【天皇賞(秋)2024予想】本命におすすめの3頭+人気落ちで狙いたい穴馬2頭はこちら!
天皇賞(秋)2024のおすすめの有力馬3頭、穴馬2頭を紹介しています。
過去10年のデータ分析と傾向、コースの特徴や競走馬の血統、追い切りから予想していきます!
天皇賞(秋)2024の予想ポイント
- G1馬&東京の重賞勝ち鞍がある馬がこのレースで勝ち切りやすい
- 馬券の中心は3~5歳馬、6歳以上の馬は全滅
- 上がり勝負になりやすく、末脚に定評がある馬が好走
- 1番人気【7-1-1-1】の複勝率は90%
- 前走1~2番人気の馬もこのレースで狙いたい
- 4枠はアタマ候補、8枠は評価を下げたい
- 前走G1組&前走G2だった馬は札幌記念組を狙いたい
天皇賞(秋)2024予想の最終買い目
天皇賞(秋)が開催される日曜日の東京競馬場界隈の天気は一日曇りでした。
降水確率は天気予想サイトによって若干違いはありますが、0~20%なので雨は降らないとみてよさそうです。
馬場傾向に関しては、前日土曜日の東京芝コースはすべて良馬場でした。
10Rのキングカメハメハカップ(芝1,600m、3歳以上3勝クラス)の勝ち馬ウォーターリヒトが1分33秒6の時計で走破し、続くアルテミスステークス(芝1,600m、2歳牝馬、G3)の勝ち馬ブラウンラチェットが1分33秒8で勝利していました。
また、8Rの1勝クラス(芝2,000m、3歳以上)の勝ち馬シンハナーダが上がり最速33秒2、勝ち時計1分58秒6でまとめていることから、高速馬場傾向でした。
日曜日も雨は降らないので土曜日と同じ傾向と考えて良いでしょう。
うましるでは曇りの良馬場、高速馬場を想定しながらレース予想をまとめました。
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◎本命 7 ドウデュース
父 | ハーツクライ |
母 | ダストアンドダイヤモンズ |
母父 | Vindication |
主な勝ち鞍 | 日本ダービー(G1) 2022年 |
前走 | 宝塚記念(G1) 6着 |
本命はドウデュースにしました。
これまで追込競馬で数多くのG1レースを制しており、2年前の日本ダービーではイクイノックス相手に先着し、見事ダービータイトルを手にしています。
古馬になってからも京都記念や有馬記念では早い位置から動いて勝利をつかんでいるように、ロングスプリントにも長けていました。
今回の天皇賞(秋)はコーナー3つの特殊な舞台ですが、早めに動いて長く脚を活かすことができればチャンスはあるでしょう。
重馬場は苦手としているので当日の天気が気になるところでしたが、幸いにもレースが終わるまで雨は降らないようですし、土曜日の馬場を見る限り高速馬場だったので力は引き出せそうです。
昨年は7着でしたが代打の戸崎騎手が騎乗した影響もあります。
今回は主戦を務める武豊騎手が騎乗するので、ドウデュースの最大の長所を活かした走りで、4つ目のG1制覇を狙ってほしいです。
〇対抗 12 リバティアイランド
父 | ドゥラメンテ |
母 | ヤンキーローズ |
母父 | All American |
主な勝ち鞍 | オークス(G1) 2024年 |
前走 | ドバイシーマクラシック(G1) 3着 |
対抗はリバティアイランドにしました。
昨年の三冠牝馬で、桜花賞とオークスは直線一気で突き抜け、秋華賞は内回りの京都で立ち回りが重要でしたが、早めに動いて勝利しています。
昨年ジャパンカップはイクイノックスには完敗でしたが、今回出走しているドウデュースやダノンベルーガにも先着することができ、G1級の力は証明できました。
ただ、このジャパンカップはリバティアイランドが54キロでドウデュースは58キロだったので、斤量の恩恵がなければ結果は変わっていた可能性があります。
それでも、東京コースでは崩れていませんし、今回は休み明け+靱帯炎明けですが、追い切りでは素晴らしい動きを見せていたので力は引き出せそうです。
相手は強力ですが、リバティアイランドも現役屈指の実力馬なのでここは2番手評価にしました。
▲単穴 1 ベラジオオペラ
父 | ロードカナロア |
母 | エアルーティーン |
母父 | ハービンジャー |
主な勝ち鞍 | 大阪杯(G1) 2024年 |
前走 | 宝塚記念(G1) 3着 |
単穴はベラジオオペラにしました。
3歳の時はクラシックタイトルには届きませんでしたが、古馬混合戦に移ってから力を付けた馬です。
今年の大阪杯は強敵が多数そろった中で、先行しながら最後まで持久力のある競馬で好走し、見事優勝しました。
勝ち時計1分58秒2も優秀ですし、高速馬場に対応できたのも良かったです。
今回は最内1枠を引きましたが、土曜日の芝レースを見る限り、内枠の馬が意外とやれていたのも評価を押し上げた要因です。
ロスのない立ち回りで、ダービーのような競馬ができるようでしたら上位争いにも期待できそうなので単穴にしました。
△連下 10 ダノンベルーガ
父 | ハーツクライ |
母 | コーステッド |
母父 | Tizway |
主な勝ち鞍 | 共同通信杯(G3) 2022年 |
前走 | ドバイターフ(G1) 3着 |
ダノンベルーガは連下にしました。
これまでのレースを見る限り、芝2,000mでは【1-0-1-3】、ですが、着外の3戦はいずれも4着で崩れていません。
対して、芝2,400mになると【0-0-0-3】なので、距離は2,000mがちょうど合っています。
一昨年の天皇賞(秋)でも3着、昨年は4着と、同コースでも結果を残しているようにコース適性にも期待できるでしょう。
鞍上のC.デムーロ騎手も差し馬との相性が良いのでテン乗りでも出し切れそうですし、何よりもダノンベルーガの距離適性を考えたら今期もっともG1に近いレースはこの天皇賞(秋)だと思うので、メイチの可能性も考慮して抑えることにしました。
△連下 14 レーベンスティール
父 | リアルスティール |
母 | トウカイライフ |
母父 | トウカイテイオー |
主な勝ち鞍 | オールカマー(G2) 2024年 |
前走 | オールカマー(G2) 1着 |
レーベンスティールは連下にしました。
デビュー時から素質の高さを証明していましたが、前々走のエプソムカップの勝利でスランプを脱却し、前走オールカマーを勝利したことでG1の舞台まで上り詰めており、大器晩成しつつあります。
2戦続けてコンビを組むルメール騎手も過去10年の天皇賞(秋)で【5-0-2-3】と相性抜群で、騎手目線でも評価しました。
ただ、近2戦は勝利したとはいえ、前走オールカマーはルメール騎手の好騎乗で勝利をもぎ取ったものの、相手はそこまで手ごわくありませんでした。
その前のエプソムカップも強い競馬でしたが相手は楽です。
