【凱旋門賞2024予想】本命におすすめしたい3頭+穴馬で狙いたい2頭はこちら!
凱旋門賞2024のおすすめの有力馬3頭、穴馬2頭を紹介しています。
過去10年のデータ分析と傾向、コースの特徴や競走馬の血統、追い切りから予想していきます!
凱旋門賞2024の予想ポイント
- イギリス調教馬の好走率がもっとも高く、日本調教馬の好走率がもっとも低い
- 4歳馬の好走率がもっとも高く、6歳以上は全滅
- 牝馬の方が強い
- 1~3人気は安定している、7人気以下の激走も期待できる
- 1~4ゲートが有利
- 前走勝利している馬がこのレースで好走している
凱旋門賞2024予想の最終買い目
凱旋門賞が開催される日曜日のパリロンシャン競馬場界隈の天気は曇りのち雨の予報が出ています。
海外競馬なので馬場傾向が確認しづらいですが、9月30日から10月3日の時点でいずれも重馬場、その後も気温は低いですし曇天が続いていることから良馬場には期待できないでしょう。
また、レース当日も雨のち曇りで雨の気配があるようなので、重馬場まで視野に入れてよさそうです。
なお、欧州の芝コースは日本の芝とは比べものにならないほどタフなので、欧州の重は日本の不良馬場と考えても良いです。
うましるでは雨の重馬場、相当タフな条件を想定しながらレース予想をまとめました。
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◎本命 7 ブルーストッキング
父 | Camelot |
母 | Emulous |
母父 | Dansili |
主な勝ち鞍 | ヴェルメイユ賞(G1) 2024年 |
前走 | ヴェルメイユ賞(G1) 1着 |
本命はブルーストッキングにしました。
前走のヴェルメイユ賞は牝馬限定戦の競走とはいえ凱旋門賞と全く同じロンシャン芝2,400mの舞台でしぶとく脚を持続させて好走しています。
馬場の内目からロスなく立ち回ったのが印象的で、今回も3ゲートを引くことができたので前走同様経済コースを立ち回れるでしょう。
データと相性のいいイギリス調教馬の4歳牝馬ということで好走事例も多いですし、前走よりも1キロ軽くなるのもストロングポイントです。
重馬場における実績も豊富なので当日の時計がかかる馬場でも対応してくれるでしょう。
相手は強力ですが、ブルーストッキング自身も強い競馬、好走データが豊富なので今年はこの馬から行くことにしました。
〇対抗 13 ソジー
父 | Sea The Stars |
母 | Sosia |
母父 | Shamardal |
主な勝ち鞍 | パリ大賞(G1) 2024年 |
前走 | ニエル賞(G2) 1着 |
今年のパリ大賞を制したソジーは2番手評価にしました。
これまで6戦すべてで馬券に絡んでいる実力馬で、フランスダービーこそ3着でしたが2走前のパリ大賞では2着馬に2馬身差の競馬で高いパフォーマンスを発揮しました。
前走ニエル賞は凱旋門賞の前哨戦でしたが、2着のデリウスに1馬身半差で勝利しているように、安定して勝ち切れています。
今回はキャリア初の古馬戦となりますが、ロンシャン実績や重馬場実績が豊富なので当日の馬場ともかみ合うでしょう。
相手は強力ですが、3歳馬ということで斤量の恩恵がありますし、ポテンシャルも高い馬なので出し切れれば上位争いにも期待したいです。
▲単穴 8 マルキーズドゥセヴィニエ
父 | Siyouni |
母 | Penne |
母父 | Sevres Rose |
主な勝ち鞍 | ジャンロマネ賞(G1) 2024年 |
前走 | ジャンロマネ賞(G1) 1着 |
マルキーズドゥセヴィニエは単穴にしました。
これまでG1タイトルを5つ手にしている実力馬で、マイルから芝2,100mまで、ほとんどのレースで安定した走りを披露しました。
重馬場でも6勝しているように、タフな馬場も得意としています。
今回は大外ゲートを引いてしまいましたが、差し馬なので包まれるリスクがないという意味ではかえって良いかもしれません。
ただ、マルキーズドゥセヴィニエは2,101m以上のレースは一度も経験したことがないので距離が持つかはやってみないと分かりません。
ポテンシャルや血統的にいきなりやれる可能性もありますが、未経験の距離でどこまでやれるか分からないので今回は3番手にしています。
△連下 14 ロスアンゼルス
父 | Camelot |
母 | Frequential |
母父 | Dansili |
主な勝ち鞍 | アイルランドダービー(G1) 2024年 |
前走 | アイリッシュチャンピオンS(G1) 4着 |
ロスアンゼルスは連下にします。
今年のアイルランドダービーの勝ち馬で、早めに先頭に立ってそのまま押し切ったのが印象的です。
その後、グレートヴォルティジュールステークスも中段から末脚を伸ばして勝利しています。
前走アイリッシュチャンピオンステークスは4着でしたが勝ち馬エコノミクスとの差は0.2秒でした。
叩きとしては悪くない競馬ですし、改めて上位勢とはそこまで差がないことを証明しています。
今年も有力候補の一角ですが、本質的には時計の出やすい馬場のほうが好走傾向にあるので、当日の重馬場でどこまでやれるかがポイントでしょう。
昨年重馬場で行われたクリテリウムドサンクルーを勝利しているので問題はありませんが、時計の出やすい馬のほうが出し切れそうだったので、ここは相手までにします。
△連下 10 シンエンペラー
父 | Siyouni |
母 | Starlet’s Sister |
母父 | Galileo |
主な勝ち鞍 | 京都2歳ステークス(G3) 2023年 |
前走 | アイリッシュチャンピオンS(G1) 3着 |
日本のシンエンペラーも連下にしました。
日本調教馬ですが、全兄に2020年の凱旋門賞を制したソットサスがいる良血馬で、血統は思いっきり欧州型です。
そのソットサスは不良馬場で行われた凱旋門賞において、先行集団から早めに先頭に立って勝ち切っており、シンエンペラーの脚色と通じるものがあります。
