝ち負けまでというと少し難しいかもしれません。
抑えるとしても相手までで考えたいです。
ロスアンゼルス
- アイルランドダービー (G1) 2024年
- タタソールズゴールドカップ (G1) 2025年
- クリテリウムドサンクルー (G1) 2023年
- ムールズブリッジステークス (G2) 2025年
- グレートヴォルティジュールS (G2) 2024年
- 愛ダービートライアルS (G3) 2024年
G1レースを3勝し、今年のタタソールズゴールドカップも制したロスアンゼルスは5歳のアイルランド調教馬です。
先行~差し競馬でこれまで数多くの重賞を制し、今年のタタソールズゴールドカップは得意のカラ競馬場でパフォーマンスをフルに生かして優勝しました。
昨年の凱旋門賞でも3着入りしていることから、レース適性に追期待できるでしょう。
ただ、近3戦はいずれも馬券外に沈んでおり、前走のフォワ賞は4着に敗れてしまいました。
フォワ賞の上位3頭は引き続き凱旋門賞に出走しますが、前走は叩きの可能性はあったとはいえもう少し突き抜けてほしかったです。
今年は昨年と違って古馬として参戦するため、斤量の恩恵もありませんし、近走内容を考えると、抑えるとしても相手までにしたいです。
エストレンジ
- ランカシャーオークス (G2) 2025年
- レスターピゴットフィリーズS (G3) 2025年
エストレンジは4歳牝馬のイギリス調教馬です。
デビューから6戦使い、4勝2着1回の安定感を維持しています。
3走前のレスターピゴットフィリーズステークスでは2着馬に0.7秒差の完勝ですし、堅実な走りに期待できそうです。
ただ、前走のヨークシャーオークスでは今回人気するであろうミニーホークに完敗でした。
4頭立ての2着なのでそこまで高く評価できませんし、ミニーホークも今回初のフランス遠征でどこまで通用するのか未知数です。
一応、重馬場以下は2戦2勝ですが、未勝利戦やリステッドのものなので、初めてのフランス遠征、パリロンシャンのタフな舞台で通用するのか未知数です。
戦績だけ見たら安定していますが、世界最高峰の舞台で通用するかというと、少し厳しいのではないでしょうか。
キジサナ
- ジャンロマネ賞 (G1) 2025年
前走ドーヴィル競馬で開催されたジャンロマネ賞を制し、優先出走権を使って出走するのがキジサナです。
前走のジャンロマネ賞は初めてのG1挑戦でしたが、G1路線で安定した活躍を見せているシンデレラズドリームやシュルヴィー相手に勝利しました。
2着のシュルヴィーに0.3秒差ですし、初めてのG1でも強いパフォーマンスを残せているのは面白いです。
今回は凱旋門賞ということでこれまで以上に相手は手ごわいですが、リステッドやクラス戦時代に重馬場条件下で結果を残していることからも、タフな馬場での好走に期待できるでしょう。
ただ、パリロンシャンはこれまで2度レースしましたが【0-0-1-1】で少し物足りません。
重馬場は得意ですがパリロンシャン向けかというと少し難しいところです。
良い馬ですが、ここは少し様子を見たいです。
カルパナ
- 英チャンピオンズフィリーズ&メアズS (G1) 2024年
- セプテンバーステークス (G3) 2024年
昨年の英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスを制し、今年は牡馬相手に奮闘しているのがカルパナです。
勝利した英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスは中団外目で脚を溜めながら、残り200mを過ぎてもジリジリ脚を伸ばして勝利しました。
古馬になってからは牡馬混合戦に積極的に参戦しており、現時点では4戦すべて馬券に絡んでいます。
特に、2走前のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは5頭立てとはいえ、現時点で世界トップホースといえるカランダガンと1馬身差の2着、3着は7歳になったいまも第一線で活躍しているレベルスロマンスといった強敵相手に善戦しました。
今回は初めてのフランス遠征なので、適性が合うか分かりませんが、戦ってきた相手関係を見ると負けて強しの競馬が多いです。
確かな実力があるので、馬場やゲート次第で印を検討したいです。
ダリズ
- ウジェーヌアダン賞 (G2) 2025年
3歳牡馬のダリズはデビューから4連勝で重賞を制しました。
デビューからの3戦はすべてパリロンシャンのもので、前走プランスドランジュ賞もクロワデュノールの2着と、ロンシャンの成績だけ見たら悪くありません。