今回はスーパーG1と名高い天皇賞(秋)なので相手は強力ですし、ポテンシャル面で勝ち負けできるか、難しいところです。
素質の高い馬+ルメール騎手が騎乗ということで勝利を手にする可能性もありますが、ポテンシャル面で他の馬のほうが魅力に感じたので今回は相手までにします。
△連下 11 ジャスティンパレス
父 | ディープインパクト |
母 | パレスルーマー |
母父 | Royal Anthem |
主な勝ち鞍 | 天皇賞(春)(G1) 2023年 |
前走 | 宝塚記念(G1) 10着 |
ジャスティンパレスも連下にします。
芝3,000m以上の舞台で行われた昨年の阪神大賞典や天皇賞(春)を勝利している馬で、スタミナ量が豊富なのはいうまでもありません。
また、ロングスプリント競馬も得意としており、昨年の天皇賞(秋)は流れる中で末脚を使い、勝利を手にしました。
ジャスティンパレスにとって芝2,000mは少し短い感じもしますが、スタミナが豊富なので早めに動いてロングスプリント色のある競馬ができれば最後まで脚色を活かせる可能性は高いです。
今回テン乗りで騎乗する坂井騎手はどちらかというと前の競馬のほうが得意なので差し馬のジャスティンパレスと合うか分かりませんが、土曜日のアルテミスステークスでも7番人気のミストレスで逃げて2着なので、好調を維持しています。
早めに動いてスタミナを存分活かした走りができれば、昨年に続いて馬券内も狙えるでしょう。
単勝
7 ドウデュース
馬連流し
軸馬:7
相手:1、10、11、12、14
三連複フォーメーション
1頭目:7
2頭目:1、10、11、12、14
3頭目:1、10、11、12、14
天皇賞(秋)2024の有力馬3頭
今年の天皇賞(秋)も例年通り超豪華メンバーが参戦し、数あるG1の中でも特に好メンバーが参戦しました。
今年の出走登録馬の中から上位人気に支持されそうな馬を3頭紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
ドウデュース
- 日本ダービー (G1) 2022年
- 有馬記念 (G1) 2023年
- 朝日杯FS (G1) 2021年
- 京都記念 (G2) 2023年
G1レースを3勝しているダービー馬兼グランプリホースのドウデュースが今年の中心となるでしょう。
これまで数多くの舞台で強敵としのぎを削り、特に勝利した日本ダービーではのちの年度代表馬であるイクイノックス相手に先着し、世代の頂点に立ちました。
3歳時は凱旋門賞に向けた調整もされましたが、重馬場が影響したのか悔しい結果となっています。
しかし、昨年の始動戦に選択した京都記念では早めのロングスパートと高速馬場がフィットして優勝、昨年有馬記念も2週目の3~4コーナーから一気に仕掛けてスターズオンアースやタイトルホルダーといった強敵相手に勝ち切り、ダービー馬としての威光を証明しています。
今年の2戦はいまのところ着外に沈んでいますが、前走宝塚記念は3コーナーで仕掛けたいタイミングで他馬がいたので思うように出し切れていません。
時計勝負で出し切れる展開になれば力を引き出すことができるでしょう。
昨年の天皇賞(秋)ではレース当日に武豊騎手が他馬に蹴られたため、乗り替わりとなりました。
しかし、現在は武豊騎手も復活、しかも直近のG1でも乗れているので、今度こそ人馬一体となって秋の盾を獲得したいです。
リバティアイランド
- オークス (G1) 2023年
- 秋華賞 (G1) 2023年
- 桜花賞 (G1) 2023年
- 阪神JF (G1) 2022年
昨年の牝馬三冠を成し遂げたリバティアイランドが天皇賞(秋)から始動します。
新馬戦が時計の出る夏の新潟とはいえ、異次元の上がり31秒4の末脚を使って衝撃デビューを果たしたリバティアイランドは、G1の舞台でも自慢の末客を使って立て続けに世代の牝馬G1を勝ち切りました。
特に秀逸だったのがオークスで、道中前のほうにいながら脚を溜め、直線ではいつの間にか外目を確保し、残り200mで独走、他馬を赤子扱いする走りで優勝しました。
2着のハーパーに6馬身差の完勝だったのです。
その後、秋華賞も勝利し、史上7頭目となる牝馬三冠馬となりました。
古馬戦となったジャパンカップや前走ドバイシーマクラシックでも馬券に絡んでいるように、世代上位の実力馬であることは間違いありません。
ただ、前走ドバイシーマクラシックのあとに軽度な靱帯炎を発症したようです。
また、主戦の川田騎手も前走菊花賞の週のレースでゴール後に落馬しています。
人馬ともに体調が気になるところですが、リバティアイランドは無事に回復したようです。
川田騎手も落馬してしばらくしてから自らのSNSで状況報告しており、命に別状はありませんでした。
状態面は気になるところですが、出し切れれば古馬相手にも健闘できるだけの素質を秘めているので、1年ぶりに勝利の美酒を手にできるか注目したいです。
レーベンスティール
- オールカマー (G2) 2024年
- セントライト記念 (G2) 2023年
- エプソムカップ (G3) 2024年
重賞3勝馬のレーベンスティールも天皇賞(秋)の出馬を表明しました。
新馬戦のころからのちの皐月賞馬であるソールオリエンスとしのぎを削っていた馬で、未勝利戦や1勝クラス戦では速い上がりで順調に賞金を加算しました。
昨年の香港ヴァースや今年の新潟大賞典は人気を裏切る形となりましたが、前々走のエプソムカップと前走オールカマーを立て続けに連勝し、世代トップクラスの実力馬としてここまで上り詰めています。
特に前走のオールカマーは好スタートを切って3~4番手くらいの位置で脚を溜めましたが、直線では前に他馬がいる状況下で抜け出しに苦労しながらも、馬群の間を縫ってぎりぎり加速し、勝利をつかんでいます。
着差は大きくありませんでしたが、要所の反応は良かったですし、厳しい状況下でも出し切れていたので着差以上の好内容でした。
今回は初めての国内G1戦となりますが、引き続き騎乗するルメール騎手は過去10年の天皇賞(秋)で【5-0-2-3】と相性抜群です。
レーベンスティール自身も東京コースで【2-1-0-0】なのでチャンスは十分あるでしょう。
遅咲きの素質馬が強敵相手にG1制覇を成し遂げられるか、楽しみです。
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天皇賞(秋)2024の穴馬2頭
天皇賞(秋)は人気馬で決着する傾向が強いですが、2023年のジャスティンパレス(6番人気)のように、実績がありながらも人気を落とした馬は激走する可能性が高いです。
今年の出走登録馬の中から配当に期待できそうな馬を2頭紹介します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