前走アイリッシュチャンピオンステークスにおいても前が壁になる不利がありながらも差し脚を伸ばして勝ち馬エコノミクスと0.2秒差と、まったく悪くない競馬でした。
日本馬は凱旋門賞と相性が悪いですが、シンエンペラーに関しては血統的に通用する可能性は高いです。
今回はほかに面白い馬が多数いるので相手までにしているものの、日本を代表する馬として、凱旋門制覇を応援したいです。
△連下 9 ルックドゥヴェガ
父 | Lope de Vega |
母 | Lucelle |
母父 | High Chaparral |
主な勝ち鞍 | フランスダービー(G1) 2024年 |
前走 | ニエル賞(G2) 3着 |
今年のフランスダービーを制したルックドゥヴェガも連下にしました。
フランスダービーでは今年の有力候補であるソジー相手に勝ち切った馬で、道中先行集団の位置にいながら直線で抜け出して勝利し、2着馬ファーストルックに2馬身差の完勝でした。
前走のニエル賞は5頭立て競走の3着に敗れていますが、逃げ馬不在でペースメーカーとなった影響もあります。
もしも他馬が引っ張る形で競馬を行っていたら結果は変わっていたかもしれません。
しかしながら、芝2,400mで勝利がないことを考えると、距離がどこまで通用するのは未知数な点は不安要素です。
前走からの挽回にも期待できそうですが、いささか距離不安があるのでここは相手にします。
△連下 3 ファンタスティックムーン
父 | Sea The Moon |
母 | Frangipani |
母父 | Jukebox Jury |
主な勝ち鞍 | バーデン大賞(G1) 2024年 |
前走 | バーデン大賞(G1) 1着 |
ドイツ調教馬のファンタスティックムーンも抑えることにしました。
昨年のドイツダービーの勝ち馬で、良馬場はもとより、時計のかかる馬場でも高いレベルで好走しているパワー型の馬です。
前走のバーデン大賞は最後方から早めの追い込みを決め手ドバイオナー相手に勝ち切っており、力のある競馬を見せています。
今年の凱旋門賞はおそらく重馬場、消耗する舞台で行われると思いますが、タフな馬場でも長く脚を活かすことができるのでハマればチャンスはありそうです。
ただ、データ的に好走事例の乏しいドイツ馬ですし、昨年パリロンシャンで開催された凱旋門賞やガネー賞は掲示板外に沈んでいることから、コース適性が必ず高いわけではありません。
昨年よりも重たい馬場になるのは歓迎材料ですが、ほかに面白い馬が多数いたのでここは相手までにしました。
単勝
7 ブルーストッキング
馬連流し
軸馬:7
相手:3、8、9、10、13、14
三連複フォーメーション
1頭目:7
2頭目:3、8、9、10、13、14
3頭目:3、8、9、10、13、14
凱旋門賞2024の有力馬3頭
今年の凱旋門賞も世界中から栄光を掴むべく、たくさんの有力馬が参戦しています。
今年の出走馬の中から有力視されている3頭の馬を紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
ソジー
- パリ大賞 (G1) 2024年
- ニエル賞 (G2) 2024年
フランス調教馬のソジーが今年の中心となりそうです。
デビュー6戦で挑む3歳のソジーはこれまで【4-1-1-0】の成績でここまで進めてきました。
フランスダービーこそ3着に敗れてしまいましたが、近2戦は得意の先行競馬でレースを運び、前走ニエル賞ではハナに立ったフランスダービー馬のルックドゥヴェガを差し切って優勝しています。
今回はキャリア初の古馬戦ということで、相手関係も強力ですが、芝2,400mは2戦2勝、パリロンシャンも3戦3勝と、コース適性は全く問題ありません。
近2戦で凱旋門賞と同じコースを経験しているのも心強いでしょう。
管理するA.ファーブル調教師は2019年の勝ち馬ヴァルトガイストの調教師なので勝つための調整も行っているはずです。
3連勝で最高峰の座を手にすることができるか、注目したいです。
ルックドゥヴェガ
- フランスダービー (G1) 2024年
今年のフランスダービー馬であるルックドゥヴェガも面白そうです。
デビュー2戦はともに大勝しており、早い段階から素質の高さに期待されていました。
デビュー3戦目で挑んだフランスダービーは今年の有力候補であるソジーを抑えて2番人気に支持されると、先行しながら上がり35秒6の力強い走りで優勝し、ダービータイトルを手にしています。
前走のニエル賞は3着に敗れてしまいましたが、これまで経験したことがない逃げの競馬だったこと、そして3か月ぶりのレースだったことを考えると思うように力を引き出せなかった可能性はあります。
今回は仕切り直しの一戦ですが、叩いて良化している可能性は高いですし、好位置を確保できれば、ソジーにも勝るパフォーマンスを披露してくれるのではないでしょうか。
シンエンペラー
- 京都2歳ステークス (G3) 2023年
日本から唯一参戦するシンエンペラーは全兄が2020年の凱旋門賞馬ソットサスです。
血統背景だけ見たら海外競馬でも通用しそうです。
前走のアイリッシュチャンピオンステークスはキャリア初の海外競馬でしたが、中団の位置で脚を溜めつつ、直線長く脚を使って3着入りを果たしました。
勝ち馬エコノミクスからは0.2秒差の3着で、はじめての海外競馬としては大健闘といえるでしょう。
今回は、予定通り凱旋門賞に駒を進めましたが、前走アイリッシュチャンピオンステークスから挑む馬は【3-3-1】と相性が良いです。
距離に関しても、芝2,400mで開催された日本ダービーで3着入りしているように問題ないでしょう。
稍重以下の舞台はこれまで一度も経験したことがないですし、騎乗する坂井騎手にとっても初めての大舞台となりますが、血統的にかみ合う可能性が高いので、悔いのない競馬を行ってほしいです。
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凱旋門賞2024の穴馬2頭
