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【有馬記念2023追い切り評価/全頭診断】スターズオンアースを超える最高評価「S」はこの2頭!

有馬記念2023追い切り評価記事のサムネイル画像

有馬記念2023追い切り評価/全頭診断になります。
当記事では有馬記念の追い切り映像や調教タイムから評価、コメントしています。

12月20日の馬場状態

美浦
この日の美浦は坂路・ウッドチップともに良馬場です。
この日の坂路の1番時計はライラックの4ハロン50秒4、次いでボスジラとエスジープリンセスの51秒1です。
一部の馬は時計を出していたものの、上がり1ハロンの最速はウィリンの11秒9、それ以外の馬は12秒台なので時計は標準くらいです。
ウッドチップの1番時計はミシシッピテソーロの6ハロン78秒8です。
全体時計80秒台を出す馬が多く、上がり1ハロン時計も11秒台を出している馬が多くてこちらも時計が出ていました。

栗東
この日の栗東は坂路・ウッドチップ、ポリトラックともに良馬場です。
坂路の1番時計はピクシーナイトの49秒2です。51秒台前半の時計を出す馬も多数おり、時計は出ています。
ウッドチップは1番時計がミスマテンロウとアンリーロードの6ハロン79秒2、美浦ウッド組ほどではないですがこちらも80秒台の時計を出す馬が多くて時計は出ています。
ポリトラックはいつも通りの高速馬場でした。

目次(読みたい項目をタップ)

有馬記念2023追い切り評価/全頭診断コメント

有馬記念2023の出走馬全頭の追い切り評価や調教タイムをまとめましたで予想の参考にお役立てください。

評価は上からS→A→B→C→Dの5段階になります。

(調教欄の〇数字はスタートからゴールまでのハロンを表しています。)

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アイアンバローズ

アイアンバローズ 12月20日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(良)  53.238.712.7馬なり
1週前栗東坂路(良)  53.138.812.9馬なり
前走最終栗東坂路(良)  53.138.812.4馬なり

ステイヤーズステークス(G2)を制したアイアンバローズは栗東坂路で単走を行いました。

助手が騎乗して馬場の外目から馬なりで追われて4ハロン53秒2-上がり1ハロン12秒4で走破しています。

先週13日にも坂路で馬なりにて追い切りをお行っています。

13日の追い切りを見た限りは気性面の荒さがでており、少しかかっている印象を受けました。

ただし、前走ステイヤーズステークスにおける最終追い切りでも似たような動きを見せながら勝ち切っているのでそのあたりは大丈夫だと思います。

そして、最終追い切りは1週前より幾分か落ち着きを取り戻しています。

時計自体は出していませんが間隔を詰めて使っているので軽めに仕上げているので問題ありません。

冷静さを保ちながらも迫力のある動きを見せていて、前走と同じくらいの力は発揮できそうです。

ウインマリリン

ウインマリリン 12月20日(水) 評価C
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良) 68.952.937.511.4馬なり
1週前美浦南W(稍重)⑦97.667.152.337.411.5強め
前走最終海外出走

昨年の香港ヴァーズ(G1)を制したウインマリリンは美浦のウッドチップで最終調整を行いました。

嶋田騎手(レース当日はモリス騎手が騎乗)が手綱を握り、馬場の外目から単走の馬なりで6ハロン68秒9-上がり1ハロン11秒4でした。

1週前の13日には同レースに出走するソールオリエンス(牡3、オープン)と併せています。

このときは10馬身ほど先行しつつ、馬場の外目から強めに追われましたが最終的には1馬身遅れていました。

ソールオリエンスと併せた1週前追い切りを見る限り、前々走のオールカマー(G2)で見せた頭を低くした走りを見せています。

この走法で前走ブリーダーズカップフィリーズ&メアターフで好走しているので走りに問題はないです。

ただ、ソールオリエンスに10馬身先行しながら最終的に1馬身遅れた点はマイナスです。

向こうが皐月賞馬とはいえ馬なりでこちらは強めに追っていたのでその点も気になるところでした。

最終追い切りは馬なりで軽めでしたが、自分の走りはできているものの時計はそこまで目立っていません。

オールカマーの時もピーク時からの衰えは感じていましたが、今回の追い切りを見てもやはり6歳馬ということでいい時期ほどの動きは見せていませんでした。

ジャスティンパレス

ジャスティンパレス 12月20日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(良)  53.338.712.4馬なり
1週前栗東CW(良)⑦96.965.951.837.311.8一杯
前走最終栗東坂路(良)  55.641.213.0馬なり