ジャスティンパレス
- 天皇賞春 (G1) 2023年
- 阪神大賞典 (G2) 2023年
- 神戸新聞杯 (G2) 2022年
昨年の天皇賞(春)を制し、天皇賞(秋)でも2着入線したジャスティンパレスも参戦します。
脚質的にはロングスパート競馬が得意な馬で、昨年の天皇賞(秋)は6番人気の低評価ながらもほとんど最後方の位置から上がり最速33秒7の末脚を使って優勝しました。
この天皇賞(秋)は全体のペースこそミドルペースでしたが、逃げたジャックドールが前半1,000mを57秒7で通過したため、異常なハイペースとなっています。
また、3着に入線したプログノーシスもジャスティンパレス同様最後方の位置から仕掛けて入線していることから、後方有利でしたがそれでも人気以上の走りができました。
昨年有馬記念は中盤まで最後方の位置で、残り800mの標識を過ぎたあたりから進出を開始しましたが、さすがに後ろすぎた影響もあって4着まででした。
もう少し前のポジションを確保していたら3着のタイトルホルダーは差し切れていたと思うので勿体ない競馬だったと思います。
今年は2戦使ってどちらも着外ですが、前走宝塚記念はスタートで接触し、ドバイシーマクラシックも仕掛けが遅れて出し切れていません。
ロングスパート競馬を得意としているので早めに仕掛けてスタミナを活かした走りができれば巻き返しも可能だと思います。
テン乗り坂井瑠星騎手がどこまでジャスティンパレスの良さを引き出せるか分かりませんが、2022年アルテミスステークスのラヴェルに騎乗した時のような競馬ができれば、良さを引き出せるかもしれません。
ダノンベルーガ
- 共同通信杯 (G3) 2022年
ダノンベルーガは主な重賞勝ち鞍こそG3レースしかありませんが、2022年のダービーではドウデュースやイクイノックスを差し置いて1番人気に支持された素質馬です。
現在は2年以上勝ち星から遠ざかっているものの、天皇賞(秋)はこれまで2年連続で出走し、それぞれ3着と4着でした。
同じくドバイターフも2年連続出走して2着と3着で崩れていません。
勝ち星がないだけでG1でも堅実な走りができているのは評価したいです。
なお、芝2,400mのジャパンカップは2年連続出走して5着と6着に沈んでいることから、芝2,400mはダノンベルーガにとって長いです。
そういった意味では天皇賞(秋)を最大目標に仕上げてくる可能性は十分あるでしょう。
今回は海外帰り緒戦、しかもぶっつけでレースに挑みますが、安定感のある走りは定評があるので、勝ち負けは厳しくても馬券内は狙えるかもしれませんよ。
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ここからは天皇賞(秋)の過去10年の傾向やデータ分析を見ていきましょう!
天皇賞(秋)2024の概要
天皇賞(秋)は10月下旬~11月上旬に開催される芝2,000mの古馬混合重賞です。
春に開催される天皇賞(春)の対を成すレースですが、天皇賞(春)が芝3,200mの長距離レースに対し、天皇賞(秋)は芝2,000mなので距離はまるで異なります。
天皇賞(秋)もかつては芝3,200mで行われていましたが、1984年に芝2,000mに大幅距離短縮し、現在もその形でレースが行われています。
そのため、どちらかというと天皇賞(春)より大阪杯の秋バージョンという認識のほうが有力でしょう。
ただ、大阪杯が開催時期の関係で4歳以上の馬しか出走できないのに対し、天皇賞(秋)は3歳馬も出走可能です。
3歳馬の多くが牡馬で、距離適性が問われやすい菊花賞をあえて回避し、天皇賞(秋)を選択するケースも多いです。
また、大阪杯の時期はドバイワールドカップデーと被ります。
有力馬の中には賞金妙味の高いドバイシーマクラシックやドバイターフを選択するため、大阪杯は意外と面子が揃わない場合もあります。
対して、天皇賞(秋)は有力3歳馬の参戦や、開催前後に有力な海外G1が少ない(適性の癖が強い凱旋門賞しかなく、出走馬は少ない)ため、現役最強の中距離馬を決める一戦として、毎年豪華すぎるほどのメンバーが参戦します。
今年も三冠牝馬のリバティアイランドやダービー馬のドウデュースやタスティエーラ、その他重賞実績が豊富な馬が多数顔をそろえ、G1にふさわしい面子が集まりました。
世代頂点を決めるG1、天皇賞(秋)。
秋の盾を手にするのはどの馬でしょうか?!
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天皇賞(秋)2024の開催内容
開催日 | 10月27日(日曜) 15:40発走 |
格付け | G1 |
開催競馬場 | 東京競馬場 11R |
コース | 芝2,000m |
性齢 | 3歳以上 |
斤量 | 定量 |
1着賞金 | 2億2000万円 |
天皇賞(秋)2024が開催される東京の芝2,000mの特徴
スタート地点 | 1.2コーナー奥にある専用スタート |
コース | 左回り Bコース使用 |
1周の距離 | 2,101.9m |
直線距離 | 525.9m |
高低差 | 2.7m |
フルゲート | 18頭 |
(過去5年) | 平均タイム2.01.6 |
コースレコード | 1.55.2 (2023年 天皇賞(秋)【G1】イクイノックス) |
天皇賞(秋)のタイム | |
(過去10年) | 平均タイム2:00.3 |
レコードタイム | 1:55.2 (2023年 イクイノックス) |
スタート地点は1コーナーの奥ポケットで2コーナーを経由して本線に入ります。
スタートから最初の2コーナーまでの距離は約130mで、外枠は不利です。
本線は向こう正面から入り、3コーナーまでの距離は約440mです。
向こう正面は下り傾斜が大半を占めていますが、中距離レースということもあり、後半に備えるためセーブしながら競馬を行います。
3~4コーナーは大回りの造りとなっていて極端に減速しなくても立ち回ることができます。
また、4コーナーの途中にラスト3ハロンの標識が立っており、各馬はこの辺りから追い込みを開始します。
最後の直線コースは約525mです。
道中には高低差2mの緩やかな坂道があります。
坂を上ったら残り300mは平坦な道のりとなっており、その先にゴール板が立っています。
東京芝2,000mは最後の直線が525mもあるため、トップスピードをフルに活かすことができます。
そのため、前半無理させずに後半特価の競馬を行うことが多いです。
脚質的にはスタミナやパワーも重要ですが最高速度を長く活かせる末脚や上がりの速さが重要視される舞台となっています。
東京の芝2,000mはここをチェック!