凱旋門賞は欧州競馬にしては珍しく、多頭数開催で行われます。
その影響もあるのか分かりませんが、伏兵の台頭も珍しくありません。
今年の出走登録馬の中から配当妙味に期待できそうな馬を2頭紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
アルリファー
- ベルリン大賞 (G1) 2024年
- ヴィンセントオブライエンナショナルS (G1) 2022年
前走のベルリン大賞を圧勝したアルリファーはアイルランドの調教馬です。
2歳の時にヴィンセントオブライエンナショナルステークスを勝利しており、素質の高さに期待されていましたが、2023年度は2戦(本当は3戦ですが、出走取消)しか使わず、どちらも2着までです。
古馬になった今年もしばらくは勝ち星から遠ざかっていましたが、前走ベルリン大賞で初めて2,400mのレースを使うと、これまでのパフォーマンスから一転、2~3番手の位置から独走態勢に入って突き抜け、2着のナラティヴォに5馬身差の圧勝で復活の狼煙を挙げたのでした。
前走のパフォーマンスを見る限り、距離が長いほうが合ってそうなので、凱旋門賞の舞台とかみ合いそうです。
また、良馬場でも重馬場でも結果を残しているので馬場問わず出し切れるのも魅力でしょう。
今回、アルリファーに騎乗するのは日本の名手、武豊騎手です。
テン乗りでの挑戦となりますが、日本騎手史上最初の凱旋門ジョッキーになることができるか、注目したいです。
ブルーストッキング
- ヴィルメイユ賞 (G1) 2024年
- プリティポリーステークス (G1) 2024年
- ミドルトンフィリーズS (G2) 2024年
4歳牝馬のブルーストッキングはこれまで3つの重賞を制した馬です。
凱旋門賞と全く同じ舞台で行われた前走ヴェルメイユ賞は牝馬限定のG1でしたが、3歳牝馬らを抑えて勝利しました。
馬場の最内から粘りの競馬を見せ、真後ろから仕掛けたアヴァンチュールを寄せ付けずに勝ち切っているように、しぶとい末脚が武器です。
また、ブルーストッキングは今回うましるで取り上げた下記の項目すべてを満たしていました。
・イギリス調教馬
・4歳牝馬
・前走1着
凱旋門賞とかみ合うデータが多いことから、台頭にも期待できそうです。
前走ヴェルメイユ賞でも力強い競馬を見せていて、凱旋門賞とかみ合いそうですし、出走するようでしたら抑えておきたい1頭です。
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ここからは凱旋門賞の過去10年の傾向やデータ分析を見ていきましょう!
凱旋門賞2024の概要
凱旋門賞はフランスのパリロンシャン競馬場で開催される芝2,400mのG1競走です。
世界の芝競走の中でも最高峰のレースに位置づけされている本競走は創設が1920年で、100年以上の歴史があります。
海外競馬になじみの薄い日本人にとっても、凱旋門賞だけは例外で知名度が非常に高く、1960年以降は日本の調教馬が凱旋門賞に参戦するケースも増えました。
しかしながら、これまで34頭の日本馬が凱旋門賞に挑んだものの、最高着順は2着までとなっており、勝ち馬は未だ現れていません。
そのため、競馬に携わるすべての日本人にとって凱旋門賞制覇は日本競馬の悲願なのです。
ちなみに、過去に2着入りした日本馬は3頭います。
1頭目がエルコンドルパサーで、同年は凱旋門賞を見据えた海外遠征を行ったうえで日本馬として初めての2着入りを果たしました。
2頭目が2010年のナカヤマフェスタで、主なG1タイトルは同年の宝塚記念のみでしたが、不利がありながらも激走して惜しい2着でした。
そして、3頭目は2年連続2着入りを果たした三冠馬オルフェーヴルです。最初の凱旋門賞では直線で先頭に立ち、日本人に夢をもたらしたのでした。
今年は日本からシンエンペラーが参戦します。
G1馬ではないものの、全兄が2020年の凱旋門賞を制したソットサスなので、血統的にかみ合う可能性は高いでしょう。
日本馬の快挙が達成されるか、それとも、欧州の馬が歴史に名を残すのか―――。
世界最高峰のレースでどのようなドラマが生まれるか、注目しましょう!
うましるでは、シャンティイ競馬場で開催された2016年~2017年度も含めた過去10開催のデータをまとめました。
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凱旋門賞2024の開催内容
開催日 | 日本時間 10月6日(日曜) |
発走時刻 | 日本時間 23時20分 |
格付け | G1 |
開催競馬場 | パリロンシャン競馬場 (フランス) |
コース | 芝2,400m |
性齢 | 3歳以上 |
斤量 | 定量 |
1着賞金 | 285万7000ユーロ (約4億5712万円) |
凱旋門賞2024の馬券の買い方は?
今年も凱旋門賞の馬券を購入できます。
購入方法は大きく分けて2つ。
いずれの方法でも事前登録が必要です。
インターネット投票には即パットとA-PATが存在しますが、即日利用できる即パットがおすすめです。
即パットが使える環境でしたら日本時間10月6日(日)の午前7時からレース発走予定時刻の2分前まで購入可能です。
なお、プッシュホン投票とJRAダイレクトは利用できません。
また、即パットが対応している三井住友銀行は20時55分以降、入出金、新規登録ともにできなくなります。
三井住友銀行で即PAT登録している方は、それまでに凱旋門賞購入資金を入金しておきましょう。
UMACA会員の方は競馬場や場外馬券売り場の専用券売機で購入可能です。
発売時刻は各事業所の馬券発売開始時刻から営業終了時間となっています。
即PATの登録方法や使い方はこちらで分かりやすく説明しています。
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凱旋門賞2024をリアルタイムで視聴する方法は?