今年の天皇賞(春)(G1)を制したジャスティンパレスは栗東坂路で最終調整を行いました。

高倉騎手(レース当日は横山武史騎手が騎乗)が騎乗し、馬場の外目から馬なりで追われて全体時計53秒3-上がり1ハロン12秒4で駆け抜けています。

1週前は横山武史騎手が栗東ウッドチップに駆け付けて追い切りに騎乗しました。

このときはマチカゼ(牡3、2勝クラス)と併せています。

一杯に追われて7ハロン96秒9-上がり1ハロン11秒8で4馬身先着しました。

前走天皇賞(秋)(G1)からの参戦となりますが、好走した天皇賞(秋)の時と同じく、1週前にウッドチップで一杯に追い、最終追い切りは坂路で軽く流す調整ができています。

1週前、最終追い切りともに四肢の使い方がよく、勝利した天皇賞(春)のときと遜色ない仕上がり具合でした。

時計を見ても、坂路で追われた最後の追い切りは馬なりながらも自己ベストを更新しています。

リラックスしながらも好タイムを出していることから、状態も仕上がりもよく感じました。

シャフリヤール

シャフリヤール 12月21日(木) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切中山芝(良)  50.935.911.2馬なり
前走最終海外出走

一昨年のダービー馬であるシャフリヤールは中山競馬場の芝コースで最終調整を行いました。

今回新たに手綱を握る松山騎手を背に、馬場の三分どころから馬なりで追われて4ハロン50秒9-上がり1ハロン11秒2でゴールしました。

元々シャフリヤールは香港国際競走に出走予定でしたが主催側の判断により出走が認められませんでした。そのため、急遽有馬記念に参戦しています。

シャフリヤールは栗東所属の馬ですが、帰国して検疫を終えたのち、ほかの関西馬より一足先に長距離輸送を行い、18日に中山にインしました。

一頭黙々と中山競馬場で調整されおり、まるで外国馬のような扱いを受けています。

最終追い切り映像を見てみると、ピッチの利いた脚さばきができていて走法自体は問題ないです。

時計も芝コースなのである程度は出ますが、そのなかでも素早いピッチで終いも伸びていました。

海外帰り緒戦や急ピッチの仕上げにしてはいい追い切りだったと思います。

最終追い切り自体はしっかり動けましたので、あとは初の中山と2,500mという長距離適性も求められる舞台でダービー馬の威光をどこまで証明できるか注目したいです。

スターズオンアース

スターズオンアース 12月20日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良)83.166.251.538.111.7馬なり
1週前美浦南W(良)82.666.351.637.211.4馬なり
前走最終美浦南W(良)81.565.450.535.911.4G前仕掛け

昨年の桜花賞(G1)とオークス(G1)を制したスターズオンアースは美浦のウッドチップコースでセッカチケーン(牡4、1勝クラス)とテリオスサラ(牝2、1勝クラス)の3頭併せを行いました。

レース当日も騎乗するルメール騎手を背に、馬場の真ん中やや内目から僚馬を3馬身追走する形で馬なり追いを行い、6ハロン83秒1-上がり1ハロン11秒7で2頭を引き離しています。
※僚馬:りょうば(同じ厩舎に所属する馬のこと)

1週前の14日にもウッドチップで3頭併せを行っています。

この時は馬場の真ん中から馬なりで6ハロン82秒6-上がり1ハロン11秒4でした。

2週続けて追い切りを見ましたが、時計面だけ見たらこの馬にしては目立っていません。

しかも、今回は2週続けて馬場の真ん中を追ってのこの時計なので数値以上によくないです。

しかしながら、道中はリラックスした走りを見せていました。

また、直線に入ってからは自らペースアップして差し馬らしい動きを見せているようにレース勘は鈍っていません。

状態面に関しては決して悪くはなさそうですが、飛びぬけて良化している感じもなく、まずまずの仕上がりに感じました。

スルーセブンシーズ

スルーセブンシーズ 12月20日(水) 評価S
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良) 65.950.636.311.2G前仕掛け
1週前美浦南W(稍重) 64.149.835.911.4直強め
前走最終海外出走