- 天皇賞(秋)が開催される舞台
- 総合力が試される
- スタート地点が1.2コーナーの奥ポケット
- 内枠有利
- 美浦の厩舎が強い
- 上がり勝負になりやすい
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天皇賞(秋)2024の出走馬
馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
1 | ベラジオオペラ | 牡4 | 58.0 | 横山和生 |
2 | マテンロウスカイ | セ5 | 58.0 | 横山典弘 |
3 | ステラヴェローチェ | 牡6 | 58.0 | 佐々木大輔 |
4 | タスティエーラ | 牡4 | 58.0 | 松山弘平 |
5 | ノースブリッジ | 牡6 | 58.0 | 岩田康誠 |
6 | ソールオリエンス | 牡4 | 58.0 | 横山武史 |
7 | ドウデュース | 牡5 | 58.0 | 武豊 |
8 | キングズパレス | 牡5 | 58.0 | A.シュタルケ |
9 | ホウオウビスケッツ | 牡4 | 58.0 | 岩田望来 |
10 | ダノンベルーガ | 牡5 | 58.0 | C.デムーロ |
11 | ジャスティンパレス | 牡5 | 58.0 | 坂井瑠星 |
12 | リバティアイランド | 牝4 | 56.0 | 川田将雅 |
13 | シルトホルン | 牡4 | 58.0 | 大野拓弥 |
14 | レーベンスティール | 牡4 | 58.0 | C.ルメール |
15 | ニシノレヴナント | セ4 | 58.0 | 田辺裕信 |
天皇賞(秋)の過去10年のデータと傾向
馬場 | 年着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走着順 |
2023 良 | 1 | 7 | イクイノックス | 1 | 宝塚記念(G1) | 1 |
2 | 6 | ジャスティンパレス | 6 | 宝塚記念(G1) | 3 | |
3 | 9 | プログノーシス | 3 | 札幌記念(G2) | 1 | |
2022 良 | 1 | 7 | イクイノックス | 1 | 日本ダービー(G1) | 2 |
2 | 3 | パンサラッサ | 5 | 札幌記念(G2) | 2 | |
3 | 5 | ダノンベルーガ | 2 | 日本ダービー(G1) | 4 | |
2021 良 | 1 | 5 | エフフォーリア | 3 | 日本ダービー(G1) | 2 |
2 | 1 | コントレイル | 1 | 大阪杯(G1) | 3 | |
3 | 9 | グランアレグリア | 2 | 安田記念(G1) | 2 | |
2020 良 | 1 | 9 | アーモンドアイ | 1 | 安田記念(G1) | 2 |
2 | 6 | フィエールマン | 5 | 天皇賞(春)(G1) | 1 | |
3 | 7 | クロノジェネシス | 2 | 宝塚記念(G1) | 1 | |
2019 良 | 1 | 2 | アーモンドアイ | 1 | 安田記念(G1) | 3 |
2 | 9 | ダノンプレミアム | 3 | 安田記念(G1) | 16 | |
3 | 5 | アエロリット | 6 | 毎日王冠(G2) | 2 | |
2018 良 | 1 | 4 | レイデオロ | 2 | オールカマー(G2) | 1 |
2 | 9 | サングレーザー | 4 | 札幌記念(G2) | 1 | |
3 | 10 | キセキ | 6 | 毎日王冠(G2) | 3 | |
2017 不良 | 1 | 7 | キタサンブラック | 1 | 宝塚記念(G1) | 9 |
2 | 2 | サトノクラウン | 2 | 宝塚記念(G1) | 1 | |
3 | 8 | レインボーライン | 13 | 宝塚記念(G1) | 5 | |
2016 良 | 1 | 8 | モーリス | 1 | 札幌記念(G2) | 2 |
2 | 12 | リアルスティール | 7 | 安田記念(G1) | 11 | |
3 | 14 | ステファノス | 6 | 毎日王冠(G2) | 5 | |
2015 良 | 1 | 8 | ラブリーデイ | 1 | 京都大賞典(G2) | 1 |
2 | 14 | ステファノス | 10 | 毎日王冠(G2) | 7 | |
3 | 16 | イスラボニータ | 6 | 毎日王冠(G2) | 3 | |
2014 良 | 1 | 4 | スピルバーグ | 5 | 毎日王冠(G2) | 3 |
2 | 1 | ジェンティルドンナ | 2 | 宝塚記念(G1) | 9 | |
3 | 15 | イスラボニータ | 1 | セントライト記念(G2) | 1 |
【実績】勝ち馬8頭がG1馬&8頭に東京競馬の重賞レース勝ち鞍があった
年度 | 勝ち馬 | 獲得した主なG1タイトル | 主な東京重賞実績 |
2023 | イクイノックス | 天皇賞(秋)/2022年 | 天皇賞(秋) |
2022 | イクイノックス | なし | 東スポ杯2歳S |
2021 | エフフォーリア | 皐月賞/2021年 | 共同通信杯 |
2020 | アーモンドアイ | ジャパンカップ/2018年 | ジャパンカップ |
2019 | アーモンドアイ | ジャパンカップ/2018年 | ジャパンカップ |
2018 | レイデオロ | 日本ダービー/2017年 | 日本ダービー |
2017 | キタサンブラック | ジャパンカップ/2016年 | ジャパンカップ |
2016 | モーリス | 安田記念/2015年 | 安田記念 |
2015 | ラブリーデイ | 宝塚記念/2015年 | なし |
2014 | スピルバーグ | なし | なし |
過去10年の天皇賞(秋)の勝ち馬8頭がG1馬でした。
また、8頭にはこれまでに東京競馬場で開催された重賞レースの勝ち鞍があります。
非G1馬且つ東京重賞実績がなかったのは2014年のスピルバーグでしたが、スピルバーグはそれまでの5勝全てが東京競馬のものだったので、東京巧者の馬でした。
また、2021年のイクイノックスは意外にもこれが初めてのG1タイトルでしたが、皐月賞とダービーではどちらも大外18番から発走して勝ち馬と僅差の2着なので、G1級のパフォーマンスを発揮していたのです。
天皇賞(秋)は有力馬が多数参戦する舞台なので、G1実績のある馬、且つ東京競馬の重賞実績がある馬を中心に選択したいです。
今年の出走馬の中でG1馬&東京重賞勝ち鞍がある馬は3頭いました。(かっこ内は主なG1実績)
【年齢】3~5歳馬が中心。6歳以上は好走無し