凱旋門賞の視聴方法は主に2つあります。
ひとつめはテレビで試聴する方法です。
有料放送のグリーンチャンネルがレース当日の22時30分から24時30分の2時間、「2024凱旋門賞中継」という番組を無料で放送します。
BSグリーンチャンネルが映る環境であればだれでも凱旋門賞を試聴できますよ。
また、地上波ではフジテレビ系列でレース当日の22時から24時40分の間に放送される「Mr.サンデー×すぽると 超合体SP」の番組内で凱旋門賞の生中継を放送します。
BS放送が受信できない環境でも、地上波で凱旋門賞の試聴ができますよ。
ラジオの場合はラジオNIKKEI第1で試聴可能です。
放送時間帯はレース当日の22時50分から23時50分の1時間で、「凱旋門賞実況中継継」という番組を放送します。
ラジオアプリの「radiko」や「radikker」を利用すればスマートフォンで全国どこでも無料で中継を楽しめますよ。
凱旋門賞2024が開催されるパリロンシャンの芝2,400mの特徴
ロンシャンで開催された2014年~2023年の凱旋門賞のタイム | |
勝ち馬の平均タイム (過去8年) | 2:31.58 |
レコードタイム | 2:24.49 (2011年 デインドリーム) |
シャンティイで開催された2016年~2017年の凱旋門賞のタイム | |
勝ち馬の平均タイム (過去2年) | 2:26.15 |
レコードタイム | 2:23.61 (2016年 ファウンド) |
ロンシャン競馬場は右回りの競馬場です。
ロンシャンには内回りコースと中回りコース、そして外回りの3種類のコースがありますが、凱旋門賞が開催される芝2,400mでは外回りコースを使用します。
2,400mという典型的な中距離コースですが、ロンシャンの外回りは全長が長いため、中距離にもかかわらずなんとワンターンコースです。
スタートは2コーナーの奥ポケットで、最初のコーナーまでは1km弱あります。
そして、スタート直後の400mこそ平らですが、そこから300mにかけて7mの上り坂があり、さらに300mにかけて3mの上り坂があります。
向こう正面だけで10m近い上り坂を駆け上がるため、それだけでかなり過酷です。
1000mの通過地点である3コーナーに入ると今度は一転して下り坂に変わります。
3コーナーの入りから、1,600mの間で今度は10mの下り坂を駆け下ります。
その間にあるのがロンシャン名物のフォルスストレートがあります。
フォルスストレートは日本語に訳すと「偽りの直線」です。
日本の競馬場はいずれも最後のコーナーを過ぎたら直線ですが、ロンシャンはその名詞が意味するように、コーナーの先に250mの直線があり、その先に最後のコーナーがあります。
要するにペース配分を狂わせる仕掛けが存在しているのです。
フォルスストレートの先にあるコーナーを曲がったら今度こそ最後の直線に入ります。
最後の直線の長さは約533mで東京競馬場の直線とほぼ同じ距離となっています。
ロンシャン競馬場は半端じゃないくらいタフです。
前半で高低差10mのアップダウンを駆け抜けるだけでもハードで、起伏の激しい中山競馬ですらその高低差は5.3mなので、いかにロンシャンが過酷であるか分かると思います。
タフな理由は芝にもあります。
海外の競馬場は日本で使われる野芝ではなく、洋芝を使っているところがほとんどです。
洋芝はスピードや瞬発力よりもパワーやスタミナが求められやすく、持久力が試されやすいのです。
そのため、日本の芝に慣れた馬でもあっさり敗れてしまうことも少なくありません。
また、この時期のロンシャン界隈は雨の影響を受けやすく、時計がかかりやすくなることも多々あります。
凱旋門賞で求められるのは総合力やスピードよりも、パワーやスタミナの多い馬のほうが善戦しやすいのです。
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凱旋門賞2024の出走馬
ゲート番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教国 |
1 | 1 | ザラケム | 牡4 | 59.5 | C.デムーロ | フランス |
2 | 3 | ファンタスティックムーン | 牡4 | 59.5 | R.ピーヒュレク | ドイツ |
3 | 7 | ブルーストッキング | 牝4 | 58.0 | R.ライアン | イギリス |
4 | 16 | アヴァンチュール | 牝3 | 55.0 | S.パスキエ | フランス |
5 | 13 | ソジー | 牡3 | 56.5 | M.ギュイヨン | フランス |
6 | 15 | シュルヴィー | 牝3 | 55.0 | T.マーカンド | フランス |
7 | 12 | デリウス | 牡3 | 56.5 | I.メンディザバル | フランス |
8 | 9 | ルックドゥヴェガ | 牡3 | 56.5 | R.トーマス | フランス |
9 | 4 | アルリファー | 牡4 | 59.5 | 武豊 | アイルランド |
10 | 14 | ロスアンゼルス | 牡3 | 56.5 | R.ムーア | アイルランド |
11 | 10 | シンエンペラー | 牡3 | 56.5 | 坂井瑠星 | 日本 |
12 | 5 | セヴェナズナイト | 牡4 | 59.5 | M.バルザローナ | フランス |
13 | 2 | アヤザーク | 牡5 | 59.5 | W.ビュイック | フランス |
14 | 6 | コンティニュアス | 牡4 | 59.5 | C.スミヨン | アイルランド |
15 | 11 | サンウェイ | 牡3 | 56.5 | O.マーフィー | イギリス |
16 | 8 | マルキーズドゥセヴィニエ | 牝5 | 58.0 | A.プーシャン | フランス |
凱旋門賞の過去10年のデータと傾向
馬場 | 年着順 | ゲート | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走着順 |
2023 稍重 | 1 | 8 | エースインパクト | 1 | ギヨームドルナノ賞(G2) | 1 |
2 | 1 | ウエストオーバー | 2 | キングジョージ6世&QES(G1) | 2 | |
3 | 9 | オネスト | 13 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 7 | |
2022 重 | 1 | 6 | アルピニスタ | 2 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 |