凱旋門賞(G1)で4着に健闘したスルーセブンシーズは美浦のウッドチップで単走を行いました。

助手が騎乗し、馬場の真ん中やや外目からゴール前に仕掛けられて6ハロン65秒9-上がり1ハロン11秒2の時計でゴールしています。

1週前の13日にも単走で強めに追われて5ハロン64秒1-上がり1ハロン11秒4でした。

追い切りを見た感じ宝塚記念の時よりも馬体がシャープになっている感じがします。

しかしながら、2週続けてしっかりとした走りで活気のある動きを見せています。

特に1週前の追い切りでは自己ベストを記録しました。

2週続けて迫力のある動きを見せていましたし、鞍上の仕掛けにも対応し、直線では素晴らしい伸びを見せています。

今回海外帰り+休み明けのレースとなりますが、状態面に関しては2着に入線した宝塚記念(G1)の時以上だと思います。

スルーセブンシーズはクラブの規定で来年3月には引退が決まっています。

そのため、実質的にここがラストランだと思いますが、2,500mの距離課題さえ克服できればかなり面白い存在になりそうです。

ソールオリエンス

ソールオリエンス 12月20日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良) 69.253.438.011.2馬なり
1週前美浦南W(稍重)⑦95.465.150.836.011.2馬なり
前走最終美浦南W(良)82.767.352.237.611.5馬なり

今年の皐月賞(G1)を制したソールオリエンスは美浦のウッドチップで最終調整を行いました。

レース当日も騎乗する川田騎手を背に、馬場の外側から馬なりで5ハロン69秒2-上がり1ハロン11秒2でまとめています。

1週前は有馬記念に出走するウインマリリン(牝6、オープン)と2頭併せを行いました。

僚馬を10馬身後方から追走し、馬場の外目から馬なりで7ハロン95秒4-上がり1ハロン11秒2の時計で1馬身先着しています。

2週続けて馬なりで追われましたが、コーナリングは良くも悪くもリラックスした動きを見せています。

そして、直線に入ってからは末脚自慢のこの馬らしく、ぐんぐんとギアをあげて加速しました。

1週前は5ハロン65秒1という自己時計2位の時計を叩き出していますし、3ハロン36.0-2ハロン23秒1-1ハロン11秒2と加速ラップを刻んでいるのも好感が持てます。

派手な動きはありませんでしたが綺麗なフォームで無駄なく走ることができているのも良かったですし、いい仕上がりでした。

タイトルホルダー

タイトルホルダー 12月20日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良) 64.650.637.311.6馬なり
1週前美浦南W(稍重)83.066.451.536.811.5馬なり
前走最終美浦南W(良) 65.951.037.011.4馬なり

現役最強ステイヤーであるタイトルホルダーは美浦のウッドチップでホウオウルーレット(牡4、オープン)と2頭併せを行いました。

レース当日も騎乗する横山和生騎手が手綱を握り、僚馬を6馬身追走する形で馬場の真ん中から馬なりで追われています。

5ハロン64秒6-上がり1ハロン11秒6の時計で僚馬に1馬身先着しました。

1週前の13日もウッドチップで追っています。

このときは馬なりで6ハロン83秒0-上がり1ハロン11秒5で軽く流しました。

2週続けてウッドチップで追われましたがどちらも気合のこもった脚さばきを見せています。

特に、最終追い切りは手前が変えられなかったものの、5ハロン64秒6の時計はこれまでの中で3番目に速い時計でした。

(ちなみに、1位は今年の日経賞(G2)のときの64秒1(G前仕掛け)、2番目に速い時計は昨年の宝塚記念(G1)の時の64秒5(馬なり)です。)

今回の追い切りを見たところ、好走した日経賞や宝塚記念の時に匹敵する仕上がりを見せていました。

ここがラストランとなりますが、中山自体は好走実績のある得意舞台です。

近2年の有馬記念は枠に泣かされましたが、今年こそは好枠を引きたいです。

タスティエーラ

タスティエーラ 12月20日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良)82.365.450.635.911.3G前仕掛け
1週前美浦南W(良)80.965.550.435.711.1G前仕掛け
前走最終美浦南W(良)81.465.450.436.211.7馬なり