年齢 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3歳 | 【2-0-2-7】 | 18.2% | 18.2% | 36.4% |
4歳 | 【3-6-4-31】 | 6.8% | 20.5% | 29.5% |
5歳 | 【5-4-4-36】 | 10.2% | 18.4% | 26.5% |
6歳以上 | 【0-0-0-47】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の天皇賞(秋)で馬券に絡んだ30頭はすべて3~5歳馬でした。
このうち、もっとも好走していたのは3歳馬でしたが今年は出走馬がいません。
4~5歳馬を見てみると、単勝率は5歳馬のほうが高いものの、連対率と複勝率は4歳馬が勝っており、差はありませんでした。
対して、6歳以上の馬はこれまで47頭が出走したものの、1頭も馬券に絡んでいません。
2020年のキセキ(4番人気)や2015年のディサイファ(3番人気)も馬券外に沈んでいるように、6歳以上の馬は割引しても良いかもしれません。
今年の出走馬の中で6歳以上の馬は2頭いました。
【上がり】決め手に長けた馬ほど好走している
上がり3F | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1位 | 【3-6-1-3】 | 23.1% | 69.2% | 76.9% |
2位 | 【2-1-3-3】 | 22.2% | 33.3% | 66.7% |
3位 | 【3-0-0-5】 | 37.5% | 37.5% | 37.5% |
4~5位 | 【1-0-2-20】 | 4.3% | 4.3% | 13.0% |
6位以下 | 【1-3-4-90】 | 1.0% | 4.1% | 8.2% |
過去10年の天皇賞(秋)で連対した20頭の内の15頭が上がり1~3位の末脚を使って入線していました。
このうち、上がり最速馬は連対率69%、複勝率77%と極めて高い成績を残しています。
上がり2位の末脚を使った馬も複勝率67%と好成績を残していました。
舞台となる東京競馬場は決め手が重要な舞台で、しかもこの時期の東京競馬はよっぽど馬場が悪化しない限り高速馬場傾向にあります。
そのため、末脚に定評がある馬が好走傾向にありますよ。
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天皇賞(秋)の過去10年の人気別成績
人気 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 【7-1-1-1】 | 70.0% | 80.0% | 90.0% |
2番人気 | 【1-2-2-5】 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 【1-1-1-7】 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 【0-1-1-8】 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
5番人気 | 【1-1-0-8】 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
6番人気 | 【0-1-4-5】 | 0.0% | 10.0% | 50.0% |
7番人気 | 【0-2-0-8】 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
8番人気以下 | 【0-1-1-79】 | 0.0% | 1.2% | 2.5% |
1番人気の安定感は極めて高い
過去10年の天皇賞(秋)で1番人気は【7-1-1-1】でした。
唯一着外に敗れた2018年のスワーヴリチャードはスタート直後に隣のマカヒキが斜行したことにより、最後方からの競馬となってしまって不完全燃焼で沈んでいます。
それ以外の馬はすべて馬券内に入線していることから、1番人気の信頼度が極めて高いレースといって良いでしょう。
8番人気以下の馬で馬券に絡んだのは2頭のみ
過去10年の天皇賞(秋)で8番人気以下の馬は81頭参戦しましたが、馬券に絡んだのは2015年のステファノスと2017年のレインボーラインのみです。
ステファノスもレインボーラインも、これまでにG1の舞台で結果を残していたにもかかわらず、人気を落としており、人気以上の走りを見せています。
ただ、それ以外の8番人気以下の馬はすべて着外に沈んでいるので、よっぽどG1実績がある馬以外は評価を下げても良いかもしれません。
前走1~2番人気の馬に注目したい
前走人気 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 【8-2-3-14】 | 29.6% | 37.0% | 48.1% |
2番人気 | 【1-5-4-10】 | 5.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 【0-2-0-19】 | 0.0% | 9.5% | 9.5% |
4番人気以下 | 【1-1-3-73】 | 1.3% | 2.6% | 6.4% |
過去10年の天皇賞(秋)で馬券に絡んだ30頭のうちの23頭が前走レースで1~2番人気に支持されていました。
前走1番人気の馬は【8-2-3-14】で勝率30%、複勝率48%と安定しています。
また、前走2番人気の馬は勝ち馬こそ1頭しかいませんでしたが複勝率は50%と高水準でした。
対して、前走4番人気以下の馬は【1-1-3-73】で複勝率6%しかありません。
馬券予想の際は前走人気にも注目してみると良いかもしれません。
今年の出走馬の中で前走1~2番人気に支持されていた馬は6頭いました。
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天皇賞(秋)の過去10年の枠番別成績
枠番 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 【1-3-0-11】 | 6.7% | 26.7% | 26.7% |
2枠 | 【1-1-0-15】 | 5.9% | 11.8% | 11.8% |
3枠 | 【1-0-2-14】 | 5.9% | 5.9% | 17.6% |
4枠 | 【4-0-1-13】 | 22.2% | 22.2% | 27.8% |
5枠 | 【1-2-1-15】 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
6枠 | 【1-2-1-15】 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