2 | 2 | ヴァデニ | 7 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 3 | |
3 | 18 | トルカッタータッソ | 6 | バーデン大賞(G1) | 2 | |
2021 重 | 1 | 12 | トルカッタータッソ | 13 | バーデン大賞(G1) | 1 |
2 | 3 | タルナワ | 2 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 2 | |
3 | 2 | ハリケーンレーン | 1 | セントレジャーS(G1) | 1 | |
2020 不良 | 1 | 4 | ソットサス | 5 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 4 |
2 | 1 | インスウープ | 4 | パリ大賞(G1) | 2 | |
3 | 7 | ペルシアンキング | 3 | ムーラン・ド・ロンシャン賞(G1) | 1 | |
2019 重 | 1 | 3 | ヴァルトガイスト | 9 | フォワ賞(G2) | 1 |
2 | 9 | エネイブル | 1 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 | |
3 | 1 | ソットサス | 3 | ニエル賞(G2) | 1 | |
2018 良 | 1 | 6 | エネイブル | 1 | セプテンバーS(G3) | 1 |
2 | 15 | シーオブクラス | 3 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 | |
3 | 9 | クロスオブスターズ | 9 | フォワ賞(G2) | 3 | |
2017 重 | 1 | 2 | エネイブル | 1 | ヨークシャーオークス(G1) | 1 |
2 | 3 | クロスオブスターズ | 8 | フォワ賞(G2) | 2 | |
3 | 1 | ユリシーズ | 5 | インターナショナルS(G1) | 1 | |
2016 良 | 1 | 12 | ファウンド | 3 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 2 |
2 | 11 | ハイランドリール | 9 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 7 | |
3 | 16 | オーダーオブセントジョージ | 8 | アイリッシュセントレジャー(G1) | 2 | |
2015 良 | 1 | 14 | ゴールデンホーン | 3 | アイリッシュチャンピオンS(G1) | 1 |
2 | 11 | フリントシャー | 5 | ソードダンサーインビテーショナルS(G1) | 1 | |
3 | 5 | ニューベイ | 2 | ニエル賞(G2) | 1 | |
2014 良 | 1 | 3 | トレヴ | 7 | ヴェルメイユ賞(G1) | 4 |
2 | 4 | フリントシャー | 11 | フォワ賞(G2) | 2 | |
3 | 15 | タグルーダ | 1 | ヨークシャーオークス(G1) | 2 |
【調教国】好走数が多いのはフランス調教馬、好走率が高いのはイギリス調教馬
調教国 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
フランス | 【4-5-5-60】 | 5.4% | 12.2% | 18.9% |
イギリス | 【4-3-3-19】 | 13.8% | 24.1% | 34.5% |
アイルランド | 【1-2-1-24】 | 3.6% | 10.7% | 14.3% |
ドイツ | 【1-0-1-8】 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
日本 | 【0-0-0-18】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の凱旋門賞の好走馬を調教国別にまとめました。
好走数がもっとも多かったのは14頭が馬券に絡んだフランス調教馬です。
ただし、好走率に関してはイギリス調教馬が各国の中でも一番高い水準でした。
その他の馬を見てみると、アイルランドの馬やドイツの馬も馬券に絡んでいましたが、好走率はイギリスに劣ります。
なお、もっとも低水準だったのは日本の調教馬で、過去10年で18頭が参戦したものの、2023年スルーセブンシーズの4着が最高着順でした。
今年は日本からシンエンペラーが参戦しますが、過去のデータを見る限り、あまりよくないデータとなっています。
シンエンペラーに騎乗する坂井瑠星騎手がデータを覆す走りを見せてくれるか、注目したいです。
今年の出走馬を調教国別ごとにまとめました。
【年齢】もっとも好走率が高いのは4歳馬
年齢 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3歳 | 【3-3-4-52】 | 4.8% | 9.7% | 16.1% |
4歳 | 【5-4-4-42】 | 9.1% | 16.4% | 23.6% |
5歳 | 【2-3-2-25】 | 6.3% | 15.6% | 21.9% |
6歳以上 | 【0-0-0-13】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の凱旋門賞の好走馬を年齢別に見てみると、もっとも好走数が多かったのは13頭が馬券に絡んでいた4歳馬でした。
4歳馬は単勝率、連対率、複勝率も一番高いことから、有力候補といえるでしょう。
なお、4歳馬ほどではありませんが、3歳馬と5歳馬の成績も悪くありません。
そして、6歳以上の馬は過去10年1頭も馬券に絡んでいない点も覚えておきたいです。
今年の出走馬を年齢別にまとめました。
【性別】牝馬が強い
性別 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
牡馬 | 【5-7-9-103】 | 4.0% | 9.7% | 16.9% |
牝馬 | 【5-3-1-29】 | 13.2% | 21.1% | 23.7% |
過去10年の凱旋門賞の好走馬を牡馬と牝馬で見てみると、馬券に絡んだ30頭のうちの22頭が牡馬、残りの8頭が牝馬でした。
好走数だけ見たら牡馬のほうが圧倒しています。