今年のダービー(G1)を制したタスティエーラは美浦のウッドチップでチザルピーノ(牡2、新馬)と併せました。

助手が騎乗して馬場の真ん中から僚馬を半馬身追走します。

ゴール前に仕掛けられて6ハロン82秒3-上がり1ハロン11秒3の時計で1馬身先着しました。

1週前はウッドチップで3頭併せを行っています。

このときもゴール前仕掛けで追われ、この時は6ハロン80秒9-上がり1ハロン11秒1の時計でゴールしました。

菊花賞からの臨戦となりますが、道中脚取りもしっかりしていましたしきびきび動けていました。

特に14日の追い切りでは6ハロン80秒9という自己2番目に速い時計を出していますし、終い2ハロンの時計22秒7も優秀です。

ただし、最終追い切りでも1週前同様ゴール前仕掛けで追われましたが、全体時計、終い時計ともに1週前よりも劣りしました。

負荷をかけたという面では悪くありませんが、もしかしたら菊花賞の反動、もしくは調教の疲れを残っている可能性もあります。

もしも疲労がたまっているのであれば、レース本番までにどれだけ疲れを解消できるかが課題となるでしょう。

ディープボンド

ディープボンド 12月20日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東CW(良)82.266.051.337.011.9一杯
1週前栗東CW(良)85.068.452.937.211.6末強め
前走最終栗東CW(良)84.368.653.538.111.7直強め

天皇賞(春)(G1)で3年連続2着に入線しているディープボンドは栗東のウッドチップで単走を行いました。

荻野琢磨騎手(レース当日はマーカンド騎手が騎乗)が手綱を握り、馬場の真ん中から一杯に追って6ハロン82秒2-上がり1ハロン11秒9でまとめました。

1週前もウッドチップで末強めに追い、このときは6ハロン85秒0-上がり1ハロン11秒6でゴールしています。

2週続けてこの馬らしい飛びのある走りができています。

最終追い切りは一杯に追われましたが、良くも悪くもこの馬らしい落ち着いた動きができています。

ディープボンドは追い切り映えするタイプではありませんが、6歳馬にしてはまずまずの時計を出していました。

ただし、全盛期と比較すると幾分ピークは過ぎている感じはします。

なぜなら、2着に好走した一昨年の有馬記念(G)における1週前の追い切りが末一杯で6ハロン81秒0-上がり1ハロン11秒2だったからです。

今回も悪くありませんが、好走した2年前と比較すると年齢的な衰えも時計に現れていました。

舞台適性はあるので激走も考えられますが、いい時期と比較すると好仕上がりとは言い難いです。

ドウデュース

ドウデュース 12月20日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東PT(良)80.663.849.035.811.0馬なり
1週前栗東CW(良)⑦99.067.552.035.711.0直強め
前走最終栗東PT(良) 66.351.738.011.3馬なり

昨年のダービー(G1)を制したドウデュースは栗東のポリトラックでアドマイヤソラ(牡3、1勝クラス)と2頭併せを行いました。

助手が騎乗し、僚馬を5~6馬身追走する形で追っています。

馬場の外目から馬なりで追われて6ハロン80秒6-上がり1ハロン11秒0の時計を出しましたがクビ差遅れました。

1週前はレースでも騎乗する武豊騎手を背に、今回出走するハーパー(牝3、オープン)と2頭併せを行っています。

このときは馬場の真ん中から僚馬を3~4馬身追走する形で直強めに追われて7ハロン99秒0-上がり1ハロン11秒0で同時併入しました。

ハーパーと併せた1週前は道中リラックスしながら直線に入り、そこからはマッチレースを行うようにハーパーと同時併入しています。

今回秋古馬三冠最終競走ということで疲れがあってもおかしくありませんが、僚馬と最後の最後まで併せた意味ではレースに向けての勝負強さは健在で、メンタル面では疲れを見せていません。

ただし、ベストバウトともいえる昨年のダービーの1週前追い切りが一杯に追われて6ハロン78秒2-4ハロン50秒3-1ハロン11秒2なのでその時と比較するとまだまだ上積みは期待できそうでした。