7枠 | 【1-2-3-17】 | 4.3% | 13.0% | 26.1% |
8枠 | 【0-0-2-21】 | 0.0% | 0.0% | 8.7% |
4頭の勝ち馬が出ている4枠
過去10年の天皇賞(秋)の勝ち馬4頭が4枠の馬でした。
4枠は勝率22%とダントツで高いので、アタマ候補に最適です。
ただし、連対率と複勝率は1枠や7枠も高いため、相手候補に大きな差はなさそうです。
3着がやっとの8枠
過去10年の天皇賞(秋)で8枠は【0-0-2-21】でした。
8枠で馬券に絡んだのは過去10念だと2015年のイスラボニータと2016年のステファノスのみで、どちらも前年の天皇賞(秋)で好走していた馬です。
舞台となる東京芝2,000mはスタートから最初の2コーナーまでの距離が130mほどしかなく、多頭数開催において逃げや先行馬にとって厳しいコースとなっています。
大外8枠を引いた馬は好走事例も乏しいので評価を下げても良いかもしれません。
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天皇賞(秋)の過去10年の前走クラス別成績
前走クラス | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
G1 | 【6-7-4-19】 | 16.7% | 36.1% | 47.2% |
G2 | 【4-3-6-84】 | 4.1% | 7.2% | 13.4% |
G3以下 | 【0-0-0-13】 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走G1の馬はレースを問わない
前走レース名 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
宝塚記念 | 【2-3-2-11】 | 11.1% | 27.8% | 38.9% |
天皇賞(春) | 【0-1-0-3】 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
過去10年の天皇賞(秋)で馬券に絡んだ17頭が前走G1レースを走っていました。
前走G1だった馬が馬券全体の半数以上を占めていることから、前走G1組が優勢です。
このうち、好走傾向にあったのが前走宝塚記念だった馬で、昨年連対したイクイノックスとジャスティンパレスはどちらも宝塚記念からぶっつけで挑んでいて有力レースです。
しかし、母数こそ少ないものの前走天皇賞(春)だった馬も4頭が出走し、1頭が馬券に絡んでいるので悪くないでしょう。
前走はG1ならレース問わず活躍馬がでてそうです。
今年の出走馬の中で前走G1レースを走っていた馬は7頭いました。
なお、前走が海外G1だった馬は意外にも過去10年の天皇賞(秋)で該当馬がいません。
そのため、前走海外G1組の過去戦績は分かりませんでした。
前走G2の馬はレースに注目したい
前走レース名 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
札幌記念 | 【1-2-1-17】 | 4.8% | 14.3% | 19.0% |
毎日王冠 | 【1-1-4-34】 | 2.5% | 5.0% | 15.0% |
オールカマー | 【1-0-0-17】 | 5.6% | 5.6% | 5.6% |
過去10年の天皇賞(秋)で前走がG2だった馬は【4-3-6-84】でした。
全体の半数弱を占めていますが、直近5開催に絞って見てみると、馬券に絡んだ15頭のうち、前走G2の馬だった馬は2頭しかいません。
近年は外厩仕上げのぶっつけ本番がトレンドになりつつあるため、前走G2の馬は数値以上に苦戦傾向にありました。
ちなみに、前走G2レースの中でもっとも好走率が高かったのは札幌記念から挑む馬です。
対して、前走オールカマーだった馬は【1-0-0-17】で2017年のレイデオロしか勝利がありません。
また、前走毎日王冠だった馬も【1-1-4-34】でかつてほど結果は残していませんでした。
前走G2だった馬はレースにも注目したいです。
今年の出走馬の中で前走G2だった馬をまとめました。
前走G3以下の馬は全滅
過去10年の天皇賞(秋)で前走がG3以下だった馬は13頭が出走しましたが、全頭馬券外に敗れています。
それどころか、掲示板入りしたのも2019年のユーキャンスマイルのみで、それ以外の馬は掲示板外に沈んでいました。
天皇賞(秋)は現役トップクラスの中距離馬が参戦するため、G3で好走したばかりの馬にとっては敷居が高いのかもしれません。
今年の出走馬の中で前走G3以下のレースだった馬は1頭いました。
天皇賞(秋)2024全頭考察
今年の天皇賞(秋)も例年通り好メンバーが多数集結しました。
ここからは、冒頭で紹介しきれなかった残りの馬を解説します。
出走馬確定前の内容になります。
枠順確定後は最終買い目を参考にしてください。
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キングズパレス
- 美浦S (3勝クラス) 2024年
キングズパレスは今年オープン入りを果たした馬で、直近3戦の重賞レースもすべて馬券に絡んでいました。
また、これまで東京コースは【1-5-0-1】、芝2,000mも【2-5-1-0】と崩れておらず、コース実績には期待できます。
ただ、東京の実績はいずれもクラス戦時代のもので、近3戦もすべてローカル開催の重賞のものです。
前走新潟記念も逃げたアリスヴェリテが大逃げを打ったものなので実質的には中弛みを挟みながらむしろゆったりとした流れでした。
最後の直線ではじりじりと脚を引き上げたものの、先に抜け出していたシンリョクカはもとより、馬群の間から加速したセレシオンにも差されてしまいました。
今回は短期免許で来日したシュタルケ騎手がテン乗り騎乗しますが、過去のシュタルケ騎手の成績を見る限り、そこまで鞍上強化というわけでもありません。
キレのある末脚はそこまでないですし、今回は近3戦とは比べものにならないほど相手が強化されることから、例えコース適性が合致しているとしても上位争いは容易ではなさそうです。
サトノエルドール ※取消
- 巴賞 (OP) 2021年
メンバー最年長のサトノエルドールは前走のオクトーバーステークスにおいて、14番人気の低評価を覆す走りで3着入りしました。
実に3年ぶりに馬券に絡んだことになりますし、前走オクトーバーステークスが今回と同じ東京芝2,000mだったことから、コース適性にもある程度期待できるでしょう。
ただ、天皇賞(秋)は6歳以上の馬&前走リステッドの馬は揃って着外に沈んでいます。
また、前走は驚きの3着でしたが、それ以前はほとんどのレースで崩れており、正直前走はフロックの可能性も高いです。