ところが、母数に関しては牝馬のほうが少なく、単勝率、連対率、複勝率は牝馬のほうが勝っていました。
昔から凱旋門賞は牝馬が強いレースといわれていましたが、近年も牝馬優勢傾向にあります。
今年の出走馬の中で牝馬は4頭いました。
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凱旋門賞の過去8年の人気別成績
人気 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 【3-1-1-3】 | 37.5% | 50.0% | 62.5% |
2番人気 | 【1-2-0-5】 | 12.5% | 37.5% | 37.5% |
3番人気 | 【1-1-2-4】 | 12.5% | 25.0% | 50.0% |
4~6番人気 | 【1-1-2-20】 | 4.2% | 8.3% | 16.7% |
7~9番人気 | 【1-3-2-18】 | 4.2% | 16.7% | 25.0% |
10番人気以下 | 【1-0-1-51】 | 1.9% | 1.9% | 3.8% |
上位人気馬は信頼できる
日本で正式に馬券が発売されるようになった2016年以降の過去8年間のデータから人気別成績をまとめました。
馬券に絡んだ24頭の内、勝ち馬5頭、2~3着馬7頭が1~3番人気に支持された馬です。
好走数は全体の半数を占めており、1~3番人気は勝率10%を、連対率は25%、複勝率は37%を超えています。
4番人気以下と比較しても1~3番人気は好走率が高いので、馬券に抑えておきたいです。
高確率で馬券に絡む7番人気以下の馬
日本で馬券が発売されるようになった過去8開催の内の7開催で毎年1頭以上、7番人気以下の馬が馬券に絡んでいます。
外国の馬は日本の馬と比較してもデータが収集しづらいことから、思わぬ伏兵が激走することがあります。
また、過去8開催の凱旋門賞のうちの6開催が稍重以下で開催されたこともあって、適性も問われやすいです。
人気を落とした馬が激走するケースも多い点は覚えておきたいです。
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凱旋門賞の過去10年のゲート番別成績
ゲート番 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1.2 | 【1-3-3-13】 | 5.0% | 20.0% | 35.0% |
3.4 | 【3-3-0-12】 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
5.6 | 【2-0-1-17】 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
7.8 | 【1-0-1-18】 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
9.10 | 【0-1-2-16】 | 0.0% | 5.3% | 15.8% |
11.12 | 【2-2-0-15】 | 10.5% | 21.1% | 21.1% |
13.14 | 【1-0-0-17】 | 5.6% | 5.6% | 5.6% |
15.16 | 【0-1-2-10】 | 0.0% | 7.7% | 23.1% |
17.18 | 【0-0-1-9】 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
19.20 | 【0-0-0-5】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1~4ゲート優勢
過去10年の凱旋門賞の好走馬をゲート番号別に見てみると、1~4ゲートの好走率が高かったです。
このうち、3~4ゲートは連対馬が6頭で勝率と連対率はもっとも高いです。
最内1~2ゲートは勝ち馬こそ1頭でしたが2~3着に6頭が入線していました。複勝率35%は全ゲートの中で一番高いです。
凱旋門賞は内ゲート優勢の舞台といえるでしょう。
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凱旋門賞の過去10年の前走着順別成績
前走着順 | 成績 |
1着 | 【7-3-5】 |
2着 | 【1-5-3】 |
3着 | 【0-1-1】 |
4着以下 | 【2-1-1】 |
前走勝ち馬が好走している
過去10年の凱旋門賞で馬券に絡んだ30頭のうちの15頭が前走レースを勝利していました。
前走レースでも勝ち切れるほどの実力馬が凱旋門賞でも好走傾向にあるようです。
今年の出走馬の中で、前走レースを勝利していた馬は6頭いました。
凱旋門賞2024全頭考察
世界最高峰の舞台に今年も世界中から実力のある馬が多数参戦しました。
ここからは、冒頭で紹介しきれなかった残りの出走登録馬全頭について解説します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
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ザラケム
- アルクール賞 (G2) 2024年
今年の4月に重賞馬となったザラケムは、G1タイトルこそ手にしていませんが、2走前のプリンスオブウェールズステークスでは、前年のイギリス&アイルランドダービー馬であるオーギュストロダンに3/4馬身差の2着でした。
現地のオッズは10頭立ての8番人気でしたが、人気以上の走りを見せています。
しかしながら、前走日本のドゥレッツァも出走したイギリスインターナショナルステークスでは直線で全く手応えなく11着に沈んでいることから、プリンスオブウェールズステークスはフロックかもしれないです。
安定感に欠けるので強く狙いづらい1頭ですが、プリンスオブウェールズステークスの時と同じくらいパフォーマンスを発揮できれば世界最高峰の舞台でも通用するかもしれません。
シュルヴィー
- マルレ賞 (G2) 2024年
フランス調教馬のシュルヴィーは今年のフランスオークスで2着入りした馬です。
フランスオークス出走の時点で重賞タイトルを手にしていなかった馬で、レース当日は12番人気でしたが後ろのほうで脚を溜めつつ、直線でじりじりと脚を引き上げて好走しました。
さらに後ろから追撃したスパークリングプレンティには敗れてしまいましたが、勝ち馬とアタマ差の2着であわや大金星という競馬を行っています。