最終追い切りはポリオラックで軽めに流しました。

時計は出ていますがもともとポリは高速馬場傾向にあるためあまりタイムは当てにできません。

しかしながら、脚の回転は非常に速かったですし状態面は上向いています。

ただ、併せた1勝クラスの馬に半馬身遅れている点は気になりました。

それでも、管理する友道調教師も「使いつつよくなっており、一番いい状態で出せる」と好感触です。

中山は皐月賞以来となりますが、久々に手綱を握る武豊騎手とのコンビでどれだけのパフォーマンスを出せるか注目したいです。

ハーパー

ハーパー 12月20日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東CW(良)⑦98.467.152.237.111.9末強め
1週前栗東CW(良)83.568.252.536.211.2一杯
前走最終栗東坂路(稍重)  55.439.912.5馬なり

牝馬三冠+エリザベス女王杯(G1)で好走したハーパーは栗東ウッドチップで単走を行いました。

助手が騎乗して馬場の内側から末強めに追われ、7ハロン98秒4-上がり1ハロン11秒9の時計でゴールしています。

1週前はレース当日も騎乗する岩田望来騎手を背にウッドチップでダービー馬のドウデュース(牡4、オープン)と併せました。

僚馬から3~4馬身先行する形で一杯に追い、6ハロン83秒5-上がり1ハロン11秒2の時計で同時併入しています。

1週前追い切りではドウデュースに一瞬先を越されるも、そこから巻き返して同時併入まで食らいついています。

同性としのぎを削っただけあって勝負根性は感じられました。

最終追い切りは一転して単走で行いましたが、道中ゆったりと動きながら直線では末脚を伸ばしてゴールしています。

ただ、末強めにしては終い時計11秒9なので目立っていません。

また、7ハロン98秒4はこれまでの持ち時計で2番目に速いものの、馬場の内を回っての時計なので数値ほど高く評価しづらいです。

馬体を見てもハーツクライの仔らしく脚が長いですが、中山は直線の上り傾斜を2度駆け上がるため、坂を駆け上がるだけのパワーがあるかといわれると難しいです。

決して悪い追い切りではありませんが春のクラシックやエリザベス女王杯のときほど出し切れるかといわれると、少し厳しいように見えました。

ヒートオンビート

ヒートオンビート 12月20日(水) 評価B
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東坂路(良)  53.138.112.3末強め
1週前栗東CW(良)⑦99.067.752.637.111.5一杯
前走最終栗東坂路(良)  55.840.212.6馬なり

今年の目黒記念(G2)を制したヒートオンビートは栗東坂路でリアド(牡4、2勝クラス)と併せました。

助手が騎乗し、僚馬を4馬身ほど追走する形で馬場の内側から末強めに追い、4ハロン53秒1-上がり1ハロン12秒3の時計でゴールしましたがクビ差遅れました。

1週前の14日にはレースで騎乗する坂井騎手が手綱を握り、一杯に追って7ハロン99秒0-上がり1ハロン11秒5でゴールしています。

最終追い切りの時計自体は特別目立つものではありませんが、勝利を掴んだ今年の目黒記念の最終追い切り時計が馬なりで4ハロン53秒9-上がり1ハロン12秒2なので極端な差はありません。

ただし、目黒記念の1週前追い切りが今回同様ウッドチップで一杯に追われて6ハロン82秒2-4ハロン51秒8-1ハロン11秒6なので中間に関しては目黒記念の時のほうがよかったです。

2週続けてアタマが高いですが、もともとヒートオンビートはアタマが高いタイプなのでそこまで気にしなくてよいでしょう。

決して悪い動きではないものの、目黒記念の時と比較すると若干見劣りする内容でした。

プラダリア

プラダリア 12月20日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切栗東CW(良)80.365.351.236.711.9一杯
1週前栗東CW(良)84.869.654.438.711.8直強め
前走最終栗東CW(良)83.067.853.037.611.6強め