時計は優秀でしたが、開幕前週の馬場も影響しました。
今回は8歳馬にして初めてのG1レースとなりますが、これまでのキャリアでもっとも相手関係は強力となります。
天皇賞(秋)の舞台に適性ある馬も多数いるので、さすがに前走に続いての激走は厳しいといわざるを得ません。
シルトホルン
- 3歳以上1勝クラス 2023年
主な勝ち鞍こそ1勝クラス止まりですが、複数の重賞やリステッド競走で安定した走りを見せているのがシルトホルンです。
昨年同コースで行われたオクトーバーステークスは、勝ち馬ヤマニンサルバムに差されてしまったものの、後半1,000mを57秒8、しかも重馬場条件の中でまとめています。
シルトホルンは逃げたヤマニンサルバムの番手で競馬していましたが、最後まで粘り強く脚を引き上げて2着入りしました。
馬場表記以上に軽い馬場だったと思いますが、終い5Fがタイトな流れで最後まで脚を活かせたのは良く、スタミナを活かした走りができています。
3走前のエプソムカップも自分のペースを貫きながら、終い後半1,000mが58秒0なので持続性が問われる舞台で3着入りしています。
オクトーバーステークス同様ロングスパート傾向のある舞台でしたが、2番手の位置から最後まで粘り強く競馬できました。
前走毎日王冠も11番人気を覆す走りで5着入りしているように、人気以上に結果を残しています。
ただ、今回はキャリア初のG1競走、しかも有力馬が多数揃う天皇賞(秋)ということでさすがに実力不足感は否めません。
1勝クラス上がりの馬がいきなりG1制覇というのも面白そうですが、さすがに相手関係が強すぎるのでここは見で考えたいです。
ステラヴェローチェ
- 神戸新聞杯 (G2) 2021年
- サウジアラビアRC (G3) 2020年
昨年秋から復活し、現在も第一線で活躍しているのが6歳のステラヴェローチェです。
今年はリステッド競走の大阪城ステークスで2年半ぶりの勝利をつかむと、続く大阪杯でも1分58秒3の走破時計で4着入りしました。
馬群の外目から長く脚を使って勝ち馬ベラジオオペラと0.1秒差の4着なので負けて強しの走りができています。
ただ、前走のオールカマーも2番人気に支持されましたが、道中外目からじりじり脚を使ったものの、直線では思った以上に伸びを欠いて6着でした。
さらに後方外目から仕掛けたアルビーシャに差されているように、かつてほど鮮やかな競馬というわけではありません。
今回は半年ぶりのG1の舞台に帰ってきましたが、前走オールカマーは少し物足りない内容で、年齢的な衰えもにわかに出ているかもしれないです。
今回は久々のG1レースとなりますが、相手関係はこれまで以上に強力です。
長く脚を活かす競馬は悪くありませんが、前走オールカマーを見る限り、少しパフォーマンスも低下しているように感じました。
枠や追い切り、当日の馬場傾向を見ながら最終決断したいところですが、乾いた高速馬場ならここは消しで考えたいです。
ソールオリエンス
- 皐月賞 (G1) 2023年
- 京成杯 (G1) 2023年
昨年の皐月賞馬ソールオリエンスも出走します。
勝利した昨年の皐月賞は前日までの雨の影響もあって時計のかかる重馬場でした。
序盤から最高峰の位置で競馬を行いつつ、直線では重馬場を全く苦にしない激走を見せて最初の一冠を手にしています。
このときの上がりが最速で35秒5で、上がり2位の末脚が36秒4なので1頭だけ別次元の末脚を披露しました。
その後はダービーで2着、菊花賞でも3着と、クラシックレースはすべて馬券に絡みましたが、ダービーの走破時計2分25秒2は正直平凡です。
前週同距離で行われたオークスの勝ち馬リバティアイランドの勝ち時計が2分23秒1なので、そこまで目立つ時計ではありませんでした。
クラシックはすべて馬券に絡んだものの、古馬混合戦で苦戦しているように、現4歳の春のクラシック組はそこまでレベルが高いようには見えません。
ただ、ソールオリエンスにおいては、重馬場なら前走宝塚記念のように激走を見せていることから、馬場次第では一変にも期待できるでしょう。
例年の天皇賞(秋)は良馬場なら高速決着になりやすいのでソールオリエンスにとって厳しいかもしれませんが、タフな馬場、例えるならキタサンブラックが制した2017年のときのような不良馬場になれば、評価を上げたいです。
タスティエーラ
- 日本ダービー (G1) 2023年
- 弥生賞ディープ記念 (G2) 2023年
昨年のダービー馬であるタスティエーラも出馬を表明しました。
昨年のクラシックはダービーを勝利し、皐月賞と菊花賞は2着と、着順だけ見たら立派です。
ただし、ソールオリエンスの項目でも触れましたが、ダービーの勝ち時計2分25秒2は過去10年のダービーの勝ち馬の中で2番目に遅い時計でした。
その後、古馬混合戦では結果を残せていないことからも分かるように、世代の頂点としての威光を示すことはできていません。
昨年の有馬記念も直線で不利がありながらの6着なので展開で泣きを見た形となりましたが、大阪杯は内枠発走で先行しながら完璧な立ち回りを行ったにもかかわらず大敗していました。
大阪杯は騎乗した松山騎手の立ち回りは完璧に近い競馬にも関わらず、弥生賞ディープインパクト記念のような競馬ができなかったのでタスティエーラの状態も何かしら問題があるかもしれません。
今回は休み明けでどれだけパフォーマンスを取り戻しているかがポイントとなりますが、仮に最良の出来だとしても、直線の末脚勝負はドウデュースやリバティアイランド、ジャスティンパレスに見劣りするので、ある程度馬場が湿ってタフにならない限り、印は打たないつもりでいます。
ニシノレヴナント
- グレイトフルS (3勝クラス) 2023年
ニシノレヴナントは昨年のグレイトフルステークスを制した4歳馬です。
昨年はダービートライアルである青葉賞には出走したものの、結果を残せなかったことからクラス戦に矛先を変えました。
勝利した前走グレイトフルステークスでは中段やや後ろの位置で脚を溜めつつ、上がり最速33秒9の末脚を使ってキングズパレスに先着し、オープン入りを果たしています。
クラス戦までは安定した競馬を見せていましたが、オープン入りしてからの3戦はいずれも掲示板外でした。
また、ニシノレヴナントはこれまで馬券に絡んだ6戦のうちの5戦が芝2,400m以上のものでした。
対して、芝2,000m未満のレースは4戦使いましたが2着が1回しかありません。
距離適性を見る限り、天皇賞(秋)の舞台である芝2,000mは少し短いかもしれないです。
今回はゲート割れしているので出走が叶いましたが、オープンクラスで結果を残せていないうえ、距離も短い可能性があるのでここでの上位争いは容易ではなさそうです。
ノースブリッジ
- 札幌記念 (G2) 2024年
- AJCC (G2) 2023年
- エプソムカップ (G3) 2022年