続くマヌレ賞は凱旋門賞と同じ芝2,400mの舞台でしたが中団で脚を溜めつつ、最後の直線で鋭く脚を伸ばし、残り1Fあたりで先頭に立ってそのまま後続を振り切って勝利しています。
脚色的には差しの競馬を得意としていますし、凱旋門賞と同じ舞台であるマヌレ賞を勝ち切っていることからコース適性にも期待できるでしょう。
しかしながら、同コースで行われた前走のヴェルメイユ賞は近2戦で見せた差し脚を活かせず7着に沈んでいるように、思った以上に伸び切れていませんでした。
ヴェルメイユ賞は相手も強くて多頭数、なおかつマルレ賞と比較しても全体的な時計が速かったことから、道中苦しくなったのかもしれません。
今回の凱旋門賞はいうまでもなく世界最高峰のレースですし、いくらフランスオークスで2着とはいえ、相手関係は強力といわざるを得ないでしょう。
データ的に好走要因は少なくありませんが、能力的には厳しいものがありそうです。
アヤザーク
- ガネー賞 (G1) 2024年
- エクスピュリ賞 (G3) 2024年
- エクスピュリ賞 (G3) 2023年
- エドヴィル賞 (G3) 2023年
フランスのアヤザークは重賞タイトルを4つ手にしている馬です。
昨年の凱旋門賞にも出走していましたが、このときは14着で、キャリア初の二桁着順に沈みました。
続くロワイヤルオーク賞も10着で少し苦戦気味でしたが、5か月ぶりのレースとなった今年のエクスピュリ賞では不良馬場を苦にしない先行競馬で勝利、続くガネー賞も勝利して念願のG1馬となりました。
近2戦は勝利していませんが、イスパーン賞は勝ち馬マルキーズドゥセヴィニエに0.1秒差ですし、前走ラクープドメゾンラフィットも3着とはいえ勝ち馬と0.1秒差、4か月ぶりのレースを考えたらそこまで悲観しなくても良いでしょう。
同コースで勝利実績もありますし、昨年のリベンジを果たしたいです。
ファンタスティックムーン
- ドイツダービー (G1) 2023年
- バーデン大賞 (G1) 2024年
- ニエル賞 (G2) 2023年
- バーデン経済大賞 (G2) 2024年
- ダービートライアル (G3) 2023年
- ヴィンターファヴォリテン賞 (G3) 2022年
昨年のドイツダービー馬であるファンタスティックムーンは中段~後方の競馬を得意としており、前走のバーデン大賞では日本のユニコーンライオンも出走した昨年のクイーンエリザベスステークスを制したドバイオナーに先着し、まだまだ力ある走りを見せています。
脚質的には後方からの競馬を得意としており、ドイツ調教馬らしくパワーあふれる脚色も魅力的です。
ただ、昨年の凱旋門賞は自慢の末脚を発揮することなく11着に沈んでしまいました。
今回は仕切り直しの一戦となりますが、近3戦は安定して上位争いできているので好調をキープしていることでしょう。
昨年大敗した舞台で、どれだけ巻き返すことができるか、注目したいです。
キプリオス ※取消
- アイルランドセントレジャー (G1) 2024年
- アイルランドセントレジャー (G1) 2022年
- グッドウッドカップ (G1) 2024年
- グッドウッドカップ (G1) 2022年
- イギリスゴールドカップ (G1) 2024年
- イギリスゴールドカップ (G1) 2022年
- カドラン賞 (G1) 2022年
- レヴモスステークス (G3) 2024年
- レヴモスステークス (G3) 2022年
通算成績17戦13勝、そのうちG1レースを7勝しているキプリオスはアイルランドが誇る長距離馬です。
これまでイギリスゴールドカップやグッドウッドカップ、アイルランドセントレジャーといった長距離レースを隔年制覇しているように、長距離なら無双していました。
ただ、近走は短くても2,800mの距離を使われていたので凱旋門賞の舞台である2,400mはキプリオスにとって短い可能性があります。
スタミナ量は相当あるので早めに動けばやれそうですが、忙しくなるのは間違いないので、これまでとは異なる舞台でどれほどやれるか分かりません。
一応、芝2,040mや1,710mの舞台における勝利実績もありましたが、いまから3年以上前のものなのであまりアテにしづらいです。
距離が合致するようでしたらここでも面白そうですが、現在のキプリオスが果たして中距離でやれるか未知数なので、抑えるとしても相手までにしたいです。
セヴェナズナイト
- ヴィコンテッスヴィジエ賞 (G2) 2024年
- バブルヴィル賞 (G3) 2024年
- グラディアトゥール賞 (G3) 2024年
セヴェナズナイトはG1タイトルこそ手にしていませんが、長距離重賞を3勝した実力馬です。
パリロンシャン適性自体は高く、これまでパリロンシャンでは5回走って【3-0-0-2】、着外の2着はいずれも4着、3勝はいずれも今年のものでした。そのため、競馬場適性は高いです。
ただ、この5戦はすべて芝2,800m以上の舞台でした。
凱旋門賞の舞台であるパリロンシャン芝2,400mは未経験です。
距離に関しても、前走サンクルー大賞が今回と同じ芝2,400mでしたが7頭立ての6着に沈んでいることから、ステイヤーのセヴェナズナイトにとってもしかしたら短すぎる可能性はあります。
先に紹介したキプリオス同様ステイヤー色の強い馬ですし、実績もキプリオスには劣るので手は出さない予定です。
コンティニュアス
- イギリスセントレジャー (G1) 2023年
- グレートヴォルティジュールS (G2) 2023年
- ロイヤルホイップステークス (G3) 2024年
- トマブリヨン賞 (G3) 2022年
昨年のイギリスセントレジャーを制したアイルランド調教馬のコンティニュアスは父が有馬記念の勝ち馬ハーツクライで、日本で生産された馬です。
海外でも安定した走りで上位争いを繰り返し、昨年のイギリスセントレジャーでは2着のアレスト相手に2馬身以上着差を付けて完勝しました。
また、そのあと挑んだ凱旋門賞でも後方からの差し切りで5着入りを果たし、日本でも知名度を高めています。
今年はG1ではなくG2やG3のレースを使っていますが、これは凱旋門賞を見据えた調整らしいです。
昨年のような、相当タフな条件下にならなければ再び激走にも期待できそうなので、日本の馬が世界最高峰の舞台で昨年以上のパフォーマンスを引き出すことができるか、注目したいです。
ルクセンブルク ※取消
- コロネーションカップ (G1) 2024年
- タタソールズゴールドカップ (G1) 2023年
- 愛チャンピオンステークス (G1) 2022年
- フューチュリティトロフィー (G1) 2021年
- ペレスフォードステークス (G2) 2021年
- ロイヤルホイップステークス (G3) 2022年
4年連続G1タイトルを勝利し、昨年の香港カップや今年のドバイターフにも出走したルクセンブルクは日本の競馬ファンにとってもなじみ深い1頭です。
脚色的には逃げも先行も差しも可能で自在性に長けた馬で、3走前のコロネーションカップは逃げの競馬で1年ぶりの勝利を手にしました。
調子を引き上げたいところですが、近2戦はどちらも6着に沈んでいるように、昨年ほどの安定感はありません。
一昨年の凱旋門賞も4番人気を裏切る7着に敗れていることから、コース相性も微妙なところなので、よっぽど枠に恵まれない限りは狙わない予定です。
マルキーズドゥセヴィニエ
- ジャンロマネ賞 (G1) 2024年
- ジャンロマネ賞 (G1) 2023年
- ロートシルト賞 (G1) 2024年
- ロートシルト賞 (G1) 2023年
- イスパーン賞 (G1) 2024年
- ヴァントー賞 (G3) 2022年
G1タイトルを5勝、直近10レースすべてで連対しているマルキーズドゥセヴィニエもフランスが誇る名牝です。
G1レースを3連勝で勝ち切り、満を持して凱旋門賞まで駒を進めたマルキーズドゥセヴィニエは差しの競馬が得意で、特に3走前のイスパーン賞では牡馬相手に差し脚伸ばして勝利しました。
凱旋門賞は牝馬の好走事例が多いのでデータ的にも面白いですし、パリロンシャンは【3-1-1-2】と舞台適性も高そうです。
ただ、マルキーズドゥセヴィニエはこれまで17戦、マイルから2,100mの距離を中心に使っていました。
凱旋門賞の舞台である芝2,400mは全く経験したことがありません。
そのため、距離不安はどうしても付きまといます。
G1レースを3連勝で勢いがあるものの、パリロンシャンの芝2,400mは想像以上にタフなので、その中でどこまでやれるか未知数です。
距離が合えば激走にも期待できそうですが、やってみないと分からないのでここは強く狙いづらいです。
サンウェイ
- クリテリウムアンテルナシオナル (G1) 2023年
サンウェイは2歳時にクリテリウムアンテルナシオナルを制しており、断然1番人気に支持されたアルカンター相手に勝利しています。
脚色としては差しの競馬を得意としており、3走前のアイルランドダービーは今年の有力候補であるロスアンゼルスに3/4馬身差でした。
また、前走イギリスセントレジャーでも中段からの競馬で3着入りしているように、決め手の安定した馬です。
今年は勝利がないので勝ち負けは難しいかもしれませんが、自慢の末脚が炸裂するようでしたら馬券内にも警戒したいです。
デイラマイル ※取消
- 条件戦 2024年
デイラマイルはこれまで1勝しかしていない馬で、重賞タイトルすら手に届いていません。
しかしながら、3走前のイギリスダービーで4着、前走イギリスセントレジャーも4着と、G1でも上位争いしていました。
ただし、イギリスダービーは勝ち馬シティオブトロイから1.3秒、3着のロスアンゼルスからも1馬身半差突き放されています。
前走セントレジャーも4着に入線していますが一つ上で取り上げたサンウェイは3着でした。
先着を許したサンウェイやロスアンゼルス比較でみるとどうしても見劣りしてしまいます。
非重賞馬にしては健闘していますが、ここでの上位争いは容易ではないでしょう。
デリウス
- リス賞 (G3) 2024年
今年デビューしたデリウスはフランス調教馬で、これまでの成績は【3-1-1-0】でした。
大崩れしておらず、2走前のパリ大賞においても3着と、善戦しています。
また、パリロンシャンでも【1-1-1-0】、そのうち2,400mは【0-1-1-0】と、コース適性にも期待できるでしょう。
ただ、近2戦は今年の最有力候補であるソジーに完敗していました。
ソジーよりもポテンシャルは劣る可能性があります。
適性自体は高いので枠や当日の馬場次第では抑えるかもしれませんが、それでも強くは抑えない予定です。
ファストトラッカー ※取消
- シュレンヌ賞 (L) 2024年
今年デビューしたフランス調教馬のファストトラッカーはリステッド競走のシュレンヌ賞を制した馬です。
脚色的には逃げの競馬が得意ですが、2走前のフランスダービーは2番人気に支持されながらも直線で早くも苦しくなり、13着に沈んでしまいました。
前走パリロンシャンで開催されたプランスドランジュ賞は中段からの競馬となりましたが、7頭立ての5着と出し切れていません。
凱旋門賞はフルゲートが24頭なので現時点でも出走は可能ですが、近2戦は大きく崩れていることから、世界最高峰の舞台で上位争いは相当厳しいのではないでしょうか。
ロスアンゼルス
- アイルランドダービー (G1) 2024年
- クリテリウムドサンクルー (G1) 2023年
- グレートヴォルティジュールS (G2) 2024年
- 愛ダービートライアルS (G3) 2024年
今年のアイルランドダービーを制したロスアンゼルスも有力候補の一角です。
脚質的には先行競馬を得意とする馬で、3走前のアイルランドダービーでは今年出走するサンウェイ相手に勝利し、ダービー馬の座を手にしています。
前走のアイリッシュチャンピオンステークスは4着でしたが、勝ち馬エコノミクスとのタイム差は0.2秒なので力関係にそこまで差はありません。
距離適性に関してもアイルランドダービーやイギリスダービーで証明していますし、アイルランドダービーでコンビを組んだムーア騎手がキプリオスやコンティニュアス、ルクセンブルクではなくロスアンゼルスに騎乗するのも追い風です。
相手は強力ですが、時計の出やすい条件下で安定した走りを見せているので、乾いた馬場なら一発あるかもしれませんよ。
アヴァンチュール
- ポモヌ賞 (G2) 2024年
- ロワイヨーモン賞 (G3) 2024年
アヴァンチュールはフランスで調教された3歳牝馬です。
今年のロワイヨーモン賞で差し切り勝ちを決め、挑んだフランスオークスは4着でしたが勝ち馬スパークリングプレンティとのタイム差は0.1秒差で惜しい競馬でした。
その後はポモヌ賞を勝利し、前走のヴェルメイユ賞ではこれまでとは打って変わって先行競馬を行いながら、勝ち馬ブルーストッキングと3/4馬身差の2着で大健闘しました。
G1タイトルこそ未勝利ですが、今回は凱旋門賞という更なる大舞台を選択しました。
データ的に凱旋門賞は牝馬の好走事例が豊富ですし、フランスオークスもヴェルメイユ賞も惜しい競馬だったので悪くはなさそうです。
ただ、今回は牡馬混合戦ということで相手関係は強化されます。
その中で、G1馬ではないアヴァンチュールがどこまで健闘できるのか、注目です。
以上になります。
凱旋門賞の予想の参考にしてみてください!