ただ、プランスドランジュ賞は叩き+初めての海外遠征+重馬場が決して得意ではないクロワデュノールを捉えきれず2着でした。
その前のイギリスインターナショナルステークスも6頭立ての最下位なので、ポテンシャル面で物足りない感じがします。
プランスドランジュ賞は最後じりじり伸びていましたが、凱旋門賞で好走するのであればもっと突き抜けてほしかったので、他の馬と比較すると実力不足が否めません。
ルファール
- パリ大賞 (G1) 2025年
ルファールは今年のパリ大賞を制したG1馬です。
脚質的には差しを得意としており、パリ大賞は6頭立ての5番人気でしたが、中段で脚を溜めながら残り400mあたりでじりじり脚を伸ばしてぎりぎり差し切りました。
きわどいレースでしたが、3着以下は5馬身以上差を突き放していますし、強い走りができたことでしょう。
ただ、前後のフランスダービーとニエル賞はどちらも大敗していることから、安定感はありません。
ハマればワンチャンスありそうですが、前走ニエル賞も目立たなかったですし、ムラっ気の強い馬なのでここは見送りたいです。
クアリフィカー
- ニエル賞 (G2) 2025年
- ギシュ賞 (G3) 2025年
- ラフォルス賞 (G3) 2025年
クアリフィカーは今年のフランスダービーで2着入りした馬で、前走のニエル賞で差し切り勝利を手にした馬です。
勝利したニエル賞は8頭立ての少数でしたが、3番手の位置で包まれながらも、残り1Fで外目から差し脚を伸ばし、直線でベイシティローラーをぎりぎりかわして勝利しています。
厳しい条件でしたが、外に持ち出してからの伸びは見事でした。
ただ、その前のギヨームドルナノ賞は日本のアロヒアリイに0.5秒差の完敗でした。
スローの逃げということでアロヒアリイに分がある展開でしたが、それでも0.5秒差の3着は過大評価しづらいです。
前走のニエル賞でコース適性を証明している点は良いですが、日本のアロヒアリイ比較でみると物足りないのも事実です。
ニエル賞はそこまで相手が手ごわくなかったことを考えると、ここは見送りたい1頭です。
ゲゾラ
- フランスオークス (G1) 2025年
- サンタラリ賞 (G2) 2025年
- レゼルヴォワール賞 (G3) 2024年
ゲゾラは今年のフランスオークスの勝ち馬です。
勝利したフランスオークスは12頭立ての開催でしたが、中段で馬群に包まれながらも、直線に入ってから脚を伸ばして直線残り100mを過ぎたあたりで先頭に立ち、そのまま差し切りで優勝しました。
前走のヴェルメイユ賞は今年の凱旋門賞でも有力視されているアヴァンチュールに完敗でしたが、それでも2着に入線しており、能力の高さを証明できました。
今回は前走で完敗したアヴァンチュールが再び参戦するため、勝ち負けは容易ではないでしょう。
ただ、3歳牝馬ということで斤量は軽いですし、フランスにおける戦績も安定しています。
タフな馬場でも好走していることから凱旋門賞向きと言えますし、前走ヴェルメイユ賞でコース適性も証明しているので、ハマれば善戦にも期待できそうです。
ワール ※取消
- ナッソーステークス (G1) 2025年
- プリティポリーステークス (G1) 2025年
- ミュージドラステークス (G3) 2025年
- スタッフォーズタウンスタッドS (G3) 2024年
ワールは今年のプリティポリーステークスとナッソーステークスの勝ち馬で、今年のイギリスオークスにおいてもミニーホークのクビ差2着でした。
逃げの競馬を得意としており、勝利したプリティポリーステークスは2着のカルパナに1と1/4馬身差の完勝でした。
このプリティポリーステークスは4歳以上牝馬が62.5キロの斤量を背負うのに対し、ワールは3歳牝馬だったので57キロの恩恵がありましたが、それでも、カルパナが今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでカランダガンやレベルスロマンス相手に健闘していることを考えると、強敵相手に勝ち切れたのは評価したいです。
前走のナッソーステークスも2着のセルセネに5馬身差でしたし、得意の逃げならG1級のポテンシャルを秘めています。
ただ、前走のヴェルメイユ賞は直線で全く伸びず、まさかの大敗でした。
状態面なのか、初めてのパリロンシャンの舞台があまりにもかみ合わなかったのか、敗因は不明ですが後者なら同コースで行われる凱旋門賞とは合わないでしょう。
今年の面子を見る限り、単騎逃げも可能ですしプリティポリーステークスを見ても強力な相手に勝ち切っていることから、面白い馬ですが、前走の崩れ方が気になるので強くは狙いづらいです。
以上になります。
凱旋門賞の予想の参考にしてみてください!