ノースブリッジは前走の札幌記念で有力馬相手に勝利し、嬉しい3つ目の重賞タイトルを手にしました。
脚質的には先行競馬を得意としており、前走の札幌記念は逃げたアウスヴァールの2番手で競馬しつつ、スローからの残り6Fが1Fあたり11秒台後半で推移し、ロングスパート傾向になりましたが、残り800mの標識辺りでペースを引き上げ、4コーナーあたりで先頭に立ち、直線では先頭に躍り出ながらも脚色衰えず抜け出して勝利しました。
ロスのない立ち回りや、後半特化の競馬でもスタミナを活かした走りができました。
また、位置取りや仕掛けどころも良く、騎乗した岩田康成騎手の好騎乗が映えたレースです。
これで3つ目の重賞タイトルを手にしましたが、天皇賞(秋)は例年高速馬場傾向になるため、時計勝負でどこまでやれるか難しいです。
これまで勝利したエプソムカップは重馬場でしたし、昨年のAJCCも開催最終週の中山で時計のかかる条件、前走札幌記念は例年と比較すると時計は出やすかったものの、極端な高速馬場ではありません。
素質の高い馬で実績も豊富ですが、よっぽど雨が降るなどして馬場が湿らない限りは時計勝負になると思うので、ここは軽視したいです。
ベラジオオペラ
- 大阪杯 (G1) 2024年
- スプリングステークス (G2) 2023年
- チャレンジカップ (G3) 2023年
今年の大阪杯を制したベラジオオペラは昨年のクラシックこそ馬券に絡むことはありませんでしたが、ダービーでは9番人気の低評価を覆す走りで4着入りしています。
勝ち馬タスティエーラとのタイム差はなく、位置取りや仕掛けどころによっては馬券内も狙えたかもしれません。
しかしながら、ベラジオオペラは同期のクラシックホースであるソールオリエンスやタスティエーラと異なり、古馬混合戦でも結果を残していました。
特に、今年の大阪杯は道中2番手の位置で競馬しつつ、終盤では早めにまくったローシャムパークとの叩き合いを制して勝利し、持久力のある脚を披露しました。
また、前走の宝塚記念は時計が比較的出たとはいえ、重馬場条件下で3着入りしています。
2着のソールオリエンスとの差はクビ差で、重馬場巧者のプラダリアにも先着しているように、重馬場でも一定以上のパフォーマンスを引き出すことができたのは収穫でした。
今回は秋競馬緒戦となりますが、良でも重でもやれていてどのような馬場でも能力を引き出すことができます。
長距離輸送も3歳の時に経験していますし、大きな不安要素がありません。
ただ、今回は近走の内容から穴人気する可能性が高いうえ、直線巧者の馬も多数いるので、どこまでやれるか、難しいところです。
天皇賞(秋)の結果次第で、ベラジオオペラの位置づけがほぼ確定するでしょう。
ホウオウビスケッツ
- 函館記念 (G3) 2024年
今年の函館記念を優勝し、前走毎日王冠でも2着入りしたホウオウビスケッツは、持久力のある走りに定評があります。
古馬になってからは全く異なる舞台で上位争いしており、前走毎日王冠も逃げの競馬を打ちながら、中盤で息を入れつつ、上がり3F勝負でしぶとく粘っています。
このとき先着を許したシックスペンスが瞬間的な上がりに定評ある馬でしたが、最後、クビ差まで粘れたのはホウオウビスケッツの非凡な才能があったからでしょう。
この才能は、3歳緒戦で挑んだフリージア賞でも終い5Fを57秒7で推移しつつ勝ち切っていることから、早い段階でポテンシャルの片鱗を見せていましたが、今年の函館記念や毎日王冠の勝利でいよいよ本格化したように感じます。
今年の出走馬の並びを見る限り、主導権を握るのはおそらくホウオウビスケッツになる可能性が高いです。
ただ、今年の5戦すべてで騎乗した岩田康成騎手はノースブリッジに騎乗することが決まりました。
変わって騎乗するのは息子の岩田望来騎手ですが、個人的には岩田康成騎手とのコンビのほうが相性は良かったと思うので、乗り替わりはマイナスだと思います。
相手関係もこれまで以上に強力ですが、ポテンシャルは高いのでどのようなレースメイクを行うか注目したいです。
マテンロウスカイ
- 中山記念 (G2) 2024年
今年の中山記念を制したマテンロウスカイも天皇賞(秋)の参戦を表明しました。
もともとオープンクラスの舞台で結果を残していた馬でしたが、今年の中山記念は雨の稍重馬場もフィットしたのか、先行しながらしぶとく脚を使って初重賞制覇を成し遂げています。
稍重にも関わらず、テン4F47秒2-上がり4F49秒5のハイペース競馬でしたが、持久力とパワーのある走りで勝利しました。
同時に、皐月賞馬のジオグリフやソールオリエンスにも先着し、相手関係を見ても中身のある競馬ができています。
ただ、続くドバイターフは初めての海外遠征やG1の舞台も影響したのか15着のブービー負け、前走毎日王冠も8着でした。
中山記念のようにしぶとくスタミナを活かした走りができれば良いですが、高速馬場になるとどうも分が悪そうです。
また、マテンロウスカイは右回りが【5-1-1-3】に対して左回りは【0-3-3-3】と勝ち切れておらず、左回りの東京コースもベストな舞台とは言い難いです。
雨が降って馬場が湿るようでしたら力は引き出せそうですが、良の高速馬場ならほかに魅力的な馬が多数いるので、現時点では消しで考えています。
リフレーミング ※取消
- 小倉記念 (G3) 2024年
前走の小倉記念をレコードで勝利したリフレーミングは、いまでは希少なキングヘイロー産駒です。
2024年10月時点で中央競馬に登録しているキングヘイロー産駒はたったの2頭ですが、そのうちの1頭が天皇賞(秋)まで駒を進めました。
これまでの実績を見てみると、G1どころかG2レースも未経験なので相手関係は当然強化される形となります。
しかし、脚質的には差し~追込競馬を得意としており、開幕の中京で開催された前走小倉記念でも直線で長く脚を使ってレコード勝利を手にしていました。
それ以外のレースを見ても、4走前の福島民報杯も1分58秒9の好時計で勝ちました。
天皇賞(秋)も良馬場なら時計が出やすいですし、東京競馬場は決め手が問われやすいため、リフレーミングの脚質とは合いそうです。
ただし、前走の小倉記念は2着のコスタボニータとはクビ差の辛勝なので、G1レベルになるともう少し力が欲しいです。
舞台適性は悪くなさそうですし、血統的にも応援したくなる馬ですが、勝ち負けとなるとポテンシャル面で厳しいものがあるかもしれません。
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天皇賞(秋)2024の騎手予想
天皇賞(秋)2024で買いたい騎手トップ3を公開しています。
天皇賞(秋)2024追い切り評価
天皇賞(秋)2024追い切り評価はこちらの記事でご覧ください。
以上になります。
天皇賞(秋)の予想の参考にしてみてください!