今年の京都大賞典(G2)を制したプラダリアは栗東のウッドチップコースで単走を行いました。

レース当日も騎乗するムルザバエフ騎手を背に、馬場の外目から一杯に追われて6ハロン80秒3-上がり1ハロン11秒9でゴールしています。

1週前の13日にもムルザバエフ騎手が騎乗し、グーデンドラーク(牡4、3勝クラス)と2頭併せを行っています。

このときは僚馬を4馬身追走する形で馬場の外目から直線強めに追い、6ハロン84秒8-上がり1ハロン11秒8でゴールしています。

1週前はどこか覇気のない動きで直線では僚馬を突き放していましたが時計自体は目立っていません。

休み明けということでまだまだ身体が鈍っていたかもしれないです。

しかし、最終追い切りでは序盤からきびきびと追われており、直線に入ってからも意気揚々とした動きでコースを駆け抜けました。

全体時計80秒3はこれまでのキャリアで2番目に速い時計ですし、一気に良化しています。

2週続けてムルザバエフ騎手が手綱を握っている点も評価したいですね。

強い相手が揃いましたが早い段階から有馬に照準を定めています。

タフな馬場は比較的得意としていますし、どれだけやれるか注目したいです。

ホウオウエミーズ

ホウオウエミーズ 12月20日(水) 評価A
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦南W(良) 67.652.237.411.4馬なり
1週前美浦南W(稍重) 65.450.936.811.5G前仕掛け
前走最終美浦南W(良) 66.652.437.811.4馬なり

今年の福島記念(G3)を制したホウオウエミーズは美浦のウッドチップで単走を行いました。

助手が騎乗し、馬場の外目から馬なりで追われて5ハロン67秒6-上がり1ハロン11秒4でまとめています。

1週前もウッドチップで追われています。

このときはゴール前に仕掛けらえて5ハロン65秒4-上がり1ハロン11秒5の自己ベストでゴールしました。

1週前の追い切りでは序盤からきびきびとした走りを見せています。

直線に入る前は少し他馬を気にする素振りを見せましたがすぐ前に集中して駆け抜けました。

時計自体は自己ベストを更新したとはいえ、馬場の内目を回ってのものなので過信しづらいものの、四肢の使い方もよくていい動きを見せています。

最終追い切りは軽めに流す程度でしたが、1週前同様しっかりとした脚取りで走ることができています。

馬なりなので時計は出ていませんが、終いは加速できていましたしレースに向けて順調に良化していました。

ライラック

ライラック 12月20日(水) 評価S
時期場所6F5F4F3F1F脚色
最終追切美浦坂路(良)  50.437.512.8強め
1週前美浦南W(稍重)80.765.651.337.011.4馬なり
前走最終美浦南W(良)83.067.052.537.811.4馬なり

昨年のエリザベス女王杯(G1)で2着に入線したライラックは美浦坂路で単走を行っています。

石川騎手(レース当日は戸崎騎手が騎乗)が手綱を握って外ラチ沿いから強めに追われ、全体時計50秒4-上がり1ハロン12秒8でまとめました。

1週前は戸崎騎手騎乗の元、ウッドチップでルーチェロッサ(牝3、1勝クラス)と2頭併せを行っています。

僚馬を3~4馬身追う形で馬場の内目から動いて6ハロン80秒7-上がり1ハロン11秒4でゴールし、僚馬に3馬身先着しました。

1週前追い切りではこの馬らしい力強い歩様で動けており、直線に入ってすぐに仕掛けだすとぐいぐいと併せ馬を突き放していました。

全体時計80秒7は自己ベストですが、経済コースを回っているのでそこまで評価しなくてよいでしょう。

それよりも馬なりながらも終い11秒4という自己2位の記録を出していた点を評価したいですし、自ら追込態勢をとっているのも好感が持てました。

最終追い切りは坂路で強めに追いましたが、この日の美浦坂路における最速時計を出しました。

また、50秒4はこれまでの自己ベスト52秒2を軽く上回る新記録です。

態勢を低くしながら力強く走るスタイルも健在でしたし、自己記録を大きく更新していることから、ここ数戦の中でもかなりの好仕上がりといえるでしょう。

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有馬記念2023追い切り評価ランキング

評価馬名
スルーセブンシーズ
ライラック
ジャスティンパレス
シャフリヤール
ソールオリエンス
タイトルホルダー
プラダリア
ホウオウエミーズ
アイアンバローズ
スターズオンアース
タスティエーラ
ディープボンド
ドウデュース
ハーパー
ヒートオンビート
ウインマリリン
 
同評価内は50音順になります。